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我の恋愛はなかなか進まない。

作者: リオグリーン

キモ太目線

我の名前はキモ太である。名前以外は至って普通で,成績も500人中249位,

運動テストも男子250人中125位。顔も普通。身長は170.1と平均。すべてが普通で,

無個性な我。我と同じように無個性だと思っていた仲間二人はまさかのリア充だった。

ショックだった。そして,我は決意したのである。あいつらを殺し,リア充になると。




今日の成果は御宅君と今度の日曜日に一緒に映画アニメを見るということ。

女子との約束は...ありません!はーい!終わり―。我の青春終わり―!

ってか,学校で喋れる女子誰一人いないこと忘れてた!

もう普通に約束して,学校終わったし。今から,電車乗って帰ろうとしてるし。

あー寂し。



よし,いつものやるか!もし,この電車の中で付き合うとしたら,どんな同棲生活なるかなっと...ってえ?あの,女の子痴漢されてない?おー,やばい。どうしよう。

いったほうがいいかな?





佐藤恵目線

私の名前は,佐藤恵。いたって普通の女の子だ。成績は500人中250位,

運動テストも女子250人中125位。顔も普通。身長は155と多分普通。すべてが普通の無個性な私。でも,私の友達はカワイイ。しかも,彼氏も最近できたらしいし。

少しうらやましい。うそ。めちゃくちゃうらやましい。気になってる人はいるけど,どうしたらいいかわからない。そんな,無個性かつヘタレな私は絶賛,痴漢され中だ。


どうしよう。めちゃくちゃ怖い。でも,スカートの上から触られるぐらいなら,まだ我慢できるk「ひっ」

なんで,スカートの中に手を入れるの?これ言ったほうがいいのかな?でも,怖いよー。

誰か助けて!

「ちょちょ,ちょっと,そこのおっさん!それはやったらダメだろ!」

「僕は何もやってないよ!ってか証拠はあるの?あって言ってるの?嘘だったらどうなるかわかってるよね?」


「おっさん,ちゃんと動画取ってるから,安心しろよ。豚箱に行ってらっしゃい!(笑)」

「クソッ!そもそもこんなに短いスカートはいてるほうが悪いんだよ!このビッチ!」

「お前,なんてこと言うん「あらー。なら,この女の子よりも短いスカートをはいてる私には

良いことしてくれるの?」

「いや,僕はそういうこと言っているんじゃなくて...」

「みんな!この男の子が私たちを楽しませてくれるんだって!」

『YEAH----!!!!!』

「ってことで,行きましょうか?」

そう言うと,痴漢のおじさんは断末魔を残して,去ってしまった。

キモ太君も驚いてる。あ,お礼言わないと!



キモ太目線

「えーっと,大丈夫かな?ごめん,痴漢されてたんだから大丈夫なはずないよね」

「いいえ!守ってもらったから,ちょっとは怖いけど大丈夫です!ありがとうございます!」

「よかった。...じゃあ,我はここらへんで」

「ちょっと待ってください!お礼させてください!」

「そんなの悪いよ。あっ,ここで降りないといけないからバイバイ」

「あっ...」

何か言いたそうにしてたけど,大丈夫だよね!




御宅目線

俺の名前は御宅である。新しく出来た俺の友達がさっき,美人で有名な佐藤恵さんに呼ばれていた。面白うそうな予感がするから,ついてきちゃった。

あっ,話し始めたぞ。


「あの,前は痴漢から守ってくれてありがとう」

おっ,なかなかキモ太君やるじゃないか。

「全然,そんなこと気にしなくていいのに」

しかも,調子に乗らない。かっこいいじゃないか。これは恋の予感がする!

「そんなの気にするにきまってるよ!」

「あっ,ごめんね」

「急に,大きな声出してごめんね。

それでね,お礼にキモ太君にお菓子作ってきたんだ!」

ナイスだ!佐藤さん。始まれ,恋!

「ほんとだ。ありがとう。でも,本当にいいの?こんなにいっぱい」

「うん,食べて。ありがとう。」

いいぞ。いいぞ。そのままゴールインしちゃえー

「御宅君と一緒に食べるよ‼」

「いや,馬鹿か――――!」

『えっ‼』

「今のは,一緒に食べてイチャイチャするシーンでしょうが!もう,完璧に佐藤さん

キモ太君のこと好きじゃん。めちゃくちゃ甘い雰囲気醸し出してたじゃん。

さっき,俺と食べるって言ってた時に佐藤さん傷ついてたじゃん」

『別にそんなことは...。』

「それで,めちゃくちゃシンクロしてるじゃん。もう,ユーたち付き合っちゃいなよ。」

『それは,まだ早いというか,なんていうか...。』

「じゃあ,デートしに行きなよ!アニメの映画だけど,一緒に見に行きなよ。

チケット買ってるからさ!」

「でも,それは我と一緒に行くと約束してたやつじゃ...。」

「女の子とのデートよりの男の遊びを優先するやつがおるか!このくそ馬鹿野郎!」

「はい,すみません」

「じゃあ,デートはもう決定事項だから」

『はい,行かせていただきます。』

「それで良い!じゃあ,あとは若い者同士で。」

そういって,俺は帰った。


週明けに聞くと,デートでなんか問題はあったらしいけど楽しかったらしい。

それで,またデートに行くことになったって。進展はそれだけ。手もつながなかったって。

それを聞いて俺はキモ太君を全力で殴った。

まだまだ,付き合うまでの道のりは長いらしい。


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