ここはどこですか?!
「ごめん 俺…彼女いるんだ」
私は紺野りさ。見ての通り、フラれました。
私は怒りに任せて階段を勢いよく降りていた。
「ああもうほんと最悪!彼女いるなんて聞いてないし!ずっと好きだったのに! もう知ら…」
ズルッ
「?!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
走って降りていたせいで、私は足がもつれて勢いよく階段から落ちてしまった…
「ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
…ハッ!!
…ここはどこ…?
目を開けたら、視界に見えるのは澄んだ青空だけだった。
え…ど、どうして空なの? 確かに私は学校にいたはず… 何なのここ…
とりあえず起きて、周りを確認しよう。
私は起き上がろうとして手足を上げた。
?! 何これ?! 何で小さくなってるの?!
私の手足は赤ちゃんのように小さくなってしまっていた。
私…もしかして赤ちゃんに生まれ変わっちゃった…?
う、嘘。そんなことあるはずがない。 きっと夢だ。 誰か、夢だと言って!!
…もう1回寝たら夢から覚めるよね。うん。寝よう。 どうかこの悪夢から逃れられますように。ムニャムニャ…
「この子は誰?!」
「どうして森の中にいるんだ?!」
…うるさいなぁ… せっかく寝てるんだから、静かにしてよ。夢から覚めなくなっちゃうじゃない…
「とりあえず、起こしてみる?」
「うーん…そうだな」
起こす?!やめてよ!せっかく寝てるんだから!!
「ねえ!起きて!死んじゃってるの?!」
んもう!揺らさないで…って
え?!
この人達は…誰?! 髪の色と瞳の色がおかしいよ!!
そこには、茶色の髪の毛で緑の瞳をしている女の人と、金髪で紫の瞳をしている男の人が、心配そうな顔で私を覗き込んでいた…
何なのこの人達… 何でここにいるの?
ていうか、もう1回寝たのに、夢から覚めてないし。
…まさかこれって、夢じゃない?現実?
私は確認のために、足を思いっきりつねってみた。
…痛い…
嘘…誰か助けて!! ここから出してー!!
焦りと悲しみがどんどんと降り積もって、自然と涙が込み上げてきた。
「う…う…うわぁぁぁぁぁん!!うぇ…ひっく…うぇぇぇぇん」
感情が溢れて、涙が止まらない。
「どっ…どうしましょう?!泣いてしまったわ!」
「とりあえず、連れて帰ろう!このままだと獣に襲われてしまう」
2人の男女はカゴごと私を持ち上げて、大急ぎで走っていった。
うわぁぁぁ速い速い!!目が回る!ちょっと止まってよ!
私、どこに連れてかれちゃうの?!
…もしかして牢屋?!海の中?!
気持ちが混乱しているせいで、悪い想像ばかりが頭をよぎり、私はショックで気を失ってしまっていた…
ずっと憧れていた小説投稿。
ついにやってしまいました。
途中で読み飽きてしまわないように、1部分につき文の量を少なくしました。
初めてなので至らないところもありますが、読んでくれると嬉しいです。




