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アライブ  作者: 月咲夜空
1/1

〆始まりはここから

夜の隙間から冷たい雨が降り出した。


その雨は止むことなく、あたり一面をあっという間に濡らし、いくつもの水たまりを作った。


そんな冷たい雨が降りしきる中…


俺は赤い血で染まったナイフを右手に握りしめていた。


濡れた髪の毛から滴り落ちる雨の滴のように…


右手で握るナイフからは赤い血が滴り落ちていた。


【霧雨修二】キリサメシュウジ


それは俺の名前だ。


そんな俺の目の前には今、一人の男が倒れている。


その男のそばの水たまりが、次第に赤く染まっていく。


時間とともに…。



この事件が…


この事件がすべての始まりだった。


そう…全て始まりはここからだったんだ。



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