新たな朝
しばらく進んでいたのだが、ふと、これは一本道なのではないかと思い、Uターンして、元来た道を出口までの最短距離で走る。
すると、一時間んもかからずに外に出れた。しかも、空は夕方のオレンジ色。
デジタル時計を朝から初めて見てみると、一日も経っていなかった。
「つまり?俺は一日も経たずに寝たと?それで起きてまだ一日?俺ってこんなにバカだったっけ?」
自身の行いの愚かさに涙が出てきそうだった。
つまり、虱潰しに洞窟の穴に入らずに行けば一日もせずに中を回れたと言う事だ。
まったく、なんという時間の浪費をしたんだ。
「……とりあえず、夕ご飯を作るか」
今朝板崖に戻り、屋根に追加の三席を用意して、夕日を見ながらディナーをする。
すでに起きている一人には、気が向いたら来るように言い、他の二人が起きたら、こえをかけるように言った。
沈みゆく夕日を見ながらビールで一杯。
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気が付けば、周りは暗くなっていた。
目の前には、酔いつぶれて寝たノリス。
少しばかり寒い空気が漂っていたので、ノリスを運び込み、自分も寝た。
次の朝
一階の畳の上で寝たため、少しばかり腰と首が痛かった。
起き上がり時間を確認すると、八時過ぎだった。
屋根に出て、新しい朝の空気を吸って。
「ビクトリー!!」