9/71
解答篇
A:アクセサリーの類を蒐集していたのなら、被害者は犯行当時もピアスを装着していた可能性があります。そのピアスが犯人の装着しているものとお揃いだったとすれば、犯人につながる立派な証拠になるでしょう。ピアスはイヤリングほど着脱が簡単ではない上、穴の痕が残ってしまいます。遺体からピアスを外すより、その場で耳を切り取るほうが手っ取り早く証拠隠滅ができると考えたのかもしれません。そして、被害者が日常的にピアスをしていたことが悟られないようアクセサリーを持ち去り、被害者の写真が残らないよう携帯電話やパソコンを破壊するという工作を行ったのです。