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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE31:疑惑のお年玉
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問題篇

休載中ではありますが、お正月三本立てとして今日から三夜連続更新いたします。


 年始の休み明け早々、事務所に女性の客が訪れた。新年を祝うにはふさわしくない、曇った顔で依頼内容を告げる。

「息子の素行調査をお願いしたいのですが」

 依頼人には社会人の娘と息子がいる。娘のほうは結婚して可愛い子どもにも恵まれ順風満帆な人生を歩んでいるのに対し、息子は定職にもつかず自堕落な生活を送っていた。金の無心に実家を訪ねることも珍しくなく、依頼人はほとほと呆れ果てているのだが。

「ところが、孫が生まれてからというのもの、息子は毎年のように孫にお年玉を渡しているのです。それも、お年玉にしてはちょっと高額なくらいの」

 太っ腹なお年玉を孫に渡すほどの金銭的余裕が、放蕩者の息子にあるわけがない。犯罪めいたことに関わって収入を得ているのではないか、と疑っているのだ。

 新年最初の依頼を、私は快く引き受ける。早速調査を始めると、すぐに尻尾は掴めた。怪しげな雰囲気を纏う黒コートの男と喫茶店で定期的に密会し、男から金の入った封筒を受け取っていたのだ。ところが不思議なことに、コートの男から何かを頼まれてその報酬として金を受け取っているわけではない。ただ金をもらっているだけなのだ。まさか慈善活動家でもあるまい。

 しかし、調査を重ねるうちに全容が明らかになった。やはり遊蕩児は悪事に手を染めていた。それも、本人の自覚のないままに。



Q:依頼人の息子が加担していた悪事とは?

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