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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE23:同窓会とアルゼンチンワインの謎
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問題篇


 私と氷室警部補は、大学時代のゼミ仲間である加藤大和(かとうやまと)から同窓会の誘いを受け、加藤が所有する山奥の小洒落たペンションに足を運んだ。

 会場に集った懐かしい顔ぶれの中には、当時ゼミ内のマドンナ的存在で現在は加藤と交際中の舟町玖美子(ふなまちくみこ)の姿もある。加藤と舟町を中心に昔話で大いに盛り上がり、途中で地下のワイン倉庫に酒宴の場を移して夜中までどんちゃん騒ぎを繰り広げた。

 まさか、次の日にそこで舟町玖美子の遺体が発見されるなど、誰が予期していただろうか。

「どうして、どうして玖美子が」

 取り乱す加藤を何とか宥めた後、警察が到着するまでは私と氷室で現場を仕切ることになった。氷室が関係者をリビングに集めている間、私は薄暗い地下で現場検証だ。

 玖美子は、後頭部をワインボトルで一撃されていた。凶器のボトルは遺体の傍に転がっている。アルゼンチン産のマルベックという、タンニンが豊富に含まれ果実の香り高い赤ワインだ。肉料理によく合い、ワイン通にも人気の品種と聞く。

 よほど強く殴ったのか、ボトルは粉々に砕けている。飛び散った破片や粒子を観察するうちに、私は舟町を襲った凶器になぜワインボトルが選ばれたのか、およそ検討をつけることができた。



Q:凶器がワインボトルであった理由とは?

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