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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE17:呪われた絵画
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問題篇


「所有者を必ず不幸にする絵画、って探偵さんは信じるかしら」

 エメラルドグリーンのワンピースに身を包んだマダム蘭子は、ティーカップを持ち上げながら切り出した。

「職業柄、信じるかと問われたら懐疑的ですね。でも、怪奇話も嫌いではありませんよ」

「じゃあ、ちょっと付き合ってちょうだいな。知り合いの絵画コレクターから聞いた話よ。ある絵画を所有すると、その所有者は必ず数日のうちに体調不良を訴えるの。その絵は今まで何人もの手に渡ったけれど、持ち主がすぐ病院行きになってしまうから、今は『呪われた絵』として美術館の倉庫に保管されているんですって」

「興味深い話です。どのような絵画なのですか」

「昔の日本人画家の作品でね。無名だったらしいけれど。写真を借りてきたのよ」

 そう言って見せてくれたのは、緑色のドレスを纏った女性が窓際に佇んでいる写真。青みの強い緑色の絵具が使われていて、マダム蘭子が着用しているワンピースと色合いが似ている。柔らかな色調の作品で、人を呪う力があるとは俄かに信じがたい。

「この絵の所有者には、具体的にどのような症状が出たのですか」

「様々な症状があったそうよ。ひどい嘔吐をする人や、痙攣を起こす人、発疹のような症状が現れる人……」

「ふむ。マダム、やはりその絵は呪いの絵などではありませんよ。科学的に説明可能な出来事です」



Q:絵の所有者の体調不良は何が原因でしょう?

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