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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE14:殺意と獣道
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問題篇


「私が、私がもっと注意していれば……」

 はぎ取ったニット帽をハンカチ代わりにして顔を覆う男性。声を詰まらせすすり泣く彼からちょっと離れた位置で、私は松雪巡査から事情を聞いた。

小野寺祐二(おのでらゆうじ)、被害者の丹羽鳴海(にわなるみ)とは登山仲間です。小野寺も丹羽も山慣れしていたので、まさかヒグマに襲われ最悪の結果になるとは思いもしなかったでしょう」

 丹羽が襲われた場所で、地面を注意深く観察する。獣らしき足跡と人間の靴跡が入り乱れて残っていた。小野寺の証言によると、ヒグマが突然横道から姿を現し丹羽に襲いかかったという。彼らが歩いていた道にはヒグマの足跡がなかったため、安全なものと油断したのだ。

「私が前方を歩いていると、背後から『ウワッ』と声が聞こえました。振り返るとヒグマの後ろ姿が見えて、その奥に丹羽の青ざめた顔がありました。彼はヒグマと向かい合ったままじりじりと後進して距離を取ろうとしていましたが、ヒグマは想像以上にすばしっこくて、あっという間に丹羽に襲いかかったのです。襲われる直前、彼が熊撃退スプレーを手にしたのがちらっと見えたので、窮地を免れるかと期待したのですが」

 状況を説明する小野寺の声が、風に乗って届く。私は風上にいる小野寺を一瞥すると、松雪巡査に耳打ちした。

「彼の話ですが、事故にしてはいささか腑に落ちない点がありますね」



Q:小野寺の話のどこが怪しいのでしょう?

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