表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE11:殺しの香り
22/71

問題篇


「聞いてちょうだい、探偵さん。私、事件に巻き込まれたのよ」

 マダム蘭子はお茶請けのマドレーヌを口に運びながら、そう切り出した。巻き込まれたという割には喜々とした声色だ。

「ほう、どんな事件でしょう」

「先週ね、高校時代に仲良しだった同級生と6人で長野の別荘に宿泊したの。事件が起きたのは滞在2日目の夜よ。同級生のひとりが意識不明に陥ったの」

「持病でもあったのですか」

「至って健康体よ。数時間前にみんなでバーベキューをしたときも、特に異常なし。寝室に戻って寛いでいたら、突然苦しみ出したみたいで。そのとき、彼女――あ、女性なんだけどね、彼女の部屋にはほかに誰もいなかったの」

「考えたくないことですが、バーベキューの際に何者かによって毒を盛られた可能性は?」

「そう、そこなのよ」マダム蘭子は食べかけのマドレーヌをじっと睨む。

「バーベキューでは、私たちみんな同じものを食べたわ。彼女だけ毒に当たるのは変よ。バーベキューの前に、誰かが食事に毒を仕込んでいるような不審な様子もなかったし」

「では、その女性だけが行った、何か特別な行動はありませんか」

「特には。部屋でアロマキャンドルを焚いていたことくらいかしら。キャンドルにピンクの花びらを閉じ込めたお洒落なものだったわ」

「ピンクの花びら……それは殺人事件の香りがしますね」



Q:マダム蘭子の話が殺人事件である根拠は?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ