表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE1:最初の事件
2/71

問題篇


 探偵になりたての頃、遭遇した事件だ。西園寺司(さいおんじつかさ)という若き富豪から「何者かに命を狙われている」と相談を受け、彼の屋敷で催される立食パーティーに護衛要員として参加した。だが、探偵初の仕事は出だしから最悪の事態に直面してしまう。

「だ、誰か来て! 西園寺さんが、西園寺さんが!」

 女性の甲高い悲鳴に、私と3人の紳士淑女が2階へと集う。豪華なシャンデリアが照らす部屋の中央で、茶色い巻き毛の青年が背中から血を流し床に倒れていた。

「見ろ、窓の外に脚立がかかっている。犯人は外部から侵入し、彼を殺して窓から逃走したのではないか」

 建設会社の重役の言葉通り、折り畳み式の脚立が部屋のベランダから階下の庭に伸びている。さらに、警察の捜査によって次のことが判明した。屋敷内から西園寺司殺害の凶器は発見されなかったこと。私を含めた第一発見者の5人のうち、凶器らしきものを所持していた人物はいなかったこと。

「外部犯ということは、強盗の仕業か」

 舌打ちしたいのを堪えて、天を仰ぐ。頭上高くにぶら下がるシャンデリアに目を細めていたとき、ふとあることが気にかかり近場にいた鑑識官に声をかけた。

「すみません。ちょっと調べてほしものがあるのですが」

 鑑識官は半信半疑の面持ちで私の話を聞いていたが、後にこの一言がきっかけで西園寺司殺害事件は大きく進展したのである。



Q:「私」は何を調べるよう鑑識官に頼んだのでしょう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ