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解答篇
A:もし、地震が発生したとき鬼の面が落ちたのだとすると、面はペンキの池の上に落ちているはず。それが脚付き棚の底に落ちていてペンキで汚れていなかったということは、考えられるのは「地震が発生して鬼の面が床に落ちたとき、ペンキは零れていなかった。そして、出入口に落ちていた面を黒川あるいは第三者が棚の底に移動させたあとペンキが床に撒かれた」という可能性です。つまり、地震が起きたタイミングとペンキが床に零れたタイミングは異なり、「地震発生時に犯人が部屋にいた」という仮説も怪しくなります。犯行が地震の後に行われたのであれば、地震が起きたときにアリバイがある人物も容疑者圏内に含まれるのです。




