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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE5:仏の顔も
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問題篇


「仏の顔も三度までとは言いますが、此奴には仏が何人いても足らへんようですわ」

 捜査三課の轟警部は、七福神の布袋尊そっくりの顔に呆れの色を滲ませて、マジックミラーの向こうを睨んでいる。

「7回目の逮捕ともなれば、警察も手に負えないでしょう」

 現在取調室で刑事と向かい合っている、伴敏郎(ばんとしろう)という中年男。小学校を卒業してから盗みで生計を立てるようになり、捜査三課のブラックリストにも名を連ねる窃盗の常習犯だ。今回は、さるIT企業社長の豪邸から大量の小切手を盗み出した罪であえなく警察のお縄になった。

「伴は、小切手の隠し場所については黙秘を貫いていますが、けったいな挑戦状を突き付けてきましてね」

 それが、今私の手元にある1枚の紙切れだ。轟警部によると、伴は「その暗号を解読すれば小切手は無事に返ってくる」と宣っているらしい。以下、問題の暗号文である。



もし兄弟が罪を犯したら、戒めなさい。そして、悔い改めれば、赦してやりなさい。1日に7回あなたに対して罪を犯しても、7回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。

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「なるほど。いくら博識であっても、同じ過ちを繰り返すようでは賢いとは言い難いですね」

 紙切れを警部に返し、私は皮肉を垂れた。



Q:暗号文を解読して小切手の在処を突き止めよ。

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