雨とペトラ自己解釈
『ねえねえ!しってるー?いつかー、空は灰になって落ちるんだってー!』
『えー?うっそだー!』
『ホントだもん!それで、妄想の世界でね日常を食べて暮らしてるんだよ!』
『他に面白い話ないのー?』
『んー?これなんかどう?』
どうして彼女達は気づかないのだろう…私の存在に……。
見えるはずなのに……。
人との境界線それは……。
《感覚》
「あ…海……綺麗……」
私は昔から辛いことがあるとここにきてぜんぶ洗い流す。とても気持ちいいんだ。
あ、また、子供…。子供になら気づいてもらえると思ったのに…。
…………私の……私の………
「私の居場所は………」
…帰らないと……でも…帰っても楽しくないし……。
神様ぁ…もうちょっと……もうちょっとだけでいいから先のことを見せてよ……。
雨だ…………。
この雨がこのまま私をどこかに行かせてくれたら……あ、海が……。
「ああ!もう!雨!せっかくいい景色だったのに!早く雨やめえええええ!!!」
『ため息はいつかバケモノになって歌を歌うんだよ!』
『ため息がバケモノー?』
『そうそう!で、呆れた人間は妄想の世の中で日常でも食っとけって言うの。』
『えぇ――――っ!!』
………嘘に決まってるじゃん……。
…嘘といえば………あんな…優しい嘘……つかないでよ……。
しかも……気づいたら……もう誰も…いない………。
もう月が…………帰らないと…………。
月は静かに水面を踊った…。
「どうして今日も気づいてもらえないの!なんでこんなひどい日々を私に与えるの!」
こんな私は…………夢を見てるんだ……。
そう。きっと…あの幸せは夢………。
もう……後悔しても…哀れんでも遅いんだ……。
まって………行かないでよっ!
一人にしないで!
アスファルトを背にして歩く。
また、あの子達……。
『どんなに辛いことでも、苦しいことでも前を向いて歩かないと…いつか人は壊れちゃうんだぁー。だ・か・ら!前を向いてポジティブに生きることが大切なんだよー!』
『へー…』
っ!!
そっか……
そうだよね!
いつまでも…下を向いてても楽しくない!
だから…残してもらったこの命を大切につかうんだ!!
そして、私は明日に期待をして歩く。
どんなに辛いことだって………
〔笑い飛ばしてくれ!!!!〕
どうだった?
バケモノはこれから幸せになるかもしれないしならないかもしれない。
でも、信じるって大切なんだ。