活動その1 備えは紅茶と共に
どうも、初めまして!ハーメルンから越して参りましたshi@です!
向こうでは二次作品を、こちらではオリジナルを書いていこうと思っています。
至らないところだらけですが、温かく見守っていただけたら嬉しいです!
放課後。
ある者は部活へ。
ある者は家への帰路と言う散財ルートへ。
また、ある者は教室で自習したり、友達と喋っているたりしているこの時間。
そんな何気ない日常において、人の行動に何らかの分岐を発生させる放課後の教室で、俺は……。
「閑内。君にはこれから鬼になってもらうわ」
「…は?」
2人の異性を前にして、素っ頓狂な声を上げた。
「聞こえなかったの?君には鬼に…「違うそうじゃない」
別に俺は聴力は悪くないし、鈍感系うんたらでもないのだ。
「なら何?」
何って…。
「何で俺はその鬼とやらにならないと…」
「私は面白いと思うんだけど、問題行動の数々が目に余ってね。担任としてなんとかしろと上から言われたのだが、面倒臭いので私が顧問を務めるこの部活で預ろうと言う訳よ」
俺が言いかけた質問に被せるように俺の担任である、春音奏音女史がそう告げた。
「要するに私達は君の更生を頼まれたってこと、OK?」
成る程…
「って、俺そこまで問題児なんですかね?」
「世間一般では教師を論破したり女の子だろうが平然とストレートを食らわせる生徒は問題児と呼ばれるんじゃないかな?」
と、そんな一般論を言ってくるのは俺の目の前にいる少女だった。
紫がかった銀髪のロングに青い瞳、出過ぎず萎んでもないバランスのとれた肢体を持つ少女。
彼女が誰だか知らないが…
「敬う相手は自分で決める、敬いたくない相手は敬わない、女子だろうがふざけた奴は平等にボコる、それが俺のスタンスなんですがね?」
「その反骨精神は見事だけど、世間はそうは受け取ってはくれない。だから、世間やお偉いは君を問題児だと受け取るのよ」
そう先生に言われると確かにそうだとしても、口だけで何もしない奴よりか遥かにマシだと思うが。
「で?そんな問題児に何させようってんですか?」
「お悩み相談だ」
……よし。
「Good bye!」
そう告げて俺は回れ右してドアを…。
「待って。笑顔でサムズアップしても無駄だよ。なんのために鍵をかけたと思ってるの」
おい、キャッチセールスもいいとこだろそれ。
「そんな追い詰められたみたいな顔をしなくてもいいわ?要はこの子の助手として、生徒に隠れている悩みを解決する、そうしてそれを補佐していく中で君に周りと折り合いをつけてやっていけるような生き方を見つけて欲しい。
だから、私は君にこの部に入ってもらいたいのよ」
その心遣いはありがたいんだけど…。
「あ、えっと…君は「悠香」は?」
悠香?
「私の名前は2-1の白亜悠香よ。私は別に構わないよ?」
成る程。
「俺は2-2の閑内瑠璃斗。で、君は本当に良いのか?」
「うん。私は構わないから、後は瑠璃斗次第…どうするの?」
そう言われて考えて見る。
折角の尊敬できる教師からの誘い。
目の前にいるこの妖精みたいな美少女との部活…。
「入ります」
ここで断ったら男じゃないな。
「ありがとう、閑内」
「先生の事だし断っても誘ってきそうでウザいので、先に入っておこうかと」
「…もう少し可愛げを出しても苦労はしないわよ?」
「…取り繕うのは苦手なもんで」
人をツンデレみたいに言わないで欲しい。
「では、私は君の入部届けを持ってくるから…白亜!閑内に色々教えてあげてね」
「はい」
そう言って片手を上げて先生が教室から出て言ったので、必然的にこの白亜と2人きりになった。
「とりあえず座ろっか。私疲れちゃったから」
「あ、はい」
そうして近くにあったソファーに腰を下ろすと、白亜が紙コップにお茶を淹れてくれた。
「クッキーあるけど食べる?」
「ありがとうと言いたいところだけど、それより…さっき先生が鬼になってもらうとか言ってたよな?それってどういう事だ?」
さっき先生には聞きそびれたので結局わからないままだったのだ。
「あそこにある横断幕みたいなものを見てもらえるかな?」
そう言われて見ると…
「『HIDE&SEEK‼︎』…かくれんぼがどうかしたのか?」
全校でかくれんぼを推奨しようとかいう部活だったら即刻退部してやろう。
「この部…まあ、先輩たちが卒業しちゃって私達だけなんだけど、この部のスローガンみたいなものなの。様々な人の中に隠れてる悩みを見つけ出し、掴み、解消する…ほら、かくれんぼの鬼みたいなことしてるでしょ?」
「…なんか深いな」
「そして、そのスローガンのもと校内のいろんな人たちからのお悩みを聞き、実際に現地調査とかをして解決に導く。
それが私達、『検索部』の活動だよ」
「どこぞのラノベの奉○部みたいだな」
言わば探偵事務所みたいなもんだ。
「…まあ、今の所は人数が明らかに足りないから生徒会の下部組織みたいなものなんだけどね?」
現実は厳しかった。
「大体わかった。まあ…これからよろしくな。白亜」
「うん…こっちこそよろしくね?瑠璃斗。さ、お茶にしよっ…」
やけに上機嫌な白亜が、カバンからさっき言ってたクッキーの入った箱を取り出していた時だった。
「すいませーん…」
控えめなノックと共に誰かの声がした。
「……」
そしてどこからか空腹を訴えるような音が。
「お腹減ってたのか?」
「……ばか」
恥ずかしさのあまり赤くなったまま固まった白亜の代わりに俺は…
「…どうぞ」
ドア越しの相手に呼びかけた。
はい。少し俺ガイルチックになってしまいましたね。
できるだけオリジナリティを出したいのに…まあ、好きだから仕方ないね。
ということで次回は初のお悩み相談!幸先いいスタートは切れるかな?




