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2年生
凛「ママ、パパ学校行ってきます。」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
「凛1人で大丈夫か?パパも一緒に学校行くぞ」
「あなた何言ってるのよ!凛も今日から高校2年生なのよ。少しは子離れしなきゃ。」
「ママ何言ってるんだ。もしも変な男が寄ってきたらどうするんだ?凛は誰にも渡さないからな」
朝からパパの叫び声を聞きながら、学校に向かって歩き出した
今日から新学期。私にとって1番緊張する日だ。何といってもクラス替えがある。
朝から水しか飲めてない。そんな私を元気づけるためにパパは励ましてくれたのかな?
桜並木の下を歩いてると、そこには優と拓人君の姿が
「拓人‼︎お前だろ!」
「なっ、なんのことかな…優ちゃん…」
「とぼけんなよ。お前しかいないだろ。」
「ごめんなさい。本当すいませんでした。」
「部活には入らないって言ってんだろ。」
「今回だけ力を貸して下さい。怪我人続出で、サッカーの試合人数足りないんです。優様お願いします。」
優と拓人君の側を通り過ぎて私は学校に向かって歩き出す