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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

先輩と、後輩の、日常

先輩は鍛えたい。

作者: moco
掲載日:2026/01/31

いや、いやいやいや……!!

こ、こ、腰がビキっと、音を立てた、、、

これは、立ち上がれない、、、

1人では、動けないわ。。。どうしましょう…?


なんて、朝から騒いでどうにかこうにか、痛みが引いている時に動けない、病院へ行く、と会社へ休みを申し入れたら、「え、君の仕事誰が引き継ぐの?今日、打ち合わせあったよね?どうやって巻き返すか教えて?というか、自己管理、出来ていれば防げたことだよね??」「その前に、動けないのにどうやって電話してるの??」って、言ってくる役立たずな上司。彼はいつも、この調子で休みを取るのもままならない環境にしてくる天才だと思う。そのくせ、自分は仕事をしてるフリが上手くて、周りに全ての仕事を押し付ける。

そんな彼がまた何かを捲し立てようとしたら、電話の向こうであの子の声が聞こえてきた。「その業務、わたしもある程度手伝っていたので、概要把握はできてます。先輩はお休みしてもらっても、今日明日ぐらいであれば乗り切れます。」

なんて、頼もしいことを言ってくれて。とても愛しいと、声をかけたくなってしまった。まぁ、多分私に聞こえてないと思って言ってくれているんだろうし、そんな声を掛けるのも、野暮かもしれない。本当に、彼は態度も大きければ送音量も大きい。


「まぁ、本当に腰が痛いなら、休むしかないだろうから、病院に行って早く治しておいでよ。」と、彼女が‘できる’と言ったから許したんだろうな、と分かるセリフを吐いてきた。いや、私の言葉も荒くなってしまったが。「ありがとうございます。明日はどうにか出られるように努力しますので、申し訳ありませんが、よろしくお願いします。」

「うん、早く出てきてね。皆んな待ってるから。」それは、『みんな』ではなく、貴方の仕事が、増えてしまうから、早く出てこい、と言っているのだろうことが、丸わかりでびっくりする。言葉で対処できるように、自分の心を鍛えたいと思ってしまう瞬間だわ。はぁ。


どうにか落ち着いてきたから病院に行ったら、ぎっくり腰になりそうだったと。まだある程度若いから、動けているが、これからは動くのも儘ならなくなるので、運動をするように、と仰せつかった。はぁ、デスクワークばかりで残業があるのに、たまの休みに運動なんて、毎日が疲れてしまいそう。

なんて、痛み止めをもらって家に帰る頃にスマホが鳴って。

中を見るとあの子から。

『大丈夫ですか?先輩、無理はしないでください。貴女と仕事が出来ないと、なんだかソワソワしてしまいます。早く元気になって、来てください。あ、ちゃんと治してから、来てくださいね。』なんて、可愛いメッセージ…なんだか、会いたいと言ってくれているような、メッセージ。。。それに、嬉しいことを言ってくれる。いないとソワソワするとか、どうして、こんなに、愛しいのだろう。腰の痛みが、今直ぐに治ったみたいに、身体が軽い。嬉しい、幸せ、早く会いたい、あの子の姿を目に入れたい、なんて、変態染みた思考回路で思ってしまう、これで治った気になるとは、自分が現金だな、と思ってしまう。あぁ、身体を鍛えて、早くあの子に、元気な姿‘だけ’を見せよう、弱った姿なんて、見せられない。



先輩、大丈夫かな?と上の空になってしまう。先輩は、本当にどれだけ無理をしても、仕事をしてしまうから、あの嫌味な上司にも涼しい顔をして応えてしまう。だから、たまに休むともっと嫌味を言ってきて。彼といると、私まで心が荒む。どうして、平気で自分のことだけ考えて働けるのか?全く理解は出来ないけれど、今回は先輩がしてた仕事、私が一緒にしてたから、内容から考えて動けたけど、知らなかったら、直ぐに対応出来なかった。本当に、よかった。彼が自分でしないで良いとわかると直ぐ引くから、先輩を休ませられたけど、今後を思うと、もっと仕事をしっかり1人で出来るようになって、先輩と同じ能力を身につけたい、なんて思って。

わたし、これからは先輩にいっぱい鍛えてもらって、もっともっと、力になれるようにしなきゃって、おもった。

あぁ、早く、先輩戻ってこないかな。。。あ、でも先輩無理するから、そうならないように、釘を刺しておかなくちゃって、思って。だけど、やっぱり会いたくて、そんなことは、言えないから、何とかメッセージを考えて、送って、、、



「おはようございます、先輩。今日は早いですね?」ジト目でこちらを見るあの子。うっとなるけれど、それでも私は堂々と、「いいじゃない。昨日は休んだから、どこまで進んだのか確認しておかないと、次の業務に支障が出てしまうもの。」なんて、社畜の極みみたいなことを言ってみて。

「先輩、先輩が1人でする仕事なんてないんですから、もっと私を頼ってください。一緒に頑張りましょう?」優しいあの子が、とても愛しい、こんなことをサラッと言えてしまう貴女に、負担なんてかけたくない、先輩心を知らないから、こんなに優しく声を掛けてくれる。「そう言ってくれるの、本当に、ありがとうね。」と、声を掛けて。するとあの子は少し嬉しそうに微笑んで。

だけど、それでも、あの子も一緒で、私を思ってくれているのはわかっても、どうしても、申し訳ない気持ちになるから、だから、これだけは、譲りたくないと思っている。意地になっているのも自覚してるけど、あの上司が上のうちは、絶対に、負けないって思って頑張りたい。だって、私が折れたら、その火の粉はこの子に飛び火してしまう。それは、絶対にダメで。あの子の笑顔を守りたいから。ずっと、ずっと、幸せでいて欲しいから。

この、気持ちは許してほしい。。。。。。

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