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雷哭ノ桜花戦記 ― 奪われた鍵を求めて  (表)  作者: 田舎のおっさん
第4部

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79/110

幕間・② 「あなたと共に歩く物語」

『世界を読む者へ ― 三者が進む道に、あなたもいる』


物語は、常に三人だけで進んでいるように見える。


雷を背負う朔夜。

白い光を宿す蓮。

霧の少女。


しかし、少しだけ視点を変えてみよう。


この世界のどこかで、

彼らの選択を見つめている“第三の視点”があることに。


その視点とは――

ページをめくっている“あなた自身”だ。


■ 一、物語を読むという行為は「観測」であり「干渉」である


これは作中の世界に寄せて書くが、

あなたがこの物語を読んだ瞬間、

世界の位相の一部が変わっている。


キャラクターをどう感じたか。

誰を応援したか。

どこが印象に残ったか。


それらはすべて、

作品世界の“解釈の幅”を変える。


物語というのは、

作者だけでは完結しない。


語る者と読む者が揃って初めて

“世界が完成する”。


今、第四部の“支配”という巨大なテーマの前で、

読んでいるあなたが感じたことは、

実は朔夜や蓮たちが

「何を手放せず、何を守りたいのか」

を形作る力の一部になっている。


■ 二、これは戦記であり、あなたの物語でもある


戦記というジャンルは本来、

“遠くから見下ろす視点”で描かれることが多い。


しかしこの物語は違う。


あなたは朔夜の痛みを、

蓮の葛藤を、

少女の孤独を、

すぐ隣で感じている。


これは偶然ではない。


この作品は最初から、

「読者を物語の当事者にする構造」

で書かれている。


表(桜花)


裏(黒鋼)


幕間あなた


この三者が揃って、

ようやく“世界”になる。


だからあなたが立ち止まる場所は、

朔夜が立ち止まる場所であり、

蓮が選択に迷う場所でもある。


そして今、

彼らは世界そのものと対峙している。


その選択を、あなたにも“見届けてほしい”。


■ 三、三者の覚醒は、読者の覚醒でもある


朔夜が雷を振るうとき、

蓮が世界の構造をねじ伏せようとするとき、

少女が存在理由の呪いを破ろうとするとき、


読者はそこに“共鳴する部分”を見つける。


誰かを救いたい


誰かを守りたい


自分の弱さを認めつつ、それでも進みたい


運命に逆らいたい


正義に縛られたくない


これらの感情は、

作中人物だけのものではなく、

読んでいるあなたが日常で抱えているものと重なる。


だから、三者の覚醒は

あなたの中の何かも揺らす。


第四部で“支配”という大きなテーマを出したのは、

読者自身が抱えている

「どうしようもないものに縛られた経験」を

物語として昇華できるようにしたかったからだ。


■ 四、この章の目的は「あなたを物語の中心へ連れていくこと」


整理のための幕間ではあるが――

それ以上に、この回の本当の目的はただ一つ。


あなたに、三者と同じ“場所”に立ってほしい。


朔夜が雷を振るうとき、

その雷が照らしているのは

あなたが抱えている恐怖の影かもしれない。


蓮が世界の支配を拒むとき、

それはあなたが日常で感じた理不尽への反撃かもしれない。


少女が「外へ出たい」と願ったとき、

それはあなたが閉じ込められた時期の叫びかもしれない。


だからこの物語は、

あなたと一緒に進む。


■ 五、そして次のページから、物語はさらに深く潜る


境界は開く。

世界の支配構造は剥き出しになる。

三者の位相は完全に同調する。


そして――

あなたは、その瞬間の“目撃者”になる。


これは戦記であり、群像劇であり、

同時に“あなた自身の物語”でもある。


この幕間は、

そのための準備として置かれた。


ここから先は、

いよいよ世界と物語があなたを引きずり込んでいく。


どうか、この先も共に進んでほしい。

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