別れ②
次に印象に残っている別れは、恋人との別れだ。最初の彼氏と別れた時に、「失恋の痛み」を初めて味わった。別れてから一週間程で、三キロ程痩せてしまった。「失恋は最高のダイエットなのだ」とこの時思った。麻婆豆腐を作ったが、半分も食べられなかった。泣きながら食べた。作った料理の選択も間違っている。何故失恋したばかりなのに、麻婆豆腐なんて作ったのだろうか。
次に交際した年上の彼とは、半年程で終わりを迎えた。だが、綺麗な終わり方ではない。卑しい別れ方を、私はしてしまった。綾斗との恋愛と同時進行で、恋愛をしていた時期が一週間程あるのだ。綾斗に惹かれ始めていたので、当然別れを告げる事にした。だが、別れを切り出す理由に頭を悩ませた。何せ、経験がない。「恋愛よりも集中したいことが出来た」と言って、別れる事にした。正直に言えば良かったものを、何とも情けない。だがあの時、別れを選んでいなければ、今の幸せは無い。当然、愛しい貴方に出逢うこともなかった。彼に対しては申し訳ないことをしてしまったが、別れを選択した私自身に今は感謝している。
素晴らしい男性である綾斗と交際していたのにも関わらず、私は過ちを犯した。二年程交際していた頃だろうか。ある日私は、綾斗に別れを告げたのだ。衝撃的だろう。あの頃の私は、どうかしていた。今でも自分が恐ろしく感じる時がある。「世の中にはもっと素晴らしい男性がいるのでは」と思い始めたのだ。正に、二〇代前半の小娘である。別れを告げたはいいが、やはり心は寂しかった。「やはり私には綾斗しかいない」と今度は思い始めたのだ。自分から振っておいて、頭がおかしいのではないか。別れてから一ヶ月後くらいに、綾斗へ電話を掛けた。私は「我愛你」と告げた。中国語で「貴方を愛しています」と言う意味だ。甚だ、馬鹿げている。それなのにも関わらず、綾斗は直ぐに私の自宅へ来てくれた。そうして、再度交際が始まった。復縁したのだ。その後六年程交際して、2024年の鳳仙花が咲き乱れる季節に結婚した。




