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芽生え  作者: 黒薔薇あず


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出逢い②

印象的な出逢いは、恩師だけではない。貴方だけではなく、誰もが気になるであろう恋愛遍歴についても語っておこう。専門学生時代に、初めて彼氏という存在が出来たと先述した。一般的には、遅い方だろう。この世に生を受けて十八年間、恋人が居なかったのだから。勿論、恋をした経験は幾度かあったのだが。遅めの恋愛デビューだったが、それでも「もっと自分のことを大事にすれば良かった」と今は思っている。先に言っておくが、ジャニオタをしている私は、面食いなのだと自負している。だが、「好きなタイプはありますか?」と聞かれたら、こう答える。「社会的常識を持ち合わせており、モラルやマナーの価値観が合い、清潔感がある人だ」と。つまり、「外見ではなく、中身が大事」なのだ。因みに言うと、顔のタイプは「塩顔」である。切れ長の目に、唇が薄く、鼻筋がしっかり通っている人だ。何故、塩顔に惹かれるのかと言うと、私とは正反対の顔の造形をしているからだ。正に、「無いものねだり」である。

私は二十八年間生きて来て、三人の恋人が出来た。これもまた一般的には、少ない方だろう。一人目は、同い年の目鼻立ちがくっきりした人だった。二人目は、年上の高身長で塩顔の専門職に就いている人だった。三人目は、今の夫である綾斗だ。綾斗はどちらかと言うと、塩顔ではない。だが、鼻筋はあり、額の骨も出ており、小顔である。そして、求心顔だ。「ティライミ顔」だと、私は思っている。ティライミ顔とは、シンガーソングライターのナオト・インティライミのことである。夫の話は、後述するとして、順番に記していこう。

一人目は、専門学校に入学して二ヶ月目頃に交際をスタートさせた。「早すぎないか」と疑問に思うだろう。私も、そう思う。十代だったので、ノリと勢いと言う言葉がぴったりだろう。好きなタイプの顔の造形では無かったのだが、一目見た時に「イケメンだ」と思った。遺伝子レベルで感じたのかもしれない。本能が働いたのだろう。「この人との子供なら、強い遺伝子を残せる」と。だが、「相性は合わなかった」のだと今は思っている。当時は心酔していたが。どちらかと言うと、相手よりも自分の気持ちの方が大きかった気がしている。「追われる方より、追う方」なのだと。恋愛による酸いも甘いも、この人から教わったので、そう言った意味では感謝している。ファーストキスの味もこの人から教わった。だが、最後のキスは、煙草の香りはしなかった。恋人と過ごす時間の幸福感を、人生で初めて味わった相手だ。好きな人と、映画を観る時間も、水族館へ行く時間も、イルミネーションを見る時間も、プレゼントを贈り合う時間も、一緒に食事をとる時間の幸せも初めて味わった。だが私は、古のジャニオタだ。恋人との時間だけでは無く、友人と過ごす時間も、自分の時間も大事にしたかった。この人に言われた。「ジャニーズのライブに行くのは、あまり気持ちが良いものでは無い」「異性の推しがいるのは嫌だ」と。私は私なりに恋人へ配慮をしつつ、自分の趣味も楽しんでいたつもりだ。だがこれを言われた時、自分の好きなものや大切にしていることを否定された気分になった。この時は、自分の気持ちよりも相手を尊重したい気持ちの方が強かったので、イエスウーマンになっていた気がする。そんな相手との恋愛は、1年半程で終止符を打った。私が誕生日を迎える前の出来事だった。

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