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芽生え  作者: 黒薔薇あず


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社会人五年目①

退職後は、各種手続きが一番面倒くさかった。健康保険組合から国民健康保険への切り替えや、厚生年金から国民年金への切り替え、失業保険の申請なんかだ。

当時の住まいだが、会社に勤めていた私は会社が用意してくれていた社宅に住んでいた。所謂「借り上げ社宅」と呼ばれる社宅形態だ。一般のアパートやマンションなどを会社名義で借りている状態のことだ。当然、社宅からは出なくてはいけない。

「地元の福井に戻ろうか」とも考えた。だが、当時交際していた実家暮らしの彼氏が「それならば一緒に住もう」と言ってくれた。私は申し訳なさもありつつも、恋人との同棲生活に胸が高まった。

退職する事が決まってから程なくして家探しを始めた。二人暮らしとなるとある程度の部屋の広さは欲しい。恋人は車を所有していたので、駐車場付きの物件が良かった。できれば駅近の物件が望ましい。何軒か不動産屋を訪ねた。家探しは結構根気のいる作業だ。ネットの情報で「良いな」と思っていても実際に内見に行くとイメージと異なることもある。時間があるならば内見には絶対に行くことをお勧めする。

何はともあれ、無事に物件が決まった。「1LDK」の間取りだ。駐車場付きのアパートだ。だが、地下鉄の駅からは徒歩二十分程離れていた。全ての希望条件を含む物件だと家賃も嵩む。彼氏とお互いに譲れない条件を擦り合わせた上で、駅から離れた物件を選ぶことにした。駅から離れていると相場が安くなる。駅近の物件は便利だが高いのだ。それに私はスポーツは苦手だが歩くのは好きだ。「二十分なら何ら問題ない」と思ったのだ。しかし、これが意外と大変だった。春秋は問題ない。個人的には冬も問題なかった。問題は夏だ。暑い時期は体力も奪われやすく、かく汗の量も多い。化粧や髪型も崩れやすい。僥倖だったのは、アパートから徒歩三十秒程の距離にバス停があったことだ。地元と違って本数も多かった。地元では1時間に一本来るか来ないかのペースだったが、三十分に一本は必ずバスが走っていた。雪も滅多に降らない為、殆ど遅延することもなかった。目的地によっては地下鉄を利用することもあったが、バス一本で主要駅に出れた為バスを利用することが多かった。

気になる費用だが、物件を借りる為の初期費用だけで四十万近くかかった。二人で折半したが、それでも一人当たり二十万近くはかかる。家具家電等は私が一人暮らしを始めた頃に揃えた品をそのまま使用することにした。引越し代金は退職時期が繁忙期とズレた為、決して安くはない費用だったが抑えることができた。


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