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芽生え  作者: 黒薔薇あず


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高校時代⑤

初めて海外に行った経験も高校時代だった。希望制でオーストラリアに現地の小学校に通う生徒のお宅で「ホームステイ」の経験ができた。一緒に現地の小学校に通うというプランだった。現地で同じ授業を受ける訳では無く、オーストラリアの歴史や文化を学ぶ特別授業を受けられる内容だった。

高校三年生の頃だった。洋楽にもハマっていた私は希望した。海外の文化に興味があったのだ。両親が貯めていてくれた「お年玉貯金」から費用を捻出した。

希望する者は、三年生の選択授業の時間で英語の科目が他の同級生より一つ増えた。ホームステイに向けた準備期間だ。外国人の講師に「Thank you」の発音を褒められた。嬉しかった。人生で初めての「パスポート」も手に入れた。

兎に角、楽しかった。期待しかなかった。いざ日本を離れる日、バスや電車に揺られた後「中部国際空港」から離陸した。あまり飛行機に搭乗した経験が無かった私は、期待もあったがこの時ばかりは不安の方が大きかった。人生で二回目くらいの経験だ。

タイでトランジットがあった。タイの空港はスパイスの香りが充満していた。記憶が曖昧だが、乗り継ぎまで時間があった為、一時タイの空港を出てホテルで休息を取った。空港で買った「ドラゴンフルーツ」を人生で初めて食べた。あまり美味しく無かったように思う。「美味しいドラゴンフルーツを食べてみたい。」その夢は未だ叶えられていない。

空港で再度チェックインする際に問題が発生した。一緒に行っていた同級生含め、何故かチェックインが出来なかったのだ。引率の先生が、現地の空港職員と会話をし無事チェックインする事ができた。この時「やっぱり、英語が喋れるって凄い。世界が広がるんだ」と思った。

そんなトラブルもありつつ、タイを離陸した。そして無事にオーストラリアに着陸した。正直、機内での過ごし方は覚えていない。緊張しながらCAさんに英語で「どちらの食事の方がいい、この飲み物が欲しい」と言った記憶しかない。

私が行った地域は、ブリスベンより少し下のバイロン•ベイと言われる地域だった。緑が溢れ、空気が美味しい地域だ。オーストラリアは親日家の人が多く、日本人と結婚している家庭も多い。基本的に、おおらかな性格の人が多い国だ。最初は日本とのカルチャーショックを受けた。時間に適当な人が多いのだ。と言うより、余り気にしていないの方が正しいかも知れないが。

自分がお世話になるホストファミリーと初めて対面した。事前にEメールで連絡は取り合っていたが、緊張していた。ホストファミリーには恵まれた。ホストマザーは優しく明るい方で、ホストファザーは寡黙な方だった。女の子二人の姉妹が居る家庭だった。金色の髪と翡翠の瞳が羨ましかった。

休みの日にはショッピングや食事に連れて行ってくれた。海外のスーパーに初めて行き、興奮したことを覚えている。海外仕様の「バービー人形」を買った。日本に帰り、自部屋に飾る為だ。

ある日、学校の授業関係で普段より早めに学校に向かわなければならない日があった。私は当時、拙い英語で一生懸命ホストマザーに伝えた。

次の日、意図せず遅刻してしまった。バタついていたのだろう。朝は忙しい。ホストマザーは学校まで車で送ってくれた。しかし私は「どうしよう」という焦りから到着次第、思わず泣いてしまった。

慣れない土地で不安もあったのだ。前日に一生懸命伝えたつもりだったが、「私の英語力では伝わっていなかったのか」と愕然とした。私の焦りとは反対に、引率の先生や現地の講師は慰めてくれた。「大丈夫だよ。国民性で皆余り気にしないから。」と。「No problem. Don’t worry.」が口癖なのだと。その言葉に私は安心したが、「ホストマザーに泣き顔を見せてしまい嫌な思いをさせたかも」と今度は別の心配が出てきた。ホストマザーは私に明るく接しながら「言っていたことは理解していたんだけど、朝バタついてしまって遅れちゃってごめんね。」と謝ってくれた。本当に優しい人だ。

特別授業はとても楽しかった。現地の先住民族の話も聴くことができたし、マリンスポーツ体験や、野生動物公園の「カラビン•ワイルドライフ自然保護区」にも行くことができた。コアラを抱っこできるアクティビティがあったが、思ったより費用が高かったので断念した。

二週間程の滞在だったが、とても良い経験になった。オーストラリアという国がとても好きになった。再度「行ってみたい」とも思っている。英語も日常会話程度は喋れるようになったと思う。しかし、二週間程の滞在で体重が三キロ程増加した。恐らく食事内容だろう。日本食はヘルシーなのだと思った。

私の英語力はどのくらいなのかと言うと、英検準二級を高校時代に取得できたレベルだ。一見凄いように思うかもしれないが、英検は海外では役には立たない。何故なら、日本の資格だからだ。受けるのなら「TOEIC」か「TOEFL」をお勧めする。


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