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後継者探しにえんやこらさっさ

 やつは言ってくれた。まだお前の時代は終わらんよ。歳じゃねえそもそも。それでも相棒を失くした俺は、漫才師引退しているようなもんだよ。


 相棒は常に支えてくれた。こんなうじうじ悩む弱虫であってもだ。彼がいなければ幸せな芸人人生はなかった。


 やつは人を信じないバカな俺でもしつこくからん出来ては、目の前でバカをやる。互いにバカで良かったよ、とやつに言われて救われた。似ているやつがいたとは想わなかった。やつも過去にそんなやつだったんだろう。

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