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作者: 音藤かめ

僕と彼女が一緒になって間もない頃

彼女は僕にまだ敬語だった


そんな彼女が助手席で急に声をあげた

「ねえ、見て!」

指した先には虹があった

決して大きくないその虹を

とても嬉しそうに眺める彼女


「かわいい」


虹をかわいいと言う僕を

びっくりした顔で見る彼女

そしてすぐ

自分のことを言われたと気づいた彼女は

少しはにかみ

少し頬を染め

少しそっぽを向いた


これから僕に

いろんな色を見せてくれるだろう

僕の彼女


虹のようにかわいい

僕の彼女

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