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溜息
久々の投稿
こういう日に限って時間とは早々と過ぎ去っていく。
普段ならば、いかにして時間を潰すか考えるのが常であるから、これは歓迎すべきことである。しかし今は間違ってもそう言える状況ではない。
どうしたものか、考えれば考えるほど溜息が出てくる。
「津久井君どうしたの? ため息なんてついちゃって」
隣に座る女子が、怪訝そうな表情で言った。どうも心配するより先に、驚いているといった様子だ。
女子の様子に釈然としないものを感じながらも、とりあえず俺は軽く苦笑いを見せ、何でもないよ、と小声で返し机に顔を伏せる。
隣の女子がどう思ったかなどは知らないし、考える余裕などもない。何か言いたげであったが、如何せん授業中である。それ以上は深く追求することもなく、視線を黒板にやった。
俺はどうなる。俺はどうなる。俺はどうなるんだ?