ダンジョン 5F
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誤字報告ありがとうございました!
初投稿時にマップを入れ忘れていました orz
ミキストリアは昼食を含め2時間休憩し、5Fに降りてMP回復を待つこととした。
「ミキストリア様、なぜこのままこのボス部屋で休憩しないのですか?」
「それはね、この部屋のボスがいつ復活するかわからないからですわ。6時間で復活するボスもあるという話があるので、安全のため2時間で別の部屋に移動しそこで長く休憩をとるのですわ」
「ミキストリア様、ボス部屋のボスは討伐者がここにいる間は復活しません」
「はい?」
「いつまでも復活しないというわけではないのですが、討伐者がいる間は24時間は復活しません」
「討伐者が部屋を出ると?」
「そこから一定の時間後にボスが復活します。その時間はボス毎に違います」
「そうなのね」
「はい」
「アルティンはどうやってそのことを知ったの?」
「クサントス姉さんです。姉さんはボスだったので、ダンジョンマスターから聞いていたそうです」
ブヒーンとクサントスが鳴き声を上げ縦に首を振った。ミキストリアは近寄って来たクサントスの首の付け根あたりを優しく撫でた。
「そういうことですのね。ただ、次の階はアンデッド。この戦棍は誰が使うのが良いかしら?」
「ジョルジでしょう」
「ではこれはジョルジに」
「はっ」
「スケルトンなど実体があるアンデッドは核を探してそれを破壊する必要がありますわ。火魔法では核は破壊するのは難しいですから、この杖はシルバンが使うのが良いでしょう。
実体のないアンデッド、つまりファントムやレイスは物理攻撃を無効にしますから、杖を使った攻撃か聖属性魔法つまりヒールで攻撃することになりますわ。場合によっては杖を交代で使うことも視野に入れておきましょう。
実体のないアンデッドは魔術師が対応するので、実体のある敵には騎士が中心となって対応することとしましょう」
ミキストリアはボス部屋で6時間休憩をとった。ボスは復活しなかったが、ボスの復活時間が6時間以上だったのか、アルティンに聞いた話でミキストリアたちがボス部屋に入ると復活しないのかは確かめられなかったが、それをここで確かめるのはミキストリアの目的ではない。40〜50%ほど回復したMP残量で5階へ降りていった。
〜〜〜
5階に降りて西側の出入り口から先に進むと、そこではスケルトンソルジャーとアーチャが待ち構えていた。スケルトンなどソルジャーはカテリンが首を刎ね、動きがままならなくなったところをジョルジが戦棍で胸を強打し、核ごと肋骨を粉砕して倒した。アーチャーは厄介な敵で、矢を避けながら接近し核を壊すか、遠距離からこちらも矢で核を破壊するなpか、限定的な戦い方にならざるを得ないからである。ミキストリアは別の方法を取った。イージスを周囲3mにして展開し、ブーディカと並んで近寄っていく。アーチャーの弓攻撃は全てイージスが吸い取った。残り3mになるとブーディカはダッシュし尻尾の強打で核ごとスケルトンアーチャーを粉砕するのだった。
5階は広く、多くの部屋があったがスケルトン種はナイト、メイジなどの上位種も敵ではなかった。ファントムの上位種であるエルダーファントム、レイスの上位種であるエルダーレイスも同じく敵ではなかった。聖属性付与の武器2つと対人特攻+男性特攻のある円滅の剣、3人の聖属性魔法使いはアンデッドの上位種が群れで襲ってきても問題にしなかったのだ。
加えて3体のSランクモンスターの活躍も凄まじいものだった。
アルティンはダメージを与えることこそ少なかったものの、粘着糸で実態のあるスケルトンを片っ端から拘束し、動きの取れなくなったところで騎士たちに核を破壊されるのだった。
クサントスのスリープブレスはアンデッドには効かないので、体当たりや踏み付け、嚙みつきなど巨体を活かした多彩な攻撃を繰り返した。スケルトンナイトに体当たりをしたうえで胸に噛みつき、装備ごと左胸を喰いちぎり、ペッと吐き出しては踏みつけて核を壊した。最後にやられたスケルトンナイトは仲間の悲惨な末路に怯えたか逃げ出したところを後ろから追いつかれ、仲間と同じ末路を辿るのだった。
ブーティカは物理攻撃と魔法攻撃を縦横無尽に組み合わせて戦った。コピシュで切り裂きアイスニードルで核を破壊すると思えば、アイスブレードで切り裂きコピシュでとどめを刺した。
ボス部屋前の部屋につながる通路に出たとき、ミキストリアは強力な敵がボスのさらに前に待ち構えていることに気づいた。ミキストリアの広範囲サーチに直前まで掛からないということも不気味であった。
「停止!!」
ミキストリアは慌てて隊列を停めた。
「ミキストリア様、如何なさいました?」
前を歩くシルバンが振り返った。
「今出てきた部屋に戻ります。後退!」
元いた部屋に戻り、ミキストリアは周囲を警戒させつつ話を始める。
「まず、今日はここで野営し、明日、あの部屋に侵攻することにします。
通路に出るまで察知できなかったのですが、あの部屋にいるのはヴァンパイア、しかもかなり上位種か上位の個体と思われます。
ここからあの部屋をサーチして見つかるのはスケルトンロードとスケルトンジェネラルだけなのです。通路にでてようやくヴァンパイアの存在がわかるというくらいの強敵ですわ。
ですので、ここで一旦休み、100%の状態で戦います」
「そうだったのですね」
「わかりました。明日は目にもの見せてやりましょう」
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翌朝、作戦を再確認し、討伐に必要な準備を済ませると、ミキストリアはサブボスたるヴァンパイアの待ち構える部屋に入った。部屋は直径30mほどの円形で、奥のひな壇の上でヴァンパイアがソファーに優雅に座っていた。ひな壇の前には3mほどの身長のスケルトンロードとスケルトンジェネラルが2mを超える剣を提げていた。
「魔物まで引き連れて珍しい客だこと。まぁ珍しくてもここで死んでいくのは同じさね」
ヴァンパイアは脚を組んだ姿勢のまま見下したように言うとスケルトンロードとスケルトンジェネラルが鎧をガチャガチャ言わせながら迫ってくる。
スケルトンロードにはブーディカとクサントスが、スケルトンジェネラルにはミキストリアとアビー、ジェフリー以外の全員が当たる。ミキストリアとアビーはヴァンパイアへの控えであり遊撃隊である。アルティンは相性が悪いと思われるため攻撃人は参加せず、ブーディカとクサントスに機動を支援する。
戦いはクサントスがスケルトンロードに向けてダッシュすることで始まった。
スケルトンロードは向かってくるクサントスを袈裟斬りにしたが、それをクサントスは横っ飛びで避ける。追撃しようとスケルトンロードが一歩踏み込んでクサントスに正対しようとすると、横に回り込んでいたブーディカが尻尾でスケルトンロードの左脚を強打し、すかさずアイスブレードを叩き込んだ。
スケルトンロードのプレートアーマーはブーディカの攻撃に良く耐えたが衝撃は消せず、スケルトンロードはタタラを踏んで堪えた、そのタイミングでクサントスは体当たりをぶちかまし、スケルトンロードを壁際にまで弾き飛ばした。
「おやおや、うまく連携するもんだねぇ。ちょっとは歯ごたえがあるようじゃないか。どれ、予も出張るとしようか」
スケルトンロードが押されているのを見たヴァンパイアが立ち上がった。
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