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異世界ヒーラー世界を治す  作者: 桂木祥子
5章 ダンジョン攻略編
74/135

ダンジョン 4F 3

感想、評価お待ちしております!!

誤字報告ありがとうございました!


アルティンが語り始めた。


「元々この森は、キラーボア、フォレストフォックスなど中型の魔物が多かったのです。私と仲間たちとは住む場所もエリアも異なり、共存していました。遠くにキラーベアがいるという事は知っていましたが、遭遇する事はなかったのです。


 それが、ある時、キラーベアと同じくらい大きなジャイアントキラーボアが生まれてキラーベアを駆逐したのです。フォレストフォックスもそれ以来見かけません。

 その後、もっと大きなジャイアントキラーベアが生まれてジャイアントキラーボアを狩り始めたのです。


 それだけではなくって、最近ではオーガも生まれて、ジャイアントキラーベアやジャイアントキラーボアを狩っているようです。


 私の仲間はジャイアントキラーベアの群れに村が襲われた時にみんなやられました。私はジャイアントキラーベアに殴り掛かられて避けきれずに脚をもぎ取られ、殴られた衝撃であの木まで跳ね飛ばされたのです。


 気を失っていたようで、気づいて移動しようとして落ち、木にしがみついている時にクサントス姉さんとブーディカ姉さんに見つかったと言うわけです」


あまりの内容にミキストリアは返す言葉が浮かばなかった。周りで聞いている隊員たちも呆気に取られている。


「……そう。そんなことがあったのね。アルティンは大変な目にあったわね。仲間のことは残念だわ」


魔物がある日から強くなったと言うことにつては腑に落ちた気もするのだった。そうしているうちに食事を乗せたトレーが配られた。アルティンはミキストリアと同じくトレーで、ブーディカとクサントスは大皿に肉が盛り上げられていた。


「お昼ができたようね。まずは食べましょう」


「ミキストリア様、お肉が美味しいです!」

「ええ。アルティンの口に合って良かったわ」

「ブーディカ姉さんもクサントス姉さんも美味しいそうです」


アルティンがギャアギャイ、ブヒヒン言うブーディカとクサントスの言葉を伝えてくれる。


「2人の口にも合って良かったわ」


ミキストリアは後ろのブーディカとクサントスを振り返って笑った。巨大な白馬がガツガツと肉の塊に喰らい付いている様子は恐ろしいのだがコミカルでもあった。



昼食後、1時間休憩して再び森を進む。サーチが魔物が数百m範囲にいると伝えてくるが、獣道上に出てきて戦闘となる事なくこの日は終わった。危険度Sランクの魔物3体が集まって移動していたら、キラーベアは近くに居ても出て来ないだろう、とミキストリアは考えていた。



〜〜〜



翌日、しばらく進むと森の植生が変わった。50mほどの太さの木が疎にあるようになり、獣道も徐々に太くなった。


ミキストリアは隊列を停めた。


「ここから先はジャイアントキラーベア、ジャイアントキラーボアがいますわ。2列になって進みましょう。

 アルティンは無理して戦わなくても良いわよ?」

「ミキストリア様、姉さんたちと一緒なら戦えます。仇をとらせてください」

「ええ、わかったわ。でも無理はしないでね」


ミキストリアは多少の不安もあったが、アルティンが冷え冷えとしたやる気を漲らせ、ブーディカとクサントスがそれをうんうんと受け入れているのを見て戦いに出すのを許した。


アルティンはスルスルと木に登っていった。


「ミキストリア様、私は上から戦います」


ジャイアントキラーベアは立ち上がれば4mにもなる巨大な熊で、危険度Sランクの魔物であるが、同じく危険度Sランクの魔物であるブーディカ、クサントス、アルティンの連携には叶う術もなかった。


ミキストリアが警告する間も無くクサントスとブーディカがジャイアントキラーベアに近づくと、クサントスがスリープブレスで先制攻撃し、ジャイアントキラーベアの動きを止めてしまう。ジャイアントキラーベアも大したもので、眠りこんだりこそしなかったが、睡眠性のガスを吸ってフラフラになってしまう。そこにブーディカの尻尾の強烈な一撃が入り、ジャイアントキラーベアは倒され、木からスルスルと降りてきたアルティンの粘着性の糸で脚をグルグル撒きにされて動けなくなってしまう。


こうなるとジャイアントキラーベアはなすすべも無くなり、クサントスに踏まれ、ブーディカに切り刻まれ、アルティンの毒針で消えていった。


Sランクの魔物同士の戦いは圧倒的で、ミキストリアはその戦いに魅入ってしまったのだったが、ジャイアントキラーベアが消えたのを見て我に返った。ブーディカ、クサントス、アルティンの勝鬨で隊員たちも気を取り直したようであった。


「あのデカいジャイアントキラーベアが瞬殺……」

「凄すぎ……」

「俺たちやることないっすね」


騎士たちも魔術師たちも唖然とするだけであった。


獣道は左右に曲がりながらも一本道で、遭遇するジャイアントキラーベア、ジャイアントキラーボアは次々とスリープブレス、尻尾での強打、粘着糸で拘束、という3連コンボ技に沈んでいった。


獣道を進み続けると、岩山に開いた出入口に続いていたのだった。岩山の出入口前は少し開けていたが、周囲の木をスエーレの風魔法で切り開き、ここで野営することにする。



岩山の出入口の先は小規模な地下型ダンジョンになっているのは、サーチから予想できていた。オーガジェネラル、オークキングが2か所に集まっていたからだ。


オーガは人型の魔物で身長3〜4m、その巨体を生かして強烈な物理攻撃をしてくる。仲間内で殴り合っているためか物理攻撃耐性も高いが、魔法攻撃耐性はそれほどでもない。魔物の仲間を除き、半数以上が魔術師という非常識な構成の制圧部隊にとってはやりやすい相手ではあった。


オーガジェネラルはオーガも上位種で身長も4.5m以上となる。物理攻撃力も物理防御力も増し、魔法耐性も持つがミキストリアたちが問題とするほどではないと推測された。


オーガキングはさらに上位種で、身長も5m以上となり、物理攻撃、防御力が上がった上に、魔法耐性もそこそこ高い。要注意なのはこのオーガキングである。


いずれにせよオーガ種は物理攻撃が脅威というのが共通だが、間合いの外から魔法攻撃できれば対応はできるだろう。戦棍やメイスを投げつけてくるような場合にはミキストリアのイージスで対応できる。


野営の合間に、オーガの情報をアルティンから聞き出し、作戦と立てると、1日を終えた。



読んだいただき、ありがとうございます。

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