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異世界ヒーラー世界を治す  作者: 桂木祥子
5章 ダンジョン攻略編
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ダンジョン1F

ダンジョン編では One Page Dungeon Generator で作ったマップを挿絵に使ってます。


https://watabou.itch.io/one-page-dungeon


ミキストリア達制圧部隊は、ダンジョン入口の封鎖を解除し、ダンジョン内部へ歩みを進めた。入口は完全に封鎖せず、魔物の歩みを遅くするようにして出てきたあとに縦深陣で対応する予定である。


ミキストリア達は、盾2、近接2、ミキストリア、火と水、聖2、土と風、盾と近接という7列縦隊で進んだ。60日分の水、食料、燃料などをミキストリアは収納しており、制圧の進捗に関わらず、長くても20日後に転進して戻ってくる予定である。



入口から長い傾斜路を進んで入った部屋はオークナイトで満ち溢れていた。盾役騎士2名を左右に、近接攻撃役の騎士2名を中央において前衛とし、後衛位置の魔術師が属性魔法を叩き込んで勝負は決した。侯爵家魔術師団のそれぞれのお属性のトップ魔術師だけあり、オークナイトでも余裕である。


ダンジョン内の魔物を間引きすることも目的であるため、行き止まりの部屋やループになっている個所ももれなく辿る。ミキストリアがサーチを常時展開していることもあり、出会いがしらの会敵もなく、盾役騎士はトラップに注意するだけで、戦闘が始まってしまうと手持無沙汰であった。


ダンジョンの中で倒れた魔物は、体内の魔石と皮や爪、肉といったアイテムをドロップする。魔石を調べることで魔物の種類や数がわかるため、ドロップしたアイテムは全て収集することになっていた。


挿絵(By みてみん)


ミキストリアは、1日かけてマップにある全ルートを巡り、フロアボスがいる部屋の前の体育館ほどの広さの部屋にたどり着いた。部屋で待ち構えていたオークジェネラル2匹はミキストリアのレーザー魔法と、シルバンのファイヤーランスとアビーのストーンランスで沈んでいる。この頃になると魔術師側は、魔術師2人ペアとミキストリアで2匹の敵に当たるようになっていた。敵が3匹出て来れば魔術師ペアを2つ出す。ミキストリアの最大MPが多く、またレーザー魔法の威力が高いため、ミキストリアは毎回戦闘に参加する余裕があり、一方で魔術師団のペアは交代で休む必要があったからだ。


盾役も回復を行う聖属性魔術師もこの日はほとんど出番がなかった。


「今日はここで野営しましょう」


ミキストリアは、ボス前の部屋の一角を指差した。収納からテントやテーブルセット、調理器具、食材などを出す。この日は疲労度にも余裕があるため、作り置きのものでなくここで料理することにしたのである。


「地図によればあのドアの先がボス部屋につながる短い通路で、ボスは部屋から出ないとされています。ここで8時間休憩し、ボスを攻略しに行きましょう」


食事の後、ミキストリアは全員にクリーンをかけ、交代で警戒に付きながら睡眠をとった。ミキストリアは警戒役を免除された代りに全員のテントをカバーする範囲のイージスを発動してテントに入った。魔物の侵入は防げないが、遠距離からの魔法攻撃を防ぐには十分であった。



翌朝、直ぐにボス戦となるため、果物で朝食を摂り、準備運動をして体を温める。収納から出した品々も全て収納に戻した。


「隊員のみなさん、準備は良いですね?」


ミキストリアが見回すと、隊員の顔には疲労もなく、気合いに満ちていた。


「ボスもオーク系と思われますが、このメンバーであれば対応に問題ないはずですわ。さっさと攻略して先に進みましょう」

「「「「はっ」」」」


ミキストリアの予想通り、ボスはオークキングで、オークジェネラルを4匹を周りに侍らせていた。オークジェネラル4匹が咆哮を上げて迫ってくる。


盾役2、近接2を前衛、ミキストリアと火水土風の魔術師を中衛、聖2を後衛、盾1近接1を後衛守備とした総員態勢である。ミキストリアは迫ってくるオークジェネラル2匹を多重起動のUVレーザーで瞬殺し、盾役と近接を一人ずつ連れてオークキングの右手側に回り込んだ。


敵の範囲攻撃で同時に被害を受けないことと、同士討ちを避けるという目的で二手に分かれて90度ずれた位置で戦闘すると決めてあった。


先に2匹のオークジェネラルを瞬殺したミキストリア側が危険と判断したのか、オークキングはミキストリア達に向き直り接近してくる。


オークキングは身長3m弱、金に光る鎧を全身に装備していた。右手に3m近い長さの大剣を持ち、片手で振り回してくる。地響きを巻き起こしながら迫ってくるオークキングは威圧も放っているのか、ミキストリアの前に位置する騎士の足も止まる。


「さくっと終わらせますわよ!」

「「はっ!」」


ミキストリアは騎士に気合を入れなおし、UVレーザーを放つ。が、オークキングの大剣に当たり、直径2cmの穴をあけるだけだった。


(なるほど。レーザー魔法も万能ではないということですわね)


オークキングの大剣を受けた盾役はその斬撃を盾で躱したにもかかわらず2mほど弾き飛ばされる。ミキストリアはダメージ確認を省略して即座にヒールを飛ばす。


(それにしても、大剣が厄介ですわ……)


追撃を送ってくるオークキングに、ミキストリアは威力をあげ発動時間を3倍にした赤外線レーザー魔法を発動して左から右に薙ぎ払った。大剣で攻撃を打ち払おうとしたオークキングだったが、大剣はレーザーに焼き切られ、手もとから真っ二つになった。


大剣を思わぬことで失ったオークキングは眼を見開いて足を止めた。とたん、ストーンニードル魔法で左足を縫い付けられる。オークキングがうなり声をあげた。


「行くぞ!」


騎士のリーダーを務めるジェフリーの掛け声で、前衛の騎士は左足に集まって攻撃を繰り出す。ミキストリアは後退して距離を取った。


(騎士が敵の近くにいるとライトニングは打てません。やはりレーザーですわね)


「<マルチプル 赤外線レーザー>!」


ミキストリアは両手からMP増量したレーザーを放つ。赤外線レーザーはオークキングのみぞおちに当たり、鎧を20cmの円状に蒸発させたが、致命傷にはならない。ファイヤーランス、アイスランス、ストーンランス、ウィンドカッター魔法がミキストリアが開けた鎧の穴に連続して付きささる。


オークキングが大きな咆哮を上げて左足を激しく動かすと、ストーンニードルが折れた。


「下がれ!」


ジェフリーが前衛を立て直そうと指示をだしていた。前衛が少し離れたことでライトニングの好機ではあったが、予定通りミキストリアはレーザーを使う。


「<マルチプル パルス グリーンレーザー>! からの <マルチプル UVレーザー>!」


パルス状のグリーンレーザーはみぞおちを抑えていたオークキングの右腕を切り落とし、無防備になったみぞおちに当たったUVレーザーは臓器や胸椎を破壊しながら貫通し、背中側に30cmの大穴をあけた。


オークキングが地響きを立てて倒れる。アビーのストーンジャベリンが立ち上がろうとするオークキングの頸椎を粉砕すると、それが致命打になり、オークキングは光の粒子となって消えていった。


「よしっ!」


ジェフリーが左腕を突き上げて歓声を上げた。


読んだいただき、ありがとうございます。評価、感想おまちしてます。

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