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魔法

バグで本文入力できない!!って思ったら単純に執筆中のが前にあってからだった(^◇^;)

てことで更新だいぶ遅れましたが第2話です!

 私は魔法に関して学ぶため、ディーンたちと共に先程の森へと場所を移した。

 

「じゃあまずは属性適正から調べていくか。」


「そういえば属性適正ってどうやって調べるの?私はもう物心ついたころから炎って決まってたけど。」


「この魔道具を使う。」


 そう言ってディーンが取り出したものは、ガラス製のようなキューブ状のものだった。


「これを手のひらの上に乗せて数秒待つ。」


 ディーンは説明しながら実演してくれた。すると透明だった魔道具の中身に赤い煙が発生した。


「この時の色によって属性適正が決まる。赤は炎、青は水、黄は雷って感じでな。やってみな。」


 私はその魔道具を受け取り、手のひらに乗せ数秒待つ。すると発生したのは、白色の煙だった。


「白って情報あったか?ちょっと待って。」


 ディーンは一度その場を去り、数分後、漫画くらいのサイズの本を持ってきた。


「えっと……白は……」


 どうやら魔道具の使い方みたいなやつが記されているらしい。


「やっぱりない……。」


「え。」


 もしかして私は異世界からやってきた身だから魔力的なやつを持ってないのだろうかと思った。しかし、魔力を持たない場合、煙すら出ないらしい。


「因みに他の色は何があるの?」


「えーと、赤が炎、青が水、黄は雷、緑が草、紫が闇。くらいだな。」


「んー、分からないね。」


「ああ。困ったな。」


 打つ手がない以上、魔法は諦めるしかないのだろうか。そう思ったとき、あることを思い出した。それはゲームの設定のとき。


『初期攻撃スキルとして"火の粉"、"水弾"、"蕾壁"、"雷槍"、"毒玉"、"暗化"、"氷扇"、"光閃"の中からひとつ選択。うーん、分からないから適当にこれで!』


 もしかしたらあのとき選択したものが属性になってるのかも。


「あ、あの。」


「ん?」


「ちょっと試してみてもいいですか?」


「試すって魔法を?まぁいいけど。」


 ディーンとイズちゃんは不思議そうに顔を見合わせる。まぁ私自身、確信がある訳ではない。っと、確か魔法を使う時はイメージが大事なんだよね。私は目を瞑り、魔法を想像する。"氷扇"って言葉からすると、氷が扇風機の羽みたいにぐるぐる……。こんな感じかな?


 チリチリ……

 ビュンッッッッッ


 ちょっと周囲の気温が下がったような気がした。目を開けてみると、私の周囲をぐるぐると回る無数の氷の粒。


「おにーちゃん!これって……」


「あぁ、氷属性。聞いたことはねーけど、そういうことなんだろうな。でも、なんで分かったんだ?」


 私はゲーム設定のときのことをそのまま伝えた。


「なるほどな。でも、これでよっぽどヘマしない限りは動物に殺されることはないだろ。」


「そうだね!試しにあそこにいるケリマに実践してみれば!」


「う、うん。」


 正直軽くトラウマレベルの存在なんだけど……。というかそんな近くにあんなのがいるなんて。まぁでもここで引くようじゃここでは生きていけないよね!

 私はゆっくりとケリマに近づく。でもこの"氷扇"じゃ弱いかな?もっと強そうやつ……。アニメとかだと一瞬で目の前の敵を丸ごと凍らせたりするよね。


「氷結せよ!」


 私はそれっぽい言葉を放ち、手を前に出す。その瞬間。


 ギンッッッッッッッッッッ


 目の前に広がるのはまるで天変地異。ケリマどころか辺り一面が氷漬けとなった景色だった。


「え………。」


 恐る恐るディーンたちを見るが、ディーンたちも恐ろしいものを見るかのような目をしていた。


「す、すげぇな……、シャン。」


「う、うん。正直神位とも並ぶんじゃないかな?」


 反応からして、やっぱり異常なのだろう。けど、また知らない言葉が出てきた。神位ってなんだろう。でもまぁ今気にしても仕方ないよね。それより今はこれをどうにかしなきゃだし……


「これ、どうすればいい?」


「はぁ。ちょっと待ってろ。」


 そこから約2時間ほどかけて、ディーンとイズちゃんの炎の魔法により私の放った氷を全て溶かし尽くした。


「本当にごめんなさい。」


「いや、いいよ気にしなくて。」


「びっくりはしたけど、別に被害も出てないしね。」


 2人はそこまで気にしてないけど、私自身は本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


「よし!そこまで落ち込んでるならひとつ罰を設けよう!そうすれば罪悪感も消えるだろうし。」


 確かにそれなら幾分マシにはなるかも。


「うん、よろしくお願いします。」


「じゃあ罰は……、俺らに対して敬語禁止!普通に友達みたいに接してくれ。」


「え?それだけです」


「け、い、ご、き、ん、し!」


「……。それだけでいいの?」


「あぁ。なぁイズ。」


「うん!確かに敬語だと距離を感じちゃうもんね!」


「じ、じゃあ改めてよろしく、ディーン、イズちゃん。」


「おう!」

「イズ……ちゃん!!じゃあ私はシャンお姉ちゃんって呼んでいい!?」


「う、うん。」


 本当は恥ずかしいけど、思わず流れで良いって言っちゃった。まぁでもいいかな。


「さて、シャンはこれからどうする?」


「とりあえずは魔法の練習がしたいかな。毎回あんな威力の魔法を使うわけにもいかないし。」


「それもそうだな。俺らも手伝えることは手伝うよ。」


「ありがとう。」


 ただ今日はもう疲れたから、練習は明日以降にしよう。

 私は余っていた部屋を借りる形で、しばらくディーンたちの家に泊まることになった。

またまた急展開?

あと何回か続くと思います。

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