父親
夢の話④
寝室で寝ていて起きると城の中にいた。
両脇には父母、更に布団から離れたところには松明のようなものそれで襖にゆらゆらと火の影がある。
そして、襖にはリアルな虎の絵がある。怖くて父母を起こそうとするがなかなか起きない。
僕は枕に顔をうずめて必死に息を殺していた。気づいたら寝ていて、もとの世界に戻ってきた。
僕は父が嫌いだ。
ざっと父の説明すると、歴史、特に近年の軍国時代が好きなようだ。昔は釣り、最近まではゴルフ、今はどうやら城巡りが趣味のようだ。
そして、単身赴任で愛知にいる。祖父母も愛知にいるのでそれもあるようだ。
まあ普通の人だと思うだろう。僕も書いていてなんて普通なんだと思った。
漫画やアニメの類には、父ととっても仲がいいとか、仲は良くないが背中で語るというか、心の底で通じ合っているか。はたまた既に死んでいるか会ったこともないかという感じだ。
僕は父と仲が悪い訳ではないと思う。日常会話以外も普通にするし、お土産なんかも買ってきてくれる。それに母によると僕は父に言動が似ているらしい。
が、父は親子喧嘩のようなとき、とても子供らしい行動をする。録画していた番組を全部消したり、録画機器を隠したり。最近は僕が勉強しないことに対して、しょうがないよ。やらないんだから。みたいな感じであり、それを露骨に出す。
僕が迷惑をかけているのは事実だ。嫌いになったとしても無理はないと思う。スマホを2回割ったり(偶然)家の壁に何個か穴を開けたりしている。僕にもかなりの落ち度があるのだ。
まあそれなりにやっているが、いつどこで堪忍袋の緒が切れてしまうか分からないので、ストレスが溜まってしまうのだ。しかも2週に1回は帰ってくる。頻度が多いのだ。
母は土日も仕事のことがあるので、子供としてはパラダイスなのに、帰ってくる。それが嫌だ。嫌いじゃない。
パラダイスにいつ爆発するか分からない大人がいる。それだけで怖いのだ。
前回書いたようにしばらく更新ないかもです。定期テストです。