13、宮廷魔技師と追放魔王①
つおい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
「えーーーっと、なになに?、お手柄カイ・ドラゴン、暗殺者集団を捕まえた……おお、昨日のことがもうこうやって書いてある宮廷新聞、へぇ〜耳が早いな〜」
自身の仕事を終えた後、ほかに手伝いに行こうとするも、他の人間も成長させないといけないため手伝うのはやめといた方がいいと言われた。
なので今は優雅にランチ中だ、新聞を片手にコーヒブレイク。
「…………お手柄はいいんだけど、あんな簡単に潜入を許すとなると結界が緩すぎるかな〜…………流石にこれを放置すると敵が来すぎた場合、私が対処できなくなるかも知れないし…………でも結界に関しては新米が口出すと荒れるかも…………今穏便に出来ることは…………宮廷内、全員の装備の質を上げるしかないか…………」
そうと決まったら私は魔道具研究棟へと移動する、魔道具研究棟とはその名の通り魔技師達が魔道具の研究をしている所だ。
ちょこっと覗いてみる、中々に活気あふれている………うん?一人だけ凄いやる気なさそうだな……あの子どうしたんだろう。
「ねぇ?貴方何してるの?」
「あん?誰よあんた?」
気になった私はその子に声をかける。
「私の名前はイヴ、宮廷魔術師よ、ちょーーと魔法具に興味が出たから見学に来たの」
「ふん、素人が見ても面白くない場所よ、ここは」
「…………ねぇ?私に名乗らせたんだから貴方の名前教えてくれないかしら?」
「………チッーー、私の名前はチェルシー・ゴールドーーー宮廷魔技師よ、さっきは何もしてない、ただぼーーっとしてただけよ」
「なんでまた?、他の人達みたいに魔道具作りを研究しないの?」
「…………それは私が魔道具製作技術を極めてしまったからよ、もうこれ以上はない………そういう技術の領域まで腕を上げてしまったからね…………宮廷魔技師ってのはどんなもんだろって期待してたんだけどね……確かにレベルは高いけど私よりは下の人ばかりでがっかり………やる気無くしてたってわけ…………ま、素人には分からない話かな…………」
「何それ、技術が頭打ち?……魔法にしろ魔道具製作技術にしろ技術っての人生全部で探究する物、終わりなんてないと思うけど?、そうは生まれてこない天才同士があーだーこーだ言って切磋琢磨して、長い時を経てようやく神の時代の技術に一歩近づく、そういうもんじゃない?」
「なんですって?」
「うーーーん、そうだな、もしかしたら本当に上がないところまで来てるかも知れないな………悪いんだけど貴方の作品の出来を見せてくれない?」
「上等よ」
つおい(╹◡╹)