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凶吉  作者: 夜桜ユウト
3/5

━本奏章━2、ついでにもう片翼も見つけてほしいんです

うっす

よさです。


続きを久々に書きました。

お待たせしました。闇の力お借りします。(白目)

2、ついでにもう片翼も見つけてほしいんです


帰りたい


全部消して帰りたい

全員刺して帰りたい

全部壊して帰りたい

全員殺して帰りたい


雄斗は、自分でも物騒なことを考えていることを自覚しながら頭の中から溢れ落ちない様、文章にする

ここはとある教室だ。

創立45年、改修も殆どされないまま今日まで建っていた古臭い校舎の一角に、雄斗は佇んでいた。

一つの白く広い部屋に騒がしい輩が湧いてくる。


煩い

全員死ねばいいのに


雄斗にはわからなかった。

そこまでして四六時中喚き散らかしているこの情景が。

中身の無い会話と、それによって発展する野次。

無駄に会話を盛り上げようと試行錯誤して教室の角からはやしたてる女子の集団。

廊下で無意味な労力を浪費する阿呆な個人の集合体。

そして、雄斗のように隅で縮こまっている人間にちょっかいをかけて遊んでいる奴。

今日という日は本当に運が悪く、先日赤道付近で発生した台風……12か13号の影響で外は大降りだった。

自身が通っていたこの校舎のすぐ隣に位置する小学校とは大きく違い、この学校の砂は水捌けがあまりにもよろしくない。

それ故に、この日の昼休みは、外に出られず只々彷徨う人間たちで溢れかえっているという訳だ。

いつもなら、誰もいないこの教室の端で、図書館で借りたラノベを読みすすめるのに。

多様性を認め合うご時世にはなったものの、それは社会全体として判別されているだけだ。

まだ何も学んではいない中学生如きが、そんなことを考えられるわけがない。

つまるところ、「ラノベを読んでいる奴はキモいオタクだ」という考えが広まってしまっているのである。

最近のラノベは表紙にも素晴らしい絵が描かれているがしかし、それは奴等が人を「オタク」と判別する上で、実に扱いやすい"道具"でしかなかった。

一つの絵を、作品として見れない煩悩の類がうざったくて仕方ない。

だから、ここでラノベをバッグから取り出して開くわけにはいかない。

ブックカバーをつけたとしても、何を読んでるか聞かれたら終いだ。

この2年間で、それを一度体験し、そして何度もその光景を見てきた。

そんな無駄な記憶のストレージが、自分の行動を抑制している。

故に、この昼休みが苦痛でしかない。


(あー、早くこの時間と空間終わんねえかなぁ)

壁に張り付いた白く丸いアナログ時計を見つめる。

一時五分。

この昼休みが終わるまで、残り15分といったところか。

長い。

長過ぎる。

「はああぁぁ……………」

大きく空気を吸い込み、長く時間をかけてそれを返却する。

同時に肩を落とし、上体の重力を目の前の机に全て預けて倒れ込む。

鼻で全体重を支えるのは難しかったので、左を向いて外の世界を眺める。

黒い雲が山の向こうまでも、視界の続く限り永遠に続いていた。

遠くで紫がかった白い放電を目にした。

(雷か。)

どうやら本当に強い台風らしい。

てか、それなら何故この学校は機能している?

(さっさと俺等帰してくれませんかねぇ)

視線を落とし、ほぼ真下のアマゾン川化したグラウンドを見る。

(家遠い奴等なんて知らねえ。俺には関係ねえ。家が遠い奴が悪い。俺は悪くねえ。)

自分勝手で自己中心的な思想を創造しながら体を起こし、腕を机の上で組み直して突っ伏す。

自分の足元しか見えなくなる。

木材と金属で構成されたこの椅子を、理由もなく見ていた。

(高校の椅子はプラスチックだったなぁ。)

高校の説明会のときの記憶を引き出ておきながら、静かにその目を閉じていった。

眠い。

いや、「暇でやることがないから寝るしかない」の表記のほうが正しいまである。

やることがないわけではないが、気分ではない。

雄斗の人生の選択肢は、いつも「なんとなく」によって決まっているのだ。


(俺がペルセウスで有名になったら、こいつらの俺に対する態度も変わるのかなぁ。)

雄斗は幼少期からウルトラマンのような特撮ヒーローが好物である。

ペルセウスは、雄斗が書いているウルトラマンの創作だ。

もとい、妄想でしかないわけだが。

今までにないウルトラマンを作りたいと思いながら創っていった世界観は、いつの間にか仮面ライダーの方へと流れていった。

それをどうにか変えるべく、最近は妄想にふけることが多い。

ペルセウス、ヴァルキリー、クロノス、クロウリー、ヘルト。

ヘルトはドイツ語で「英雄」という意味だが、他に至ってはただの歴史や神話上の人物の名前をパクっただけだ。

ゲームと星座の図鑑で得た知識を元にその設定は構図を明確にしていった。

オリジナルのキャラも考えた。

適当に、ただ響きがかっこいいという基準で五十音を並べて作られたヴァルザーレとヴァレイア。

人工のヒーローがいてもいいじゃないかと思い立ち、電子辞書で単語を見つけて繋げて名付けられたアーティフィカル・ウルトラマン。

その他諸々。

この設定と物語でウルトラマンを作れる筈がないと思いながらも、どこか「自分の作品がお偉いさんに認められ、世に出る未来」を妄想している自分がいる。

妄想するだけなら、誰だってできる。


……………

よく寝られそうな体勢を認められず、仕方なく体を上に起こす。

腕で圧迫されていた右目の視界はあまりにも曖昧に朧げていた。

左目で例の時計の針を見る。

長針は一つ数字を通過し、角度を緩めていた。

あと10分。

(いっそのこと、600数えてみるか)

あまりにも暇を過剰摂取しすぎて、馬鹿げている発想に至る。

しかし面倒なのでしないことにした。

右手の肘を机に突き付け、掌で右頬の重さを支える。

再び、外の暗い世界を覗き込んだ。

灰色に染まっている空間。

雨粒一つは見れないのに、何故そこまで染められているのかが疑問でならない。

これも、集合体の結晶なのだろうか。

ぼんやりと何も考えずに感情と思想を虚無に放り投げ、このグレーな世界の一端を見る。

考えていない時は、頭の中に言葉すら浮かんでこない物だ。


「湊ぉ」


後ろで声が聞こえた気がした。

だが、この無意味な放心を謳歌するのを邪魔されたくない為、聞いてそのまま流す。

変なやつだと思われてもいい。

確定されている事柄を言われて否定する気はさらさら無い。

ここで早々に顔を傾げ振り返ると、それこそ勘違いされてしまう。

面倒なことには関わりたくな


「湊ぉぉおお?!!生きてるかぁ!?!」


想定外の声量に押し負け、意識が強制的にリブートされる。

ある筈のない、空間中の一点を見つめていた視線が、現実世界へ引きずり込まれる。

首を小さく横に振り、眠っていたかのような仕草をして誤魔化してはみたものの。

体はそのままで、顔だけを振り向かせる。

声の主は、扉の向こう側だ。

緑のドアを掴みながらその人物は、そこに立っていた。

全身紺色で統べられている服装だ。

見覚えがある。

小学校のときに、一度クラスメイトになった記憶がある。

名前は…………

そうだ思い出した。

記憶が嘘つきでなければ、彼の名は「倉本」、

「倉本信長」

クラスの中心的な人物ではなかったが、比較的話の中にいる人物だった。



(あぁ…また懐いやつが来たもんだな)

「懐かしい」とは表したものの、いい思い出も悪い思い出も何もない。

ただ単に「懐かしい」だけ。

頬杖を手放し、眠気で重くなった身体を持ち上げる気力を呼び覚ます。

目を細めながら、対象を認証し、ドアまで両足を動かす。

「…………どうしたの?随分久しいじゃん。」

周りから眺めると、「優しい」口調で唐突な訪問の理由を問いただす。

顔は直視せず、顔面の中心から左に少しずれた一点を傍観する。

今雄斗の脳内は白い世界で塗りたくられている。

倉本はやっとのことで口を少し開いた。


「久しぶり。突然だけど、─━─━━━─━─━──、あいつのことについて話したいことがある。」



視線の先が、倉本の目へ一直線に留められたような感覚だった。

目が開いたまま閉じない。

雄斗は、無意識に頷いていたようだ。

倉本がどこに行くのかも知らず、雄斗はその後に続いていった。





うっす

よさです


ご拝読ありです。

おひさです。

フォロワーさんが増えてから時間が経ってるので、凶吉のことも僕のこともよく知らないよって方いると思います。

これを、公開する度に言うのもあれなんで()

公開する度にツイッター上の僕が頑張って今までの詩をリツイートするので読んでください


さて、今回の凶吉は湊雄斗の物語の一部でした。

この話、主人公という主人公がいないんですね。

「全員が主人公!」とか、ヒーロー物でも最近言わないやつでもないんですよ。

主人公なんていなくてもいいじゃないかって思うんです。

もちろん、表面上の主人公は「吉田悠人」という人物なわけですが、彼も主人公かと言われると微妙なところありますね。

とかく、主人公なんていないんですよ。えぇ。()


ネタバレはあまりしたくないので、先を期待してほしいのですが、

ご覧の通り、投稿ペースがアンドロメダ銀河と銀河系が衝突するくらいの時間がかかってるので、

待ってやるぜ!って方はそのままお待ちいただいて、

待ちたくねえ!っていう方はそこをなんとか待っていただきますよう願います。()


では、ここらでこの画面を閉じましょうかね。

次作まで気長にお待ちください!


しばらくっ!


〈作曲センスを僕にください 夜桜〉

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