表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凶吉  作者: 夜桜ユウト
1/5

━序本章━

うっす。

よさです。

書きました。

読んでくれたら嬉しいです。

それでは、しばらくっ。

━序本章━


今日も、また、この部屋か。


例年ご恒例の風物詩による暑さにやられ、眠っていたらしい。

椅子に預けておいた自身の身体を引き出し、取り出そうとするが、予想以上の重力が彼の身体を虐める。

足元をふらつかせ、机と夏になってから使われないベッドを頼りに、外の世界を拝むために手を動かす。

カブトムシが自由を求めて飛び回る音が耳を擽る。

時雨に成り得る蝉よりかは、だいぶかわいいものだ。

隣の部屋からの冷気を感じる。

弟は、もう寝たのか。

ふと、横に続く暗闇に気づく。

もはや、家族全員が布団の上で、身体を休ませていた。

この小さな世界には自分一人。

一昔前なら、闇に対して不安を抱き、足の機能を停止させる程であったが、あれから、自分も成長した。

成長というものが、己にとっても、世間様にとっても良いことなのかは誰にもわからない。

そんなの、決める必要すら感じられない。


そんな、馬鹿なことを考えていたが、とにかく今は安眠、一時期限定の癒やしが欲しい。

目の前にあるであろうドアノブに手を触れる。

ほぼ90度に回転させ、ドアに力を流し空気とともに押しこむ。

若干、冷気は逃げ出したが、然程変化はない。

電気によって生成されたこの冷たい空気を肌で直接感じながら、足元にある布団の上に腰掛ける。

枕元に置かれた、一つのベイブレードと、一つのフィギア。

好きなアーティストがPVを担当した小説がここに置いてある。

自分の好きなものをいつもそばに置いておきたい人間の一人だ。

その横に半年ほど前、高校受験真最中の時期に書いた詩のルーズリーフが散らばっていた。

最近、ツイッターのフォロワーも50人を越し、誰か見てくれるのでは、と、詩をツイートしてはみたものの。

ウルトラマンの人形達を除けながら、バラバラに散らばったルーズリーフを一つにまとめる。

弟を起こさないように、静かにその動作を進めていった。

明日も学校だ。

やりたいことを勝手に決めてから、あな坂の上にある四角い学び舎のことが嫌いになった。

部活にも行きたくない。

近頃、辞めることを顧問に伝えようと思っていたところだ。

明日も、友達のいない、寂しい一日を終えるのだろう。

なんとなく俯いてみるが、気持ちも現状も、何一つ変わらないままだった。


そうだ。

ウォークマンをとってこないと。

ツイッターで、自分と話してくれる人が起きてるかもしれない。

FF内の人たちと話すことが唯一の楽しみである。

重力に反し、よろめきながら手を床につけ、体を起こす。

ドアの外の熱気を感じながら、自分の部屋に入り込む。

消し忘れた扇風機の電源を切った後、パソコンの上に置いてあるスマホと、ウォークマンを手に取り、この部屋を後にする。

スマホを付けてみると、知人からのラインが来ていた。

同じマンションの、同級生。

恋愛をよく知らなかった自分が、昔好きだった…かもしれない女子。

優等生、顔も良い。

そんな、自分とは月とスッポンほどの差がある彼女が一体全体どうしたのだろう。

時間制限で、スマホを長く使えないことを承知した上で、パスワードを入れ起動する。

ラインの通知を2回タップし、アプリを開く。

水色の背景とともに、白い吹き出しはこう言っていた。


「起きてたら、外のゴミ置き場に来てくれる?」

「ちょっと、相談したくて」

うっす。

よさです。


読んでくれました?

初執筆、初投稿でした。

前々から、小説書きたいって思ってたんです。

小学4年の頃、国語の授業で物語を創る授業がありました。

その際、原稿用紙3枚で終わらせる人もいたのですが、僕は異常なことに原稿用紙30枚以上もの文字をそこに書いてしまったんですね。

こんにちは元馬鹿です。

今思えば、それが今の夜桜を作った元凶だったのかもしれません……

語彙もそこまでないですし、下手したらクラスの人等よりも少ないかもしれない。

でも、物語を創って、人物と世界観をそこに投与するのは、大好きでした。今もあいしてる。

ので、今回、自分の世界を、電子によって作られた文字上ですが、書かせていただきました。

読んでくれて、ツイッターのほうで、僕にも感想言ってくれたら、泣いて喜びます。

まだまだ、風に吹かれたら木っ端微塵になる自分ですが、生温い視線で、じっくり焼き上げてくれればと思います。

最後はちゃんと残さず食べてね。


それでは、ここらで…


しばらくっ


<次回作は存在するのでしょうか。 夜桜>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ