異世界で快適ライフ
なろうラジオ大賞応募作第一弾。全40以上弾を予定中(現在8作製作済み)
「目が覚めるとそこは異世界で俺は2mの蜘蛛になっていた。」
説明はそれだけ。俺の、山田刀理雄の劇的な転機なんて一行で済む。
という訳で、蜘蛛の気ままな生活をしています。
山の中、木々の間に糸を張って、そこに木の葉とかをペタペタして……簡素な家を作ってます。
良いぜ。秘密基地感と浪漫が有る。
基本、雑食だから木の実とか取って喰って。
山の下の方には人里有るみたいだけど、止めとこ。怖がられる。
あー……スローライフ最高だ。
コロコロコロ
最近、何か山の上からよく石が転がって来る。
一個二個じゃなくて十個二十個。
面倒だ。
秘密基地を改造しよう。
木々の間に糸張って、何回も何回も張って…しかして通気性は有る程度確保して。
風通しは良し。しかして熊のタックルを弾き飛ばす塀の完成!
張り切り過ぎて城壁みたいなのが出来たけど……気にしない!
さぁて、働いたことですし、木の実喰って寝るか!
家は蜘蛛糸性。頑丈さは折り紙付き。しかも塀が出来たお陰で警備会社要らずのセキュリティー。
ベッドは蜘蛛糸性ハンモック。安心安全頑丈な蜘蛛糸だ。
ポタ……ポタポタ………ザー!
急な雨が降ってきましたが、問題ありません。
木の葉と糸の多重構造屋根は雨漏り無効!
材料は天然の素材と蜘蛛の糸。
工期は数日。
お値段何と、木の実15個!
商売出来るゼzzzz