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エピソード1「最後の竜姫」その二

 

 あっそれぇ!!!


「サラリィーマンはぁー♪ 気楽なぁ稼業とぉー♪ きたぁもんだぁー♪ 二日酔いでも、寝ぼけていてもぉ♪ タイムレコーダー、ガチャンと押せば♪ どうにか格好がつくものさぁ♪ あっちょっこらちょいとぉ♪ パァにはなりゃしねぇ♪ アッそれぇっ!! ドンと行こうぜぇ! ドンとねっ! あっ♪ ドンガラガッタァ♪ ドンとドンとぉ行きましょうっ♪」 

「ハッ! アッ、ヨイショッ!」

「サラリィーマンはぁ♪ 気楽なぁ稼業とぉ♪ きたもんだぁ♪ とぉっ!」

 なんちゃってねぇ、ぶひぃ──。

 

 俺はええ感じに出来上がり、ここぞとばかりにはっちゃけ、自慢の太鼓腹、程よくとけた雪見大福と呼ばれるぽよぽよお腹をブルンブルンと震わし、陽気に歌い踊っていた。

 なにしろ久しぶりの酒であるっ! そして酒池肉林とばかりに累々と豪勢に盛られたご馳走、俺好みのガッツリ系美味いメシ! んで、美女もそろって、これぞまさに俺好みな宴席であった。

 

 先の歌は、ご存じ昭和の大エンターティナー植木等の歌う「サラリーマンどんと節 気楽な稼業ときたもんだ」である。これは昭和のジャズパンドでコミックバンド、いや、もはやエンターテイメントバントとでもいうべきか、敬愛するハナ肇とクレージーキャッツの映画「サラリーマンどんと節 気楽な稼業と来たもんだ」の主題歌であり、俺が宴席では歌わずにはいられない、つまり十八番、めちゃ大好きなナンバーの一つである。

 

 つまりは、俺はまるで蟠桃会に招待された孫悟空のように、この上なくご機嫌だったのだ。

 

 そう、俺とロボ子はあの後、押し寄せる村人に取り囲まれ、そしてなんと手厚く保護され、都からの客人として盛大にもてなされることとなったのである。なにやら、丁度ほんとに都から役人が、この辺境の村に来訪する予定だったらしい。が、もし万が一、本物の役人が来たなら、まあ、ずらかればいいだけのこと。どうせ役人なんざ、予定通りに来やしねぇだろうと高を括り、ここは調子合せて、メシにありつけりゃいいってもんよと、クレージー映画「ニッポン無責任野郎」よろしく気楽に考えていた。


 広いお座敷の中央では、ロボ子もうら若い村娘達に即されて、この異世界の太鼓やら弦楽器の伴奏に合わせ、陽気にというよりぎこちなく、それこそロボっぽく踊っていた。踊らされていたというべきか、つきあいで。鬱々で人見知り気質なロボ子ちゃんだけに、こういういわゆる宴会は、ピラニアの水槽にぶち込まれた金魚のように息苦しいかもしれん。が、とはいえ、「鬱々の美少女」が不名誉な通り名のロボ子(見た目は銀髪の美少女)なのだ、こういう交流もたまには彼女にとっていい機会だろうと、そう思う俺であった。

 

 ええ加減人に慣れなねぇ。これから二人して、色んな世界を旅せなあかんねやして。

 

 さぁ、まだまだこれからやと、一息入れて酒を啜ろうとしたその時、俺の傍らに、ドカッとこれまたええ感じに出来上がったコテコテのおっさんが腰かけてきやがった。やや禿げ上がりでちょび髭で小太りの、完熟オヤジ、俗に言う、油ギィッシュなおっさんである。


「ええーケツしとるのぉー」


 グイッと、小振りのぐい飲みをやり、ねっとりとロボ子を見つめるおっさん。

「はっ、はあ、そ、そりゃどうもでんなぁ──」

 開口一番ええケツって、おっさん金子信雄かっ!(映画「仁義なき戦い」山守組長)

「ありゃええでぇ、ええ! ええのぉ!」

 と、このスケベ全開のおっさんは、この村の村長と名乗る男だった。

 いやしかし、人のことは言えんけども──、

「いやぁ、お客人の妹さんわぁ、ほんにべっぴんさんやのぉ、めんこい娘っこやでなぁ」

「あぁ、さいですか、あはは──」

 てか! 人のことは言えんけども、俺のロボ子ちゃんがこんなコテコテのおっさんにじっくり品定めされんの、マジで微妙な気分やで。あかん、ロボ子の身の危険を感じる、てゆーか、俺も日頃こんなねちっこいおっさんのジト目でロボ子を見つめてるのかもしれんけどもや、いや、ここまでやないやろ!? ロボ子が不憫ちゅーか、美ーしすーぎるーと♪ 怖ーくなるぅ♪ やなマジで。ジュディオング「魅せられて」案件やでこりゃ。

 ちなみにだが、村人達にはロボ子と俺の関係は、兄妹ということにしてあるのだ。ま、色々とその方が穏便に物事が進みそうで──。

 

「しっかし、お客人、都から遠路はるばるよう来よったなぁ。こがな地方によぉ、都の役人やら組長さん連中が色々とよ、よーっと考えてくれりゃあてなぁ、わしゃぁ感謝しちょるけぇのぉ」 

「あ、はぁ──」

「こん村はなぁ、ながーいこと、竜古神とその巫女の精霊とのあいだでぇ、なんや、けったいないざこざがありよってやなぁ、ずーっとぉ、悩まされてきよったんやでぇ。往生しちょるとぉ」

「ほぉ──、」

 巫女の精霊? ──てのは、あのモスグリーンの髪の──。


「ほれ、あんたら都の役人でもよぉ、密猟の連中どもは襲いかかってきよるけぇ、ほんに仁義も情けもありゃせんで、ケダモノみたい連中やけぇ。せやけんどなぁ、それもこれも、あの竜古神っちゅう、生きた化石がや、こがな時代にもまだ生ちょるせいじゃけぇ。いまだにこん森に棲んどるけぇのぉ」

「りゅう? 竜古神? いわゆるドラゴン的なやつでっか?」

「都の連中はぁ竜なんちゅーもんはよ、昔話かお伽噺のもんと思うとるんじゃけんどよぉ、古代神獣の死にぞこないは、田舎の地方じゃあ、未だに生きとるけぇのぉ。お客人、ゾウや牛ぐらいのちぃーとばかし小振りなやつも、森の奥にはぎょうさんおるけぇ。それでや、その角やら鱗やらを密猟人の連中等がねらいよってからによ、しかもや! そのブツをや、わしら通さず勝手にぃ売りさばきよぅ、こんのっ、糞みたいなどうしようもなきゃぁチンピラどもやけぇのぉ」

「はぁ、密猟人ですかぁ──」

 そうかなるほど、その糞みたいなチンピラ──、つまりはあのザンパノ一座か──。

 てか、竜古神って、一体どれぐらいの尺のやつなんやろか?

 

 さらに酒をグッとやる村長。ええ具合に赤みを帯びた鼻先と頬、このええ感じの出来上がり具合が、コテコテのおっさんには良く似合う。

「じゃけんど、まぁ、昔は神様と崇められだ竜古神ものぉ、その霊力も今じゃとうに衰えてよ。ご利益もなーんもありゃせんで、すっかり厄介もんじゃけ、神獣のくせして密猟人のひとりもぉ追い返せんでよぉ。そん辺も含めてや、あの精霊の女と話つけようしよっちょったがなぁ、まぁ、なんちゅーか、あれは話聞くたまじゃなかけんのぉ。ありゃ、かばちばっかたれよってぇ。なんや戦前はのぉ、もう何百年と、この土地治めとったっちゅう領主の末裔だどかでなぁ、気位だきゃあ高けぇ女じゃけのぉ」

「ほぉ領主ですかぁ、さよですかぁー」

「あれには、はよ死んでくれりゃあええんじゃけんどよ、精霊っちゅーのは、人間とちごーて、これまた何百年と生きよるからのぉ、厄介じゃのぉ」

 

 なるほど、やはりこの異世界、人間と精霊との関係は平穏ではないのだ。


「もうこの村には精霊はおらんの──」

「お客人、なにそげなアホゆーとるんじゃ、人間と精霊が同じ村に住むわきゃなかろうてぇ、いくらこん村が田舎やっちゅーてもやでぇ」

「アハハ、冗談ですわ、村長さん」そうなん。

「そもそも都じゃ、精霊なんちゅーもんは、とうに絶滅したと思うちょろうがぁ? あん?」

「あ、まぁ、はぁ──」って、そうなん?!

「都に上申したとおりやなぁ、竜古神が、いっぺん森から出よってよぉ、こん村まで来よって大暴れしよってな、ああ、これがえりゃあことでぇ、死人もでよったけぇ。じゃけぇ、もうこうなりゃ、わしら我慢ならんてぇ! 今までもや、ちぃーこい竜どもに田畑は踏み荒らされたり、貴重な木材用の森林もなぎ倒されたりしとったけんどぉ、あれら神獣は土地の守り神じゃ言い伝えじゃけぇ、わしらちーっと辛抱しちょっとたがぁ。じゃけんどなぁ、死人がでよったからには、もう我慢ならん! ちゅーっこちゃでぇ、なあ?」

「死亡事故ですかぁ?」

「わしらはな、もうこの森から、この土地からやぁ、竜古神もあの精霊の女にもぉよ、どこぞへいんでもうてぇほしいんじゃ、立ち退いてほしいんじゃけぇ! じゃから、都の役人よこして、そんでようっと調停してくれよるっちゅー話でぇ──」

 とその時、唐突にビア樽のように大柄な男が、ドスッと割り込んできた。そのムックリとした体を、愛嬌あるパンダのように村長にすり寄せ座り、目の前にある酒を手酌でやった。


「おやっさんよぉ、お客人をもてなす宴席でいきなりそげな話、せんでええがぁ。長旅で疲れとるきに、失礼とちゃいますかぁ。今は盛大に飲んで食べてや、楽しんでもらうための宴じゃてぇ」

 ぐいっと、ぐい呑みというか茶碗というか、もはやどんぶりのような杯を豪快にやり、ふはぁーと息をはいた。てか、コテコテのおっさんとこのむさ苦しいビア樽男に挟まれる俺っち。折角美女の舞う宴席でこうなってしまっては、股間の相棒17センチのジョニーの奴も、引き潮のイソギンチャクのように縮こまってしまうて。丸々とした愛らしさでは、誰にも負けない自負のある、そう、人間雪見大福の異名を持つこの俺だが、その俺を更に一回り大きくしたようなビア樽男、侮れないおっさんの不気味な愛らしさがあった。


「お客人、そのごたごたについては、後日ゆーっくり話しますけぇ、今は盛大にやって下さいな」

「あ、はぁ──」

 この男は、俺とロボ子が街道で取り囲まれた時、村の消防団団長だと名乗った者だった。たしかにビア樽のように強靭そうであり、めちゃ男臭い雰囲気。てか今はめちゃ酒臭い。

「おい若! おみゃーさん、わしゃぁお客人にことの大まかな、わかりやすうな、大筋を話しとったんじゃけぇ、そもそもソレりゃは、おまんら消防団と駐在がのぉ──、あっ! オイ! 駐在! 駐在てぇ!」

 村長が村唯一の役人であろう、駐在所の巡査を怒鳴りつけた。

「はっ、はいっ! そ、村長、じゃなくて組長さん、な、なんでございましょ?」

 宴席のいちばん隅に、まるで存在を消すかのようにひっそりと座っていた小柄の男が、その場でピンと飛び上がるようにして立ち上がり、ぎこちなく敬礼した。

「おい! 駐在! こんっ、あんぽんたん、おどれがぁ、ちゃーっとお客人に村のごたごたを説明せんからぁ、わしがする羽目になーっちょるやないけぇ、シャンとせんかいっ! しゃぁーっとぉ!」

「はっ、はぃー」

 あの時、小銃を抱え村人達の先頭に立ってやってきたのが、この駐在さんである。


「こん駐在のばかたれがぁ、お客人が密猟人どもに襲われとるっちゅー話を聞いてもよぉ、なんやもたもたしちょーてからにぃ、じゃけぇ到着がおくれたんじゃ!」

「いやぁ、わ、私は情報の確認をですな、組長さん──」

「なんが確認じゃ! こんばかたれぇ!」

 と、手に持っていたぐい飲みを駐在に投げつける村長。てか組長?

 せやけど、この村唯一の役人であろう駐在さんの立ち位置って、こんななのか? 昭和のド田舎かここは。


「そうそうお客人よぉ、あの時、村にあんたらのこと知らせてくれたんがぁ、ほれ、あそこであんたの妹さんと今話しちょる、木こりの政吉ですわ」

「木こり?」

 消防団団長がクイっと顔をしゃくった方を見てみると、先ほどまで踊っていたロボ子ちゃんが、いつの間にやら、ちょいと気弱そうな男の隣にちょこんと座り、そしてあたふたとしつつお酌をしているのだった。木こりの政吉て、こりゃもう異世界感ゼロやな、しかし。てか、ロボ子にお酌させよってからにぃ、木こりめ、地味で気弱そうな顔しよって、ちゃっかりロボ子を自分の隣に座らせる狡猾さ、なんやいけすかんやっちゃなぁ。ああゆう一見「真面目ですー」みたいな奴が一番信用ならんわぁ! マジでっ!


「政吉はなぁ、木こり衆の頭で、こん村の材木業をピシャーっとしきっちょる。ま、少々変わりもんじゃけぇ、村でただ一人、森の中に住んじょってなぁ、でもええやつじゃけぇのぉ、お客人も後であいさつしよとったって、つかーさいなぁ」

 と村長。てか組長。

「まぁ、ある意味、政吉がぁお客人の窮地を救った恩人っちゅーことになるわけじゃけぇ、よろしゅうたのんますわぁ」

 と消防団団長、てか若? 若頭? なんやこの政吉推し。

「それにや、お客人、政吉にぁ、あれには幼馴染の許嫁がおったけんどぉよぉ、これがまた気立てのええ可愛いコでぇ、村でも評判の娘っ子じゃったきにのぉ、それがやぁ、先にゆうた、竜古神が村で暴れたあん時にや、こともあろうかぁ、その娘っ子がぁ──」

「お、おやっさんっ!」

「なんや若! われぇ──」

「おやっさん、そげな話は今は──」

 村長を抱きかかえるようにして、ひそひそと話し出す消防団団長。てか、若。てかビア樽男。


 なんやねん。その娘さん、気になるなぁー。てか、つまりはその時の死亡事故が──。

 

 俺は、手に持ち宙に浮いていたぐい呑みをくっとやり、そして手酌でもう一杯やった。

 

 まぁ、てゆーかね、 

 ロボ子ちゃん、初対面の男と話すなんて絶対に出来ないはずなのに、ましてやお酌なんて、てか、飲み会とか合コンとか絶対スルーしそうな娘。なのにあんなに必死に笑顔つくって、笑顔というよりも、もはや般若の面のように不気味な面持ち。よく考えると、彼女のそんな作り笑顔を見るのは、初めてであった。そんな不意の発見もまた、改めて俺とロボ子は旅に出たのだなと、しみじみと思わせるのであった。

 俺のために必死にロボ子ちゃんて──、いや、これも彼女が本来的に持つ適応性──。時折チラリと視線をこちらに向けてくるロボ子の目には、何やら、いつものキモ豚キモ豚と俺をディスるそんなある種の得意げな蔑みの色ももはやなく、親とはぐれた子猫のような、生きるための必至の命乞いにも似た、甘え、媚態ともいえる光りを放っていた。


 だがしかし、ここはロボ子ちゃんのウルウル視線をスルーする俺っち。「世界ウルルン滞在記」張りにがんばれロボ子っ!


 しかしなんや、なんやねんこのローカル地域トラブル。なんや異世界への旅一発目で、とんだ噂の現場みたなとこに来てもうたな、しかし──。


 でも、そもそも、あのモスグリーンの髪の精霊ちゃんは、なんで怪我しとったんやろか? あのザンパノ一座に? いや、あいつら相手じゃそれだけじゃすまんような──、

 などと、色々と考えていると、


「ささ、お客人、今夜は無礼講じゃけぇ、パァっとやってつかーさい」

 と消防団団長が、先ほどの村長の話などかき消すかのように、俺のぐい飲みに酒を注ごうと一升瓶を持ち上げた。

「あ、こりゃどうも」

「お客人よぉ、おまんさん、そろそろ()()()の方はどげなやねぇ? 今日は村じゅうの美人集めたけぇのぉ。どの娘でもええでぇ、一人選んで、ほれ、別室用意しちょるけぇーのぉ」

 と、スケベ面満開の村長。

「え、まっ、」

 まじですかぁっ!! えっ!? つまりあの、チョメチョメもええのぉっ!? しかもどの娘でもええのぉっ?!  やべぇ、マジ激アツやべぇっ!! あの純情そうな娘っ子もええし、あのフェロモンドバドバのお色気チャンネーでもええし、あの秘めたる熱情、しっとりお色気の人妻風美人さんでもええしっ! たまらんちぃーっ!

「お客人っ! ほれ、どないすんねぇ? ほれぇ」

 消防団団長に身をゆすられて、エロ妄想からハッと我に返った俺。あぁ、選べへんてぇーっ!

「名器揃いやきになぁ。お客人、おまんさんの妹さんはぁわし等にまかせて、ほれ、選べんゆーうんなら、二人連れていってもええけのぉ。どやぁ? ほれぇ?」

 っと、これまたドスケベ面を満開に咲かせた村長の、ギトギトおっさん笑顔に、思わず俺もニタリとしてしまったのだが──、いやまてまて、まてぇーいっ! ロボ子ちゃんを任せてって!? こんなスケベを具現化したかのようなおっさん連中に、ロボ子を任せられるかっちゅーねんっ! なにされるかわかったもんじゃないっ! 危ない危ないっ!


「い、いやぁ、この歓迎の宴、まことにありがたいですわぁ。ほんまにほんまに。こんな美味い酒も料理も久しぶりですわ。てか、こんな美味い酒、今まで飲んだことあらしませんわ、ええ、もうこれで十二分大満足、これ以上もてなされたら、俺っち、仕事も忘れて呆けてしまいますわ。せやから、えーっと、そろそろ、おいとまさせていただきます。ほんまありがとうございます。今晩は報告書の準備もあるさかい──、えっーと、おいっ! ロボ子、そろそろ行くぞっ! ほら、あれや、定期の報告書! アレ今晩中に仕上げんとねぇーっ」

 と、その場で適当なウソを吐いて誤魔化し、そそくさと退散しようと、ロボ子を呼んだ。


「あっ、はひぃっ、いま行きますですぅ! マスタっ、いや、その、あの、お、お兄ちゃん! うぅぅ──」

 アホ、お兄ちゃん呼びで照れてる場合かロボ子。はよ退散せな、お前がこのちょーガラの悪い村人っちゅーかヤーさん連中にヘンなもん飲まされて、泥酔&ヌレヌレ敏感、あれやこれやチョメチョメされるちゅーねんっ! 花びら大回転チョメチョメチョメされるっちゅーねんてぇっ!


「ほな、組長、じゃなくて村長、それに団長さん、今日は部屋で休ませてもらいまっさ」

 と立ち上がり、おっさん二人に軽く頭を下げた。

「えぇ! お客人! じゃけぇ──」

「おやっさん、お客人が休みたいゆーとるが、無理強いはいかんでぇ。おなごどもは、またいつでもええやろがぁ、のうお客人!」

「あ、ええ、そりゃまた、是非に!」

 といって、宴会場を出ようとする俺とロボ子。村長が渋々旅館の仲居さんに部屋へ案内するように指図する。

「なんやぁ、お客人のぉ、ありゃあ? おい若、まさか、あれは、()()()の趣味かいのぉ?」

「なにをゆーちゅーがぁ、おやっさん」

「ま、そんときゃぁ、駐在にでも相手させるかいのぉ!」

「ガハハハハッ!」

「グハハハハッ!」

 なんておっさん二人のひそひそばなしが聞こえてくる。まっぴらごめんです。


 そして、仲居さんの案内に従い宴会場を出ようとしたその時、後ろからつかつかと、木こりの政吉が追っかけてきたのだった。

「お、お客人さん」

 出ようとする俺の前に、回り込むようにして妙にグッと迫って来る政吉、俺は足を止めざるをえない。その挙動に、狡猾さがにじみ出ていると俺は感じた。こいつは俺の嫌いなタイプの男だなと、心の奥底からピンときたのだった。

「あ、あんたは木こりの? 村に俺らのこと知らせてくれはったんですよね。おおきにですわ」

「お客人さん、あのー、唐突にぃ、すんませんがのぉ、今回の調停の件、もし処理するんやったらぁ、竜古神だけにしといてくれませんかのぉ?」

「え?」

「竜古神、封印して都に持ってくっちゅー話やないですか? ちゃいますかのぉ?」

「あ、いやぁ──」なっ! どうゆうこと!?

「巫女のほうは、精霊の方はそのままにしといてくれませんかのぉ?」

「えぇ?」

「あいつあぁ、わしがとっちゃるきに」

「ええ? とるって──、いや、ま、最終的には都の偉いさんが決めることですさかい──」

 と、適当なウソを言ってごまかす俺。なんやこいつ木こりのくせに、わけわからんこと言いだしよるし──、早めにズラからな、ややこしなりそうやなと思いつつ、サッと頭を下げて、そそくさと政吉をふり切る。

「こん村の喧嘩ゆーたらぁ、とるかとられるかの二つしかありゃせんのでぇっ!」

 と、後から威勢よく叫ぶ政吉。

 えぇぇぇーっ! てか、広島ヤクザかよっ!


 それから俺とロボ子は、当面二人が寝泊まりすることになるであろう、旅館の部屋へ案内された。


 ま、よくある温泉旅館って感じの部屋である。ってか! それでええんか? ここ異世界じゃないのかっ!? 畳敷きにちゃぶ台、座椅子、お茶とお茶菓子。部屋の奥は障子で仕切られ、窓際には広縁がちゃんとあり、品の良い椅子とテーブルがあった。窓の景色は旅館の敷地内の庭園を一望でき、大きな池、人工の滝と小川、水車、反り橋、庭石、ししおどしやら。完全に日本庭園やろこれ、異世界感マジでゼロ、とも思ったが、まあ悪くはない。ちょいとした温泉旅行気分。異世界感ゼロから始める異世界旅行とでも言っておこうか。言わんでもええか。


「うぅぅ、マスタぁー、どうしてもっと早く私を呼んでくれないですかぁ、むぅぅ」

 部屋に入るなり、ロボ子ちゃんが鬱とした闇の色に染まったジト目を鈍く光らせ、俺に詰め寄る。

「ええ、いやぁ、せやゆーたかて、ロボ子ちゃんも楽しそうに踊ってたやん(嘘)」

「うぅーっ、楽しくないですぅ、苦しかったですぅ、人前で踊るなんて、したことないですし、恥ずかしいですぅ! 過呼吸でフリーズしそうになってたんですぅ! むぅぅ」

「あれまそうなん? なんや楽しそうに見えたけどなぁ(嘘) それにお前、お酌までしとったやん──」

「もう、嫌ですぅっ、無理矢理横に座らされて、お酒飲まされそうになったのですぅっ、どうして私をそっちに呼んでくれなかったんですかぁ! もう、意地悪ですぅマスタぁー! むぅっ、わたしが初対面の人が苦手だと知っててぇ、緊張でユニットが飛び出しそうでしたですぅっ、むぅぅ──」

 ま、ちょっと不機嫌ロボ子も可愛いやんけぇー、なんてぇー。

「てか、おまえ、謎ユニットて、普段どこにしまってんねん? お前のどこにあんなデカいもんしまうところがあんねんて?」

「それはヒミツですぅ」

 なんじゃそりゃ。と思いつつも、何も言わずロボ子の頭をナデナデしてやった。

「てゆーかさ、ロボ子、ちょいと真面目な話やけど、おまえ、この村人っちゅーかヤーさん連中っていうか、ここの人らには精霊ってばれへんかったな? あのザンパノ一座の奴等には一発でばれたけど、普通の人間には、人も精霊も見分けられんってことか? なんやろ、精霊と人間が共存してる世界やのに、なんでやろ──」

「ザンパノ一座は人間ではないと思いますですぅ」

「せやな、それは俺にもわかったわ。あの目はヤバいわぁ、ただもんやあらへん。ナニモンやありゃ?」

「私にも、わからないですぅ。ただ、精霊でもありません。ひょっとすると、──私達の精霊の国ではすでに滅んだ、獣人の古代種の類かも、あるはそのミュータントの可能性があるのですぅ」

「獣人の古代種?」

「その力は精霊に匹敵すると、データベースにはあります」

「精霊の力に匹敵する古代種? てか、そもそも──」

「何故滅んだかというと、その、あの──」

「戦争、的な?」

「うぅぅ、──はい」

 なるほど、ロボ子のデータベースには俺の知らん精霊の国の歴史もあるんや。

「しかし、異世界は異世界で、ほんまそれぞれやねぇ。まあAMC(あたり前田のクラッカー)やけども。てか俺の世界、東京砂漠には精霊も獣人もおらんかったけどな。神話はあるけど。あ、でも、人の生き血を喰らうような吸血鬼みたいな輩おったかなぁ、夜型でねぇ、ガブガブてぇ。ほんで狼男もおったかなぁ、野獣みたいなぁ、なんてぇー」

 あ、ロボ子無反応て──。

「なんやしかし、最初に出逢ったモスグリーンの髪の精霊ちゃんは、この村と色々あるみたいやなてぇ、ややこしいとこ来てもうたなぁ。なんかテキトーに話し合わせといて、一週間したらすぐ次元時空間ジャンプしよか? 噂の現場のいざこざに巻き込まれるの、やっかいやでぇ、ほんましかしぃ──」

「うぅぅ──、でも、あの精霊さん、その、あの、うぅぅ──」

 と俺に一瞥をくれるロボ子ちゃん。出た、またそのほんのりウルウルのジト目。


「なんやロボ子、心配なんか? せやなぁ──、ここでは精霊がもう絶滅危惧種みたいな存在らしいし、しかも人間にも疎まれてるみたいやし、悲しいっちゅーか、切ない所やなぁ」

 ロボ子の故郷、俺が最初に召喚された異世界「精霊の国」のことを思うと、もしあの美しい世界がこんな殺伐とした社会になってしまったら──、てか、とりあえずあの国には、人間は俺しかいなかった。がしかし、召喚という力が存在する以上、先のことは分からない。

「はぁ、どうすっかなぁ、とりあえず村娘達と一通りチョメチョメさせてもらってから、おさらばするかなぁ」

「うぅぅ、キモ豚ぁマスタぁーですぅ、うぅぅ」

 唸るように小声でつぶやくロボ子ちゃん。

「いやいやいや、ウソウソ、ま、なんにせよ、とりあえずは情報は集めななてぇ。もし本物の都の役人が来たら厄介やしね、いつでもずらかれるようにやね」

「うぅぅ、嘘つくのは、良くないですぅ」

「まぁまぁ、ロボ子よ、嘘も方便やて、俺が飢え死にしたらあかんやろが? 上手いこと世渡りせな」

「うぐぅ。──あ、マスタぁー、情報なら、村の古文書堂に沢山の書物があるようで、古文書や風土記など、精霊に関する書、精霊統治時代の伝記やら、人の統治時代の歴史書もあるそうですぅ」

「なに? おま、いつの間にそんな──」

「あの、その、政吉という人が、その、精霊についての事、教えてくださいました」

「なっ! ちゃっかりロボ子を横に座らせよってからにぃ、なんやあのスケベ、お前に色々教えて、何企んでるんや! あんっの腐れ外道がぁっ!」

 やべ、村長達の言葉遣いがうつってもうてるわ。

「うぅぅ、そ、その、最初は、嫌でしたけど、人当たりの良い方でした。どうやら精霊については詳しいようで──、私を横に座らせて、唐突に精霊の話しを訊ねてきたんですぅ。その、たとえば、都では現在精霊や神獣についてどのように考えられているのかとか、かつてあった大戦、人間と精霊との戦やその後の融和、あと差別について等、都の皇帝や元老院達の思想的な大勢は? とか──」

「さっき、とったるっ! とかゆーて、絡んできたやつがかぁっ? てゆーか、都の話しなんて、そんなもん、こっちが聞きたいわ。なんやややこしそうやなぁ」

 俺がいよいよ邪魔くさそうな顔をすると、ふと寂しげに視線を落とすロボ子。


「うぅぅ、あの、マスタぁー、私、その、同じ精霊として、あの人のこと、ほっておくことは出来ないです。たとえ別の世界ではあっても、同じ精霊なんです。その、あの──」

「わかったてぇ、ロボ子」

「──」

「ま、とりあえず今日は寝るか。──と、その前にや、二人で乾杯しようやないけぇ。無事異世界にたどり着いて、メシにもありつけたしやな、旅の初日をこうしてあんじょう迎えたんや。なんや、ま、記念みたいなもんやてぇ」

 と言って俺は、部屋に据えられている冷蔵庫を物色したのだった。


「おお! やっぱあるわな、なんやビールっぽい瓶の酒、あるでぇ! これ二人でやろかぁ。ロボ子、お前も別に未成年じゃなしに、ほんまは酒もいけるんやろ? ま、見た目は鬱々の美少女やけど」

「うぅぅ、鬱々じゃないですぅ。でも、マスタぁーがそう望むのなら、私、大丈夫ですぅ」

「てかなぁ、ロボ子ちゃんよ、今俺らはマスターと精霊やないやろ? 兄と妹、兄妹(きょうだい)や。だから、お兄ちゃんと呼べ!」

「うぅぅ、ちょっと、キモ──」

「うっさいわっ、お兄ちゃんと呼べっ」

「うぅぅ──、お、おにいちゃん──」

「おおっ! ええやんええやんっ! おぅ! なんやロボ子ぉ?、お兄ちゃんとお医者さんごっこしたいのかぁ?」

「うぅぅ、やっぱキモ豚お兄ちゃんですぅ、うぅぅ」

「キモ豚やめーいっ!」

 とか言いつつも、お兄ちゃんと呼ばれるのはマジで懐かしい。そう、この俺、元の世界、東京砂漠でリーマンをやっていたあの元の世界では、勿論家族もいたし、なにより大切な妹がいたのだ。妹のケメ子。あぁ、今頃元気にしてるかなぁー。俺が異世界に来てからは、あっちの世界じゃ俺は行方不明になっとるんやろかぁ。せめて長旅に出るとでも、置手紙かなんか出来たらよかったなぁ。なんてぇ、ちょいとセンチになってしまった俺っち。

「あぁ、ロボ子ぉーっ!」

 こんな時は思いっきりロボ子に泣きついて、癒してもらうのだ。

「うぅぅ、いきなりなんですか、マス、じゃなくて、あの、お、おにいちゃん」

「そうやそうや、今はロボ子、お前が大切な妹なんやぁ。おにいちゃんを労ってくれやぁ」

「うぅ、お、おにいちゃん──」

「あぁ、ええ感じやわぁ。こんな畳敷きの部屋で、優しく膝枕させてもらってると、思い出すなぁ、家族で行った温泉旅行。加賀の山代温泉、ホテル百万石、懐かしいなぁ。あの時もこうやってケメ子に膝枕してもらったなぁ──」

「うぅぅ──、マスタぁー、じゃなくて、おにいちゃんは、きっと、素敵な、温かい家族に恵まれて、育ったのですね。こんなにも、自分の感情を素直に、ストレートに、ちょっとキモイですけど(小声)、自由奔放に曝け出せるなんて、きっと、その、あの、とても家族に愛されてきたんすね。きっと──」

「おおう、せやでぇー」

 あっ、──ロボ子。

 精霊とはいえ、超古代の失われたオーバーテクノロジーと精霊の魔力により人工的に生み出された傀儡、傀儡の精霊たるロボ子には、家族はいないのかもしれない。

 しかし、ここは無茶を承知でいっちょ聞いてみるかぁ! 俺っち!

 これを言わずして、俺じゃないやろ、どうなるかわからんけども、直球勝負が俺の信条!

「ロボ子ちゃんには、家族はおらんとぉ?」

 ちょいと可愛らしく純朴な少年風に聞く俺っち。デリケートなツッコミは、出だしちょいとソフトに行っとかなねぇて。

「──傀儡の私に、家族などというものは、存在しないですぅ」

 ぐっ、ロボ子ちゃん、その凍ったような真顔の返答、まじやべぇっ! やっちまった系のコレ、くるなぁーこれ、マジできっついな。でも俺は退かんでぇっ!

「なにゆーとんねんっ! ロボ子、お前にはちゃーんと家族がおるやろがぁっ」

「えっ」

「お前の目の前に、膝枕させて、むっちりすべすべ太ももに頬ずりしてる、この俺がっ!! この俺がおるやろがぁっ!! 俺はロボ子の家族やでぇ」

「あっ、うぅぅ──、マスタぁー」

 おぅっ、図らずも、きまっちまったー! か? 俺っちってば。

 ロボ子ちゃん、泣いてええんやでぇ、なんてぇー。


「てか、そこ、お兄ちゃんやろ。てゆーか、今までもやけど、ほんま家族同然、てか家族やろ? 俺とロボ子は」

「うぅぅん(小声)」

「ま、ロボ子が俺と結婚してくれる事が基本前提やけどねぇ」

「うぅぅ、キモ豚な人とはいやですぅ、うぅぅ──」

「俺はただのキモ豚やないでぇー」

「うぅぅ、でも、あの、マスタぁー、──でも、ぅれ××ですぅ(小声)」

 蚊の鳴くような声で、モゴモゴと言うロボ子。


 そうして、俺とロボ子はしっぽりとこの世界のルービー(生ビール)をコッコッコッと注いで、そして乾杯するのであった。


 今の俺はもうリーマンではなく、異世界に栄転した、自分の力一つで(ほとんどロボ子ちゃん頼みだが)我が道を、文字通り異世界の道を切り開いて進む、フリーランスの勇者、異世界の旅人なのである。ま、ここは勝手に人生の師と仰ぐ植木等張りの調子のよさでもって、無難に切り抜けたいところである。

 

 ロボ子のお願いでもあるし、あのモスグリーンの髪の精霊ちゃんの力になれるか、いっちょやってみっかぇ!

 てかね、やっぱめっちゃ美形──クールそうでいて、なんだか熱い情熱を感じさせる瞳が印象的の──の精霊ちゃんやったし、この俺がほっとくわけがないやろて。

 と思った刹那、俺の心の奥底のリビドーの泉から、とあるメロディが聞こえてくるのだった。

 

 パァララァー♪ パパパラァラァー♪ タララララァー♪ パラァー♪ パラァー♪ チャチャチャ♪ チャチャチャチャン♪ 


「あなたぁだぁけぇがぁ♪ 生きがいぃ♪ なのぉ♪ お願いぃー♪ お願いぃー♪ すてぇなぁいでぇ♪ てなこと言われてその気になってぇ♪ 三日とあけずにキャバレーへ♪ 金のなる木があるじゃなしぃ♪ 質屋通いは序の口でぇ♪ 退職金まで前借しぃ♪ 貢いだ挙句がぁ! ハイ! それまぁでぇヨォ♪ ふざけやがってぇ! ふざけやがってぇ! ふさけやがってぇ! コノヤロー♪」


 と俺は、再び大好きな植木等歌うハナ肇とクレージーキャッツの「ハイ それまでヨ」をロボ子の前で茶目っ気たっぷりに歌っているのだった。


 ほろ酔いでほんのり頬を赤らめ、クスクスと笑うロボ子これまた可愛い。

 

 ほんま、ハイ! それまでヨ! とならないように気をつけねば。


 で追伸、


 これはもう完全に余談ではあるが、ロボ子ちゃんとこうしっとりと本物の兄妹よろしく酒を飲んでいる俺だが、股間の相棒17センチのジョニーの奴が、俺の出番ままだかよ旦那っ! と言わんとばかりにビッキビッキと硬くぎこちなく跳ねていたのは、ま、言うまでもないだろう。 




 あとがき

 

 いきなり、ハナ肇とクレージーキャッツの「サラリーマンどんと節 気楽な稼業ときたもんだ」で始まった今回ですが、クレージーキャッツもクレージー映画も大好きな主人公だけあって、宴席というのもあり、ついついパロディ、いやオマージュといっときますが、として歌ってしまいました。クレージーネタは今後もあるかも? しれません。悪しからず。(そもそも、この作品のタイトルがすでにクレージー映画のオマージュ的ですが)


 で、その流れで進むと思いきや、唐突に深作欣二監督作「仁義なき戦い」のパロいやこちらもオマージュです状況にふり切るという、まさにごった煮展開。そもそもは広島弁のつもりが、仁義なき戦い弁になってしまい、図らずもオマージュに。作者の中では広島弁≒仁義なき戦いになってしまうのかもしれません。こちらも悪しからず。ではなぜ広島弁か? それはヒミツです。


 ちなみに、映画「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」はクレージーキャッツの面々が主人公ではないため、クレージー映画というよりは、ふつうの人情喜劇映画に分類した方がよいかもしれません。クレージーの魅力を期待して観ると、やや拍子抜けするかもです。植木等歌う主題歌は、強烈なインパクトを残した映画なのですが。

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