表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

礼美編9

「 あわわわわわわ」


舞は両手を目の前に当てた、指と指は離れとても隠せていないのだが・・・


「 礼美やっるぅーw」


嬉しそうにはしゃぐいちごの方をに目をやる礼美、 慌てて目をそらし斜め上を向き唇を尖らせるいちご

「 ふいーふぃーふいー」


いちごは口笛を吹いているように見せかけたいのか? どう見ても口笛は出ていないのだが・・・


「 あっすあ、あのっす」


カズが言葉にならない言葉で話そうとした瞬間、礼美が先に口火を切る。


「 それでは私はこの辺りで失礼します」


ふと立ち上がる礼美、後ろでは先輩二人が相変わらず楽しそうに将棋を指している。


「 やったな箱めー」

「 喰らえ沖ー」


黒猫先生は離席していたようだ。

礼美がドアを開けようとしたら丁度黒猫先生が戻って来てドアを先に開けた。


「おお、今度はどうだった?」


「2人とも勝ちですよ」


「2人とも?引き分けなら解るが勝ちってなんだよw」


「次から勝てる魔法を掛けてあげたの」


「なんだよ魔法って」


黒猫先生は周りを見渡した、頭を抱える沖とドヤ顔の箱、いつもの風景だ、両手を顔に当て隙間から目が覗く舞、唇を尖らせ斜め上を向きながら礼美の後ろに着いてくるいちご、状況はあまり理解出来なかったが、口をパクパクさせるカズが1番気になった。目の焦点も合ってない。


「どうした?カズ」


「あ、あぁ柔らかかったっす」


「おーい、カズこっちの世界に帰って来い」


「何が有ったんだ?」


「レモンの香りが・・・」


「だめだこりゃ、魔法が利いてるのか知らんが大丈夫なんかなあ」


「それでは改めて失礼します」


深々と頭を下げいつものようにツカツカと教室を出る礼美と後ろ向きに手を振りながら出ていくいちご


「まったのぉーw」


扉が閉まったあと、微動だにしない舞とカズ、2人を交互に見比べた。


「全く何があったんだか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ