公約その惨 偽りの仮面
「んで、教師になるのはいいが呼び方はどうすんのよ。」
「「「それに関しては、今の呼び方でいいわよ。」」」
「了解・・・」
「フフ、なんだか昔をおもいだしたわ」
志那姉はいきなり笑いだすと、少し昔の話をし始めた。
「覚えてるかしら?藍夏姉が迷子になったときのこと」
「ああ、あれか藍夏姉が泣いてたやつ」
あれは、傑作だったなwww
あの頃から、偽りはじめたんだっけかな?俺自身を・・・。
あれは、たしか・・・
ホワァンホワァン~
「もう少しでつくわよ。」
「・・・志那姉、嘘ばかり」
「・・・・」
俺たちは、徒歩で泰子おばさんのところに向かっていた。
トホホ・・・・(徒歩だけに)
つーかまじで5歳児の俺にはきついっす
泰子おばさんのいる町までは山一つを超えなくてはならず大人でも数日はかかるというのに子供である俺たちはもっとかかるだろう。
ましてや今は夏で暑い時期だ……
体力的な問題もあるし歩くペースを少し上げなければ
というか泰子おばさんの所に子供たちだけで行くのには理由があった
泰子おばさんが過労で倒れ入院をしたという知らせがあったのだ
最初は大人達だけで行くかという話だったのだがそれぞれの都合により行けなくなり俺たち子供たちだけで行くことになったんだが……
もう少しきちんと準備をするべきだったな。
「もう疲れた……歩きたくない!」
藍夏姉がへたりと地面に座り込む
「そろそろ休憩するか……」
歩き続けて数時間……みんなも疲れてきているだろうから