公約その壱 許嫁襲来!
許嫁ーー子供が幼い頃に家と家が婚約の約束をしたもののことを指す。←ゴーグル先生によるもの
俺がこの話をするのには訳がある。
そこら辺を一辺、整理しよう。
ホワンホワン・・・(回想シーンの音)
あれは俺が両親を亡くしてすぐくらいか?
「うむ、こまったのう。」
「そうだな。」
「ああ・・・」
分家、宗家、末家の当主三人が頭を悩ませていた。
「時期当主の刀輝のやつが亡くなったからのう。当然、御霊当主は東條のやつなのだが。」
「まだ、幼いからのう」
「ああ・・・」
親父が継ぐはずの当主が親父が亡くなったため俺が継ぐことになった。
しかし、俺が幼いということでみんな、頭を抱えていたのだ。
「継ぐにしても、次の代へと継がせるものがいないと困るからのう。たしか、神影お主のとこの子は女だったよな。」
「・・・そうだ」
「藍夏ちゃんに、志那ちゃんに、夕夏梨ちゃんだっけ?」
「・・・ああ。だが、夕夏梨は東條にべったりとなついてるしな。」
「藍夏ちゃんはクール時々デレデレだから。東條もたじたじだし。」
「志那にいったてはブラコンだからな」
今度は許嫁の件で頭を悩ませていた。
「一度、皆をここに呼ぶか。」
「「そうだな。」」
神影の案に他の二人は賛成した。
「「どうしたの?」」
「・・・なにか問題でも?」
「・・・・」
上から夕夏梨、志那に東條に藍夏の順番でそう言った。
「フム・・・実はな?」
そして、吉宗は亡き父親のかわりに東條が当主になること婪夏たちが許嫁になるということを説明した。
「・・・ということなのじゃよ。申し訳ない!!」
「・・・親父が亡くなったから俺が継ぐことになったのも納得したし婪夏姉たちが許嫁にならないと世継ぎの問題があるのもわかった。しかし・・・伯父貴たちはそれでいいのか?」
「「「「「「・・・・!!」」」」」」
吉宗たちは驚いた。父親と母親を亡くして間もないのに理解の早さと叔父たちのことを考えた発言にこの子はどれだけの我慢をしたのかということにも大人として申し訳なさが出てきた。
「・・・本当は泣きたいけど、当主として泣くわけにもいかないだろ?だから、これからは泣かないし、弱音をいっさい言わないよ。」
用件はこれだけ?なら、申し訳ないけど今すぐにでも当主引き継ぎの儀式を行って。
東條はそう言うと儀式用の服装に着替えるために自室に戻った。
「のう、親父よ。」
「なんじゃい、神影」
「・・・あいつは本当に5歳児なのか?」
「・・・・」
吉宗は神影がそういう風に聞いてくるのも仕方ないと思った。
吉宗自信もそういう風に感じていたから。
堂々とした振る舞い。理解の早さ。感情のコントロール。そのすべてが5歳児の、年相応のものではないからだ。
「・・・お父様、私は東條との許嫁の件は反対です。」
「「なんじゃと・・・!?」」
「と、言うとどういうことじゃい?」
「・・・東條は異常です。」
「「「・・・・・」」」
「・・・それに結婚なんかしなくても側にいる方法はいくらでもある。」
みんなは藍夏の言う方法がどんなものか興味が湧いてきた。
「姉弟の契りを交わせばいいのですよ。」
「「「ふむ、なるほどその方法ならいいかもしれぬな」」」
「「いやいや・・・」」
夕夏梨と志那は駄目だこのじじいは、使えないそう心の中でおもい反対した。
「「私は賛成です!」」
まさかの妹たちの反乱に藍夏は思わず舌打ちをした。
「ふむぅ・・・2vs1で、許嫁の件は決まりだな。」
「・・・・(そんなぁ!せっかくの東條と二人でフフフなことヤるチャンスだったのにぃ!)」
☆ ☆ ☆
と、まぁこんなことがあったわけよ。
まぁ、詳しいことは後々ね。
というよりも、厄介のことが起きてしまった。
なんと、許嫁の一人で出雲家の長女の出雲藍夏がこの御霊高校にやって来るらしい!しかも、今日だと。
マジ、ないわぁー。
などと、落ち込んでいると・・・
「とうく~ん♪」
ギャース!!
金髪でヒールを履いたスラッとした170cmくらいの美人さんが俺めがけてロケットハグをしてきた。
「・・・藍夏姉!?」
何で、まだ、約束の時間じゃないだろ?