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第31話 猫先生の過去と涙のラーメン

久々に投稿します!

俺は職場で片手に慶さんが持って来た週刊誌を読んでいた。

「ん?」

和樹はじっとある記事を見た。

それは有名画家の猫崎真一郎先生が行方不明になって5年の月日が流れていると書かれていた。

「猫崎先生?」

写真に写されていたのは猫崎先生だった。

「すごい先生なんだな」

俺はそう言って週刊誌を慶さんに返して歩き始めた。



ーーー夕方ーーー



俺は自転車に乗り市場で買い物をするために自転車を駐輪場に停めて市場で買い物に向かった。

市場は野菜や魚や肉などが売っている。

俺はデパートより市場の方が気楽に買い物ができるし人と話すのが好きなのである。

すると魚屋の前で誰かが話をしていた。

「よう、(ぎん)さん何やってんだ?」

俺はそう魚屋の店主である富松垠次郎さんに声を掛けた。

「おお、和ちゃん」

垠次郎さんは俺の方を向いた。

「ああ、このお客さんがな。ある人を探してるみたいでな」

そこにはメガネをしたロングヘアーにリクルートスーツの女性が片手に何か写真の様な物を持っていた。

「あの、先生を知りませんか?」

そう言って女性は写真を俺に見せた。

そこには猫田先生が1人の同い年くらいの女性と手を繋いで笑っている写真が写っていた。

「猫田先生?」

俺はそう言ってじっと写真を見た。

「先生を知ってるんですか?」

女性はそう言って俺に詰め寄った。

「えっ、ええ!」

俺はそう頷いて女性に言った。

「私は先生をずっと探していたんです!この沖縄に居ると噂で聞いてここまで来たんです!お願いです!猫田先生に会わせてください!」

女性はそう言って俺に頭を下げた。

「いや、居るかはわからないぜ」

そう言って俺は買い物を済ませて家に招待した。



ーーー坂藤家ーーー



俺は家に帰宅すると玄関に知り合いの靴があった。

それは間違いなくあの人の靴だ。

「ただいま」

そう言って和樹は家に入るとそこには宇美ちゃんと猫田先生がテーブルに座っていた。

「お帰りだにゃ〜」

猫田先生はそう言って頭を下げた。

「ああ、猫田先生この人知っていますか?」

俺はそう言って女性を指差した。

「何だにゃ〜?」

猫田先生はそう言って俺の後ろに居る女性を見た。

「猫田先生!やっと見つけましたよ!」

そう言って女性は猫田先生の腕を掴んだ。

「何できみが来てるんだにゃ〜?」

猫田先生は頭から汗を流しながら言った。

「あの、猫田先生この人は?」

宇美ちゃんはそう猫田先生に聞いた。

「申し遅れました!私は猫田先生の担当を任されてる大沼果音(おおぬまかのん)と言います!」

大沼さんはそう言って俺に頭を下げた。

「へぇ~、ところで猫田先生は何にをやってたんですか?」

俺はそう猫田先生に聞いた。

「知らないんですか?猫田先生は世界的に有名な絵画の絵師なんですよ!この間なんてニューヨークで猫田先生の絵が100億で落札されたんですよ!」

そう大沼さんは俺に言った。

「猫田先生そんなにすごい人なんすね」

俺はそう言って猫田先生を見た。

「昔の話だにゃ〜」

猫田先生は口を大きく開けて言った。

「しかし、そんなにすごい人なのにどうして絵画を描くのをやめて中学の美術教師になったんですか?」

宇美ちゃんは猫田先生に聞いた。

「大切な人が側に居なくなったから寂しくなってやめたんだにゃ〜」

そう言って猫田先生は外をじっと見ていた。

「大切な人って?」

俺はそう大沼さんに聞いた。

「奥さまの猫田ゆりさんです。猫田先生の身の回りや食事などをやってたんですよ。でも5年前に病気で亡くなったんです」

そう大沼さんは話した。

「猫田先生はそれ以来絵をやめたんですか?」

俺はそう猫田先生に聞いた。

「もう、自分の中の描きたいものが見つからなくなったからにゃ〜」

そう猫田先生は片手をじっと見て話した。

「猫田先生は奥さまの作るラーメンが大好きでよく食べてました。あの味はわたしも忘れません」

大沼さんはそう言って猫田先生の背中を見ていた。

「あの、猫田先生」

俺はある事を考えていた。

「何だにゃ?」

猫田先生は俺を見た。

「猫田先生の奥さまが作ったラーメンは無理かもですがラーメン作りましょうか?」

俺はそう猫田先生に聞いた。

「えっ?いいんですかにゃ?」

猫田先生はそう俺に聞いた。

「ああ、昔からラーメン作りは慣れてますから」

そう言って俺はキッチンに立ち材料を見た。

あまりラーメンは即席麺で済ませるが今回は少し自分が作っていた麺を使うことにした。

「ちょっと時間が掛かりますが勘弁してくださいね」

俺はそう言ってスープを塩とカレーにした。

寸胴の鍋に水を入れて昆布出汁で出汁を取りカレールーを入れて具材にちくわや豆腐やホタテやごぼうなどを入れた。

普通とは違う俺流のラーメンである。

「よし、できた!」

俺はそれをラーメン茶碗に入れて居間に持って行った。



ーーー居間ーーー



「おら、できたぞ!」

俺はそう言ってラーメン茶碗を全員の前に出した。

「和樹さんこれは?」

宇美ちゃんは俺の作ったラーメンを見て聞いた。

(ソルト)ちゃんこカレーラーメンだ」

俺はそう言って箸を渡した。

「ああ、懐かしいにゃ〜」

猫田先生はそう言ってラーメンを食べ始めた。

「いただきます」

俺はそう言って食べ始めた。

ラーメンは少し塩辛いのと辛さが美味かった。

「美味いにゃ〜」

猫田先生はそう言ってズルズルとラーメンをすすりながら食べ続けた。

「あの、末武さん」

猫田先生は俺の名前を呼んだ。

「何ですか?」

俺は猫田先生を見た。

「ぼく、絵画を続けるにゃ」

そう猫田先生は吹っ切れた顔をしていた。

「そうですか」

俺はそう言って猫田先生を見た。

「また、落ち込んだらラーメンを作ってくれるかにゃ?」

猫田先生はそう俺に聞いた。

「はい!構わないですよ」

俺はそう言って猫田先生に笑顔で言った。

「じゃあ、大沼くん、明日東京に向かおうにゃ」

そう猫田先生は大沼さんに言った。

「は、はい!」

大沼さんはそう言ってテンションが上がっていた。




ーーー1週間後ーーー



俺は猫田先生が東京に旅立ち少し寂しさを覚えた頃猫田先生から荷物が届かれた。

正方形の板の様な物で何が入っているのか気になって家に入り中を見るとそこには俺と宇美ちゃんか一緒に楽しそうに空を見ている絵が描かれていた。

「やれやれ」

俺はそれを居間の壁に掛けて少し腕を組み確認して少し位置を調整してまた確認して完璧と判断した。

「また、来てくれよ」

俺はそう言って晩飯のメニューを考えていた。



つづく

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