アクセス数22000突破記念[一人のプロレスラーと涙の親子丼と黒い狼の覆面レスラー]
久々に書いてみた。
この話は和樹が沖縄に来て2年後の夏の話です。
ーーー坂藤家ーーー
和樹は庭に出て筋トレをしていた。
己を鍛えるためにダンベルを自作して重さ20Kg×2つを作り筋トレをして腹筋やブランクや他にも様々なトレーニングをして体を鍛えていた。
元々体を鍛えるのは好きだった和樹はこの2年で体をかなり鍛えていた。
マッチョとはいかないが細マッチョに近い感じである。
「よし、昼飯にするか」
和樹はそう言って家に入ろうとすると家の外で何か気配を感じた。
和樹は気になりその場所に向かうとそこには大柄の体格の男性が倒れていた。
「おい、大丈夫か?」
和樹はそう男性に聞いた。
「は」
男性は何か言おうとした。
「はっ?」
和樹はその言葉を聞いた。
「腹減った〜」
男性はそう言った。
ーーー居間ーーー
和樹は男性を担いで居間で軽めのサーターアンダギーと麦茶を出した。
「ほら、食べな」
和樹はそう言って頭にバンダナを巻いてエプロンをして料理を造り始めた。
「あの、ありがとうございます!」
男性はそう和樹に頭を下げた。
「ああ、気にすんな」
そう言って和樹は鶏肉を捌いて醤油とハチミツを使い親子丼の具を作り熱々の白米を丼に入れて親子丼の具材を入れた。
「ほら、あんたはよく食べそうだから大盛りな」
和樹はそう言って親子丼を男性に渡した。
「ありがとうございます!」
そう言って男性は大盛りの親子丼を受け取った。
「じゃあ、食べるか」
そう言って三人は手を合わせて食べ始めた。
男性はガツガツと親子丼を食べ始めた。
「よく食べるな」
和樹はそう言って男性の親子丼の量は1Kg以上あったのにそれをぺろりと完食した。
「美味かったっす!」
そう言って男性は涙を流していた。
「どうしたんだ?」
和樹はそう男性に聞いた。
「いや、おふくろの親子丼によく似ていたので」
男性はそう言って親子丼をじっと見ていた。
「あの、おじさんはお仕事は何をしてるんですか?」
宇美はそう男性に聞いた。
「プロレスラーをやってます、リングネームはウルフレジェンドと呼ばれています」
そう言ってポケットから銀色の狼のマスクを見せた。
「あんた、レスラーだったのか」
和樹はそう言って男性と話をしていた。
「あの、明日試合があるんですが見に来ませんか?」
男性はチケットを4枚和樹に渡した。
「ああ、明日は休みだから見に行くよ」
そう言って和樹はチケットを受け取り笑顔で頷いた。
「待ってますね!」
男性はそう言って和樹に頭を下げてその場を後にした。
ーーー次の日ーーー
和樹は宇美と宇美の母方の祖父母を連れてプロレスの試合を見に行った。
和樹はふと売店でウルフレジェンドの色違いの黒いマスクを購入した。
「和樹さんこういうの好きなんですか?」
宇美はそう和樹に聞いた。
「まぁな」
そう言って和樹はリングの近くの席に座りじっと見ていた。
リングからウルフレジェンドの対戦相手ヘルパンサーズが出てきた。
「てめぇ等待たせたな!今日こそあの狼は今日ここで死ぬぜ!!」
「イエーイ!!」
テンション高めのレスラーはそう大声で言った。
すると青いコーナーから狼のマスクを被った人物がゆっくりと歩きながらリングに入った。
しかしタッグマッチなのにタッグパートナーが居なかった。
「どうしたんですかね?」
宇美はそう言って青コーナーから誰も出て来ない感じがした。
和樹は立ち上がりそのままどこかへ向かおうとした。
「あれ?和樹さんどこに行くんですか?」
宇美の祖父の宗次郎はそう和樹に聞いた。
「ちょっとトイレに」
そう言って走り出した。
ーーーリング内ーーー
ヘルパンサーズの1人キラーパンサーはレジェンドウルフに殴り掛かった。
レジェンドウルフはそれを避けてキックやパンチを上手く使いキラーパンサーを殴り飛ばした。
だが後ろからデスパンサーがリングに入りレジェンドウルフの首をヘッドロックして動きを止めた。
キラーパンサーは片腕でラリアットしようとした。
そして走り出した。
レジェンドウルフは殺られると覚悟した。
その時黒い狼のマスクに黒いズボンに赤いボディの人物が空中回し蹴りでキラーパンサーの首を蹴り飛ばした。
「何者だ!!貴様!!」
そうデスパンサーはその人物に聞いた。
黒い狼のマスクの人物は走り出して右腕に力を集めてデスパンサーの首にラリアットを撃ち込んだ。
「こいつ!」
キラーパンサーは立ち上がりその人物にターゲットを替えた。
「我はレジェンドウルフパラワン!ウルフレジェンドに力を貸すために山口県萩市から来た!鍛えた技と心を味わうがいい!」
そう言ってレジェンドウルフパラワンはファイティングポーズを取りキラーパンサーと1対1の戦いを始めた。
「さぁ、来やがれ!俺は逃げも隠れもしないぜ!」
そうレジェンドウルフパラワンはキラーパンサーに言った。
「このやろう!!」
キラーパンサーは走り出して殴りかかった。
レジェンドウルフはそれをセルフディフェンスで受け流して体を回転してエルボーでキラーパンサーの首元に撃ち込んだ。
「グハッ!」
それを喰らいキラーパンサーは膝を地面に着いた。
「相棒大丈夫か?」
デスパンサーはそうキラーパンサーに聞いた。
「どうした?その程度か?」
レジェンドウルフパラワンはそう言ってキラーパンサーを挑発した。
「このやろう!!」
キラーパンサーは怒りに任せてラッシュ攻撃を仕掛けてきた。
レジェンドウルフパラワンはジャンプしてドロップキックを打ち込み着地して片手を拳にしてキラーパンサーのボディに撃ち込んだ。
キラーパンサーはそれを喰らいふらついた。
レジェンドウルフパラワンは走り出して右腕をキラーパンサーの喉元に引っ掛けててこの原理で巨大のキラーパンサーを担ぎ上げた。
「なんだ!あの技は!」
そうウルフレジェンドはレジェンドウルフパラワンの技を見て言った。
「俺の技!角の字固めだ!そしてその最強形態!ロンドンブリッジ!!」
そのままレジェンドウルフパラワンはキラーパンサーの首と膝を掴み首で圧し折る様な技を見せた。
「ぐあああ!」
キラーパンサーはレジェンドウルフパラワンの技に苦しんでいた。
「デスパンサー!どうする?降参しないとこいつの背骨が折れちまうぜ!!」
レジェンドウルフパラワンはそう言ってデスパンサーに聞いた。
「わかった!俺達の負けでいい!」
そうデスパンサーは言った。
「よし」
そう言ってレジェンドウルフパラワンはキラーパンサーを下ろした。
「俺達!クロスウルフに勝てるやつはいねぇ!」
そうレジェンドウルフパラワンは空高く人差し指を上げて言った。
「あの、レジェンドウルフパラワン」
ウルフレジェンドはレジェンドウルフパラワンに声を掛けた。
「あとは任せたぜ!」
そう言ってレジェンドウルフパラワンは走り出してそこから消えた。
ーーー観客席ーーー
宇美は試合が終わり和樹を待っていた。
「宇美ちゃんお待たせ」
そう言って和樹は宇美に歩み寄った。
「和樹さんどこに行ってたんですか?」
宇美はそう和樹に聞いた。
「あ〜、秘密」
そう言って和樹は片手に狼のマスクを持ち歩き始めた。
ーーー次の日ーーー
ニュースではレジェンドウルフパラワンの事をやっていたが皆は彼が何者かわからないと報道していた。
和樹は自分がレスラーになるとは考えていなかった。
だが自分のしたことは間違いではないと。
完
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