第24話 別れは辛くない[前編]
久々に書いてみましたよ、
和樹は片手にスパナを持ちながら電気工事の作業をしていた。
「末武くん!そろそろ休もうか」
そう夏島は和樹に言った。
「はい!」
和樹はそう言って電柱から下りて弁当箱を開けた。
「うわぁ、今日も美味しそうだね」
そう夏島は和樹の弁当を見た。
「おにぎりと唐揚げにきんぴらごぼうとピーマンの肉詰めですけどね」
和樹はそう言って箸を片手に持ちながら食べ始めた。
「それにしても美味そうだね」
夏島はそう言った。
「食べますか?」
和樹はそう夏島に聞いた。
「良いのかい?」
そう夏島は和樹に聞いた。
「ええ、おにぎりと唐揚げをあげますよ」
和樹はそう言っておにぎりと唐揚げを夏島に渡した。
「それじゃあ、いただきます!」
ばくっ!
「んっ!?これは高菜と明太子のおにぎりか!美味い!」
夏島はそう言ってソフトボールぐらいの大きさのおにぎりをガツガツと食べていた。
「よかった、知り合いの先輩の贈り物に高菜が届いたのでそれを入れたんすよ」
そう和樹は片手に唐揚げを食べながら空を見ていた。
ーーー坂藤家ーーー
和樹は片手に買い物袋を持って家に帰って来た。
「ふんふんーん♪」
和樹は鼻歌を歌いながら自転車から下りて家に入ろうとした。
「あの!」
和樹に話し掛けたのは優しそうな老婆だった。
「貴女は?」
そう和樹は老婆を見た。
「私は明石松子と言います」
その後ろには怖そうな老人が立っていた。
「わしは、明石惣次郎と言います」
そう惣次郎は頭を下げて言った。
「あの何かようでしょうか?」
和樹はそう二人に聞いた。
「ええ、七華の娘の宇美を引き取りに来ました」
そう松子は和樹に言った。
「えっ?引き取りに?」
和樹は頭を傾げた。
「私は坂藤宇美の祖父と祖母です!」
松子はそう和樹に言った。
ーーー居間ーーー
和樹は麦茶を出し二人を見ていた。
「あの、宇美ちゃんを引き取りにとは一体どういう意味ですか?」
和樹はそう二人に聞いた。
「どういう意味もありませんよ、貴方は宇美とは血が繋がっていないのに父親を名乗ってるみたいじゃないですか。貴方は父を名乗る前にあの子の何を知ってるんですか?」
松子はそう和樹に聞いた。
「えっ?いや」
和樹は何が何だかわからないでいた。
「貴方が。宇美を育てて来たのは感謝してます」
松子は和樹に感謝していた。
「ですが、貴方も1人の男性です!貴方がいつ宇美に手を出すとは限りません!」
松子はそう和樹に言った。
「俺は!」
宇美に手を出すとは限らないと考えていた。
宇美は幼いが大人びた顔立ちに黒い髪にサラサラヘアー。
胸はまだ小さいが大人になればまだわからない。
宇美の側にずっと居て彼女の笑顔を守れるならずっと守りたいと考えていた。
「貴方は宇美をどう見ているか解りませんが、宇美は私達赤石家の孫です!貴方には荷が重すぎます!」
そう赤石松子は和樹に言った。
和樹は片手を拳にして今にも殴りたい気持ちでいっぱいだった。
だが昔の自分の行いが今こうして現れたのだと知った。
「わかりました、宇美ちゃんを引き取って構いません!ですが!最後の時は俺の料理を食べさせてあげて下さい!」
和樹はそう二人に頭を下げた。
「わかりました。ですが!貴方の手料理を食べたら宇美ちゃんを引き取ります」
松子はそう和樹に言った。
ーーー17時50分ーーー
和樹はエプロンとバンダナを着て料理を作り始めた。
「ただいま!」
宇美はそう言って家に入った。
「あら、宇美ちゃんお帰りなさい」
そう松子は宇美に言った。
「あっ!おばあちゃん!おじいちゃん!」
宇美は元気よく二人に抱き付いた。
「元気だったか?宇美」
そう惣次郎は宇美に聞いた。
「うん!」
宇美はそう頷いた。
ーーー5分後ーーー
和樹は四人分のどんぶりを出した。
「ほう、他人丼か」
惣次郎はそう言ってじっと見た。
「和樹さん?何で他人丼何ですか?」
宇美はそう和樹に聞いた。
「宇美ちゃん、俺と君は赤の他人だ!だからこの料理を出したんだ。君は祖父母に育ててもらった方が良いと俺は思うんだ」
和樹はそう言って他人丼を食べ始めた。
「えっ?和樹さん何を言ってるんですか?」
宇美はそう和樹に聞いた。
「俺はもう君を育てるのに疲れたんだ。だから。もう君を育てられない」
和樹はそう宇美に言った。
「私は、和樹さんの側に!」
宇美は和樹に近づこうとした。
「悪いが、俺は小さな女が嫌いなんだよ!」
和樹はそう宇美に言った。
宇美はそれを聞いて涙を流していた。
ーーー19時00分ーーー
和樹は片手に芋焼酎を飲みながら月を見ていた。
「ははっ、ごめんな、宇美ちゃん。ごめんな!」
和樹は涙を流しながら言った。
昔から和樹は小さな子が大好きなロリコンだった。
だが誰よりもその子の幸せを願う良いやつだと料理部のメンバーと萩総合支援学校の教師と先輩と後輩はよく知っていた。
だが沖縄でそれを知るのはあまりいない。
和樹はふと片手をじっと見た。
「父親になって馬鹿やり過ぎたのかな?」
和樹はそう言って目を閉じた。
目を閉じると宇美の笑顔や楽しかった日々を思い出す。
和樹は宇美が幸せになるように明石家に託した。
和樹は芋焼酎を飲みながら宇美を失ったがもう自分が彼女に愛情を与えなくてもいいのだと考えていた。
ーーー明石家ーーー
宇美は明石家に着て2日近く何も食べないでいた。
「宇美様!何か食べないんですか?」
そう使用人は宇美に聞いた。
宇美はずっと体育座りをして泣いていた。
「和樹さん。」
宇美はずっと和樹の作る料理を思い出していた。
優しい味と懐かしい味を思い出しながら涙を流していた。
二人の絆はここで終わりを告げるのか?
続く
次回はどうするかな?




