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第22話 うなぎとおじいさん

お久しぶりの父親と呼ばれるのは悪くないかもですを読んでみて下さい!

和樹は空をじっと見ていた。

「和樹さん何やってるんですか?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「ん?ああ、そろそろあれを釣りたいなって思ってな」

和樹はそう言って雨を見ながら考えていた。

「あれ?」

宇美は頭を傾げた。

「鰻だよ」

和樹はそう宇美に言った。

「鰻ですか?」

宇美は和樹の話す鰻に頭を傾げた。

「ああ、夏によく食べるといいと言われているが実はそれはうなぎ屋の策略だよ」

和樹はそう言って片手にスマホを見ていた。

「何のレシピですか?」

宇美は和樹に聞いた。

「うな重だよ」

和樹はそう片手にレシピを見ながら言った。

「食べてみたいです」

宇美は和樹の見せたうな重の写真を見ていた。

「なら、明日晴れたら釣りに行くか」

和樹はそう言って歩き始めた。




ーーー次の日の夜ーーー



和樹は片手に釣竿とミミズが入ったエサ箱を持って歩き始めた。

「あっ!和樹さん」

宇美は海と川の間の河港で何を見つけたらしい。

「おっ、ワタリガニか」

和樹はそう言った。

「ワタリガニ?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「ああ、味噌汁や鍋にすると美味いぞ」

和樹はそう言った。

「そうなんだ」

宇美はそう言って下にいるワタリガニを見ていた。

「さてと」

和樹は橋の上から釣り針にミミズを垂らした。

「釣るんですか?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「ああ、うなぎは根気の勝負だから長くなるかもね」

和樹は片手に釣竿を持ちながら言った。

「あの、和樹さんって中学生の頃もうなぎを釣ったんですか?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「ああ、守永先輩と岩本先輩に誘われてな」

和樹は仲間の二人とうなぎ釣りをしたのを思い出していた。

「あれ?」

宇美は何かを見つけたのかそれをじっと見ていた。

「おや、お嬢ちゃんどうしたんだい?」

1人の老人は宇美を見て聞いた。

「おじいさん何を釣ってるんですか?」

宇美はそう老人に聞いた。

「うなぎだよ」

そう老人は片手にコーヒーを飲みながら宇美に言った。

「おじいさんもうなぎ釣るんですか?」

宇美はそう老人に聞いた。

「うむ、かれこれ2年近く食べてなかったからな」

老人は竿の先の鈴を見ながら言った。

宇美はそれを聞いて和樹の場所に向かった。

「和樹さん」

宇美は和樹に話し掛けた。

「ん?」

和樹は片手にコーラを飲みながら宇美の方を向いた。

「うなぎってどうやって釣れるんですか?」

宇美はそう和樹に言った。

「ああ、川底まで釣糸を垂らしてうなぎがエサを食べるまで待つ、そして釣竿の先の鈴が鳴ったら釣れた証拠だ!」

和樹はわかりやすく説明した。

「待つのは少し苦手ですね」

宇美はそう言った。

ちりんちりん

鈴がなり和樹は竿を掴みリールを巻いた。

釣糸は少しずつ手繰り寄せると水面に何か長いものが見えた。

それは。

「うなぎだ!」

和樹はそう言ってうなぎを陸に上げて生け簀に入れた。

「大きいですね!」

宇美はそう和樹に言った。

「ああ、軽く4人分はあるぞ!」

和樹はそう言ってまた釣り始めた。



ーーー50分後ーーー



二匹目が釣れて和樹は荷物を持って帰ろうとした。

「あの、和樹さん」

宇美は和樹に話し掛けた。

「ん?」

和樹は宇美を見た。

「えっと、あのおじいさんも誘っていいですか?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「えっ?」

和樹はそう言って老人を見た。

「あれ?あの人確か」

和樹は歩いて老人に向かった。

「北中さん」

そう和樹は老人に話し掛けた。

「あれ?和ちゃんじゃないか」

老人はそう言って和樹に頭を下げた。

「和樹さんのお知り合いですか?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「ああ、マンティスの常連さんだよ」

和樹はそう言って北中と話をしていた。

「うなぎを釣りに来たんすか?」

和樹はそう北中に聞いた。

「うむ、釣りに来たんだが中々釣れなくてね」

そう言って釣竿を見ながら川底を見た。

「なら、明後日家でうなぎ食べますか?」

和樹はそう北中に聞いた。

「えっ?」

北中は和樹を見た。

「これだけあったら俺達には多いですから」

そう言って和樹は生け簀の中のうなぎを見せた。

「いいのかい?」

北中はそう和樹に聞いた。

「はい。俺は慣れてますから」

そう和樹は北中に話した。

「なら、お願いするよ」

北中はそう和樹に言った。



ーーー二日後ーーー



和樹は裏口にある水道に置いてあるバケツにはうなぎが2匹入っていた。

「うむ、泥も吐いてるな」

そう言って和樹はバケツから水を抜き片手にうなぎを入れたバケツを持ち家に入った。



ーーーキッチンーーー



和樹は錐を片手に持ち鰻の首の近くに突き刺し包丁でトントンと叩き捌き始めた。

「和樹さん、それ何て捌き形ですか?」

宇美はそう和樹の鰻の捌き形を見て聞いた。

「ああ、江戸前風だよ」

そう和樹は宇美に言った。

「江戸前風?」

宇美はそう言って頭を傾げた。

「ああ、うなぎには2つの切り方があるんだ。一つは腹から切る関西風、もう1つは背中から切る江戸前風」

そう和樹は片手に包丁で説明しながら切り続けた。

「さてと、それじゃあ蒸すとするか」

和樹は蒸し器を出して水を入れて蒸しはじめた。



ーーー25分後ーーー



蒸し終わり和樹は甘いタレに浸けて焼きはじめた。

「美味しそうな匂いがします!」

宇美は口からよだれを垂らしながら言った。

「我慢してね」

和樹はそう焼きながら言った。

ピンポーン!

チャイムがなり宇美は走って玄関に向かった。



ーーー玄関ーーー



「いらっしゃいませ!」

宇美はそう言って玄関でドアを開けた。

「遅れて申し訳ない」

そう北中は頭を下げて言った。

「いえ、構わないと思いますよ」

宇美はそう言って居間に向かった。



ーーー居間ーーー



和樹はお重に米を入れてうなぎを入れてうな重を人数分出した。

「おお、これは美味そうだね」

北中はそう言って座布団に座り小皿をじっと見た。

「これはお好みで醤油とワサビを混ぜてうな重にかけて食べて下さい」

和樹はそう言って醤油とワサビを出した。

「うむ。」

北中は醤油とワサビを混ぜてうな重に垂らして掛けた。

「では、いただきます!」

そう言って和樹は手を合わせた。

「「いただきます!」」

二人も手を合わせて言った。

「うわぁ!美味しそう!」

宇美はそう言って食べはじめた。

「うむ。甘いタレとわさび醤油の辛さが何とも言えないな!」

北中はそう言ってガツガツと食べていた。

「うん。久々に食べるのは悪くないな」

和樹はそう言ってうな重を食べていた。



ーーー12時50分ーーー



食べ終わり北中は片手に持っていた何かを和樹に渡して頭を下げて家に帰宅した。

「何を貰ったんですか?」

宇美はそう和樹に聞いた。

「さぁな」

和樹は中を開けるとそこにはリールが入っていた。

「あれ?見たことあるな?」

和樹はそう言ってリールを見てスマホでそれを撮影して兄の翔太に送った。



ーーー5分後ーーー



和樹はお重を洗っていたらいきなり電話が鳴りはじめた。

「ん?兄貴?もしもしどうしたんだ?」

和樹はそう電話を取り聞いた。

「和樹!そのリールヤバイやつだぞ!」

そう翔太は和樹に言った。

「えっ?」

和樹はその言葉に頭を傾げた。

「そのリール今から6年前に作られた限定のリールで新品なら150万はする品物だ!」

そう翔太は和樹に言った。

「えっ?」

和樹はそれを聞いて固まった。




その日和樹が固まって動けなくなったのは言うまでもない。


続く

ポイントとコメントとブックマークよろしくお願いいたします!


次回は萩に向かうかな?

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