表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

侵略者は風邪っぴき

作者: 飛影

何も考えずに書きました(笑)

 『国立雄布王学園』

この学校は校舎を先に見てから校名を見ると、「ああ、なるほど。」という人が沢山いる。学校施設は敷地から校舎の規模まで広大の一言であるが、その上にはその学園の敷地ほどの巨大なUFOが空中に漂っているのだ。だから『UFO学園』と人は呼ぶ。だがしかし、ここは地球で通っているのは普通の人間である。実をいうとここはあのUFOにいる宇宙人を倒す人材を育てる学校なのである。


 建前はそうなのである。












 少年A

「今日も平和な一日になりそうだよ。」


 少女A

「そういうこと言わないでよ。いつもそれを言ったあとに面倒起きてるのに!」


 朝の校舎。教室では各々がHRまでクラスメートと談笑を交わしている。今、会話している少年A。つまり僕の名前はセト。少女Aはミオという。僕達は雄布王学園の一年生である。出会ったのはこの学園の入学式からというまだ短い付き合いだが、馬が合うのかすぐに打ち解けられた。ミオは桃色のフワフワとした髪で青い瞳をしている。正直なところ仲良くなれてすごくラッキーだと思っている。


 教師A

「ハーイ皆さん席についてください!HRを始めますよ!委員長は号令を。」


 時間通りにやってきた担任のミドリ先生はテキパキと連絡事項を伝えると生徒たちに教室を出るように促す。僕らはそれに従って教室を後にし、階段を上り、屋上からUFO内部へ続く階段を上り始める。毎朝恒例の校長のスピーチである。内部は普通の学校の体育館で、最奥は高い壇上となっている。僕達はクラスごとに分かれそのまま待機。やがて静かにドラムロールが鳴り響き、校長が姿を現した。銀髪のツインテールをした小柄な少女。壇上のマイクに向かい少し仰け反る。息を吸う音をマイクが僅かに拾っていた。


 校長A

 「おはよう!この愚民どハックチュン!」


 バタバタバタバタ!

 盛大にクシャミをした校長に盛大にずっこける生徒一同。少女な校長は生徒達の反応にキーキー文句を言いながらガスマスクをした大柄な取り巻きに担ぎ上げられ退場していった。かくして校長のスピーチは終わり僕達は教室へ戻っていくのだった。



 さて、そろそろ皆さんにこの雄布王学園の作られた経緯をお話しましょう。時は10年程前に遡ります。突如として地球上空に現れた巨大なUFOは世界各国の軍事基地を瞬く間に機能停止にまで追いやり、その高性能な翻訳機で我々地球人の言葉を模して地球征服の完了を宣言した。しかし、それから十年余りが経過したが、別段宇宙人が街中を闊歩するだとかという事は起きていない。あの学園上空のUFOから宇宙人が降りてきたことは一度しかない。ではその貴重な映像をご覧頂こう。


 宇宙人A

 「我々はへっくち!この地球という名の星をヘックション!ズズー!じょぐみんぢどじで、ぢょうじゅうずるぅぅ…。」


 宇宙人B

 「抵抗ハックション!無意味ぶぇっくし!大人ゲーホゲッホゲホ!」


 男A

 「おい!宇宙人が倒れたぞ!」


 男B

 「一人だけじゃない!他の取り巻きや護衛らしき連中までエライ事になってる!」


 男C

 「おっしゃ、今が好機!やったらんかい!白兵戦じゃああああ!」






 このあと映像は激しく揺れたあと終わってしまうがどうやらこの映像の事件がきっかけなのか、現在のところ宇宙人はUFOから出てこくなった。しかしUFOの力は凄まじく幾度も地球側の攻撃を容易くあしらっているそうだ。そして気になる映像の内容。なぜ宇宙人はあんなにも弱っていたのか別の資料に宇宙人の呟きを記した当時の記者の手記がある。いくつかある内容の中で特に集中している内容は。















 『息ができない』


 『喉が痛い、目が痒い』


 『この星、塵とか多すぎマジツライ』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ