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①異世界移転初日

どなたかの目に止まり、楽しんでいただけたなら幸いです。


本編では物語の進行を優先しており、

街での何気ない日常や、クエスト中のやり取りなどは

あえて細かくは描かずにいます。

そういった“日常の一コマ”については、

スピンオフ作品で補う形をとっています。


「このとき、登場人物はどう思っていたのか」

「あの出来事の裏では何をしていたのか」

そんな裏側の物語を、ぜひスピンオフと

併せて楽しんでいただければと思います。

その日俺は信号待ちをしていた。

しかしふとした瞬間に目の前の景色が変わった

「おぉ召喚成功じゃ!」という爺さんの声がする

「無事に勇者様の召喚が成功したのですね!」と喜ぶ女性の声がする

状況が把握できない・・・ラーメンが食べたかったのに・・・

ひとまずここで何が起きていて、俺がどうしてここにいるのかを訪ねた。

どうやらこの世界では数百年に一度

現実世界から勇者として人間を召喚するらしい

前回の召喚の際にも現実世界の人間を召喚した。

そしてその勇者の伝説は今も語り継がれている

「・・・それで俺が次の勇者って事ですか?」

「その通りです勇者様!」

「あの・・・その勇者様っていうのやめてほしい・・・」

「え・・・」

「とりあえず俺の名前はワタルです。勇者様ではなく名前で呼んでほしいです」

「かしこまりました!」

・・・

よくわからない豪華な建物の中を歩きながら

俺は案内人らしき人に冒険者ギルドへ案内されている。

歩きながら俺自身が今いる世界のことや、今いる建物のこと等を聞いてみた。

ここは現実の別の場所ではなく、別の世界であること

大きな国が5つあるのだが

俺はそのうちの1つの都市部にいる

そしてこの世界には様々な種族がいる

街の外には魔物が生息している

商売をするか、冒険者ギルドで働かないと稼げない

ということは聞けた。

勇者として何を求められているのかを聞こうとしたのだが

冒険者ギルドに着いてしまったので、聞くことはできなかった。

一段落したら聞くつもりで冒険者ギルドへ入っていく


冒険者ギルドに着いて受付で冒険者としての登録を済ますと

ライセンスの発行のためにしばらく待つ事になった。

周囲にはガタイの良いオークが斧の手入れをしていたり

エルフが弓の手入れをしていたりする。

初めて見る人間以外の種族に少し驚きを覚えたのだが

何やら少し不穏な言葉を耳にする

ヒソヒソ・・・「おい、人間だぜあれ」

「・・・?」

この世界で人間だと何か悪いことでもあるのだろうか

とりあえず気にせずライセンスの発行手続きを済ます


「さてワタルさん。今日からあなたは冒険者です。

ライセンスの維持に関してですが

1年間に1回は必ずDランク以上のクエストを1回クリアしてください。

1年間でDランク以上のクエストを1度もクリアしていない場合は

ライセンスが剥奪されてしまいます。

ただし、負傷によりライセンスの維持が困難な場合はお申し付けください。」

「わかりました。」

「ワタルさんは現在Eランクの冒険者となります。

こちらにライセンスを入れておきますね。」

受付から冒険者ライセンスの入った封筒を受け取った

・・・のだが

「あのすみません・・・」

「どうしました?」

「住むところが無いんですが、どうしたらいいですかね?」

「あぁ田舎から出てきて王都で住む場所がないということですか?」

「そうなんです(ということにしとこう・・・)」

「でしたら、ギルドで簡易宿屋を貸し出してますよ!」

「ちなみに家賃は?」

「1ヶ月2万ギルです」

「・・・それはつまり・・・えっと、クエストでいうとどれくらいになりますか?」

「1ヶ月でクリアすべきクエスト数で言えば

Eランクのクエストなら40回ほど、Dランクのクエストなら30回ほど

Cランクのクエストなら2回ほど といったところでしょうか」

「ふむふむ。ありがとうございます。」


【Eランクのクエスト】

街から出ることのないクエスト

現地まで行けば誰でもクリアできるようなクエストだ。

もちろん報酬はかなり安い


【Dランクのクエスト】

街の外に出るもの

魔物討伐系のクエストもあるが

スライムのような弱い魔物を相手にするため

苦戦をすることは無い


【Cランクのクエスト】

本格的な戦闘になる

Dランクのクエストをクリアして

調子に乗った冒険者が命を落とす事もあるらしい

だが報酬という点で言えば、週に1.2回クリアするだけで

普通の生活はできるくらいらしい


【Bランクのクエスト】

通常の戦闘クエストに加えて遠征クエストが追加される

遠征クエストは数日~数週間かけてクリアするクエストで

他の多数の冒険者と共にクエストクリアを目指すもの

報酬はかなり良く、不自由なく生活ができるレベル


【Aランクのクエスト】

達成する事すら困難な難易度

クリアする事が名誉だと言われている

Bと同様の内容だが、難易度が格段に高く

報酬もBより格段に高い


【Sランクのクエスト】

クリアした者はかつての勇者のみ

今は誰もクリアできる者がいない


ランク別にクエストの説明をしてもらった感じだと

俺がこの世界に召喚された理由は

おそらくこのSランククエストをクリアしろという事なのだろう

ご丁寧に転移の際に装備品は一式揃っているのだが

俺はこの街がどういう街なのかを全く知らない・・・そこで

「ではEランクのクエストを3つほど受注させてください」

「Eランクのクエスト3つですね。かしこまりました。がんばってくださいね!」

まずはEランクのクエストで町中を走り回って

この街の事を覚える事にした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


以下ちょっと補足です。

・召喚時の爺さんと女性に明確な説明が無い点

私も設定作ってません

・勇者の役割

勇者をする気がないので、

聞こうと思ったけど・・・

という程度で曖昧にしてあります。

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