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神戸 北野天満神社


 さて、お次は神戸にある「北野天満神社」さんでのお話しです。


 子どもが大学受験をする時に、そう言えば神戸にも北野さんって、あるやん! と、気がつき、北野天満神社さんへお参りに行ってたんですよね。

 そのあと、無事に大学にも合格し、そのあと、なんとその大学も卒業してしまったのに、まだお礼を言いに行ってなかったのです。

 何という失礼な奴。

 よし! 今日は心願成就のお礼を言いに行こう!

 と、とある何もない平日に、急に思い立って、勇んで北野天満神社さんへ向かいました。


 朝早いのが苦にならないので〈誰や、歳のせいとかいうのは?〉けっこう早い時間に北野の坂道を登り切り、鳥居のある所までやってきたのはいいのですが……。

「ええー? なにこの急な階段!」

 と、由利香に負けず劣らず脳内で文句たらたら、前に来たときもこんなだったかなあ、と、すっかり忘れていたので、目の前にそびえ立つ階段に、しばしゲンナリしておりました。いや、本当にそびえ立つという表現がぴったりな階段なんですよ。

 けれど、覚悟を決めた筆者の行動は早い。

 仕方ない、ここまで来たからにはお参りせねば、と、階段の方へと向かいました。



 でね、ここへ到着したときの説明が抜けてたので。


 北野天満神社さんは、神戸異人館の1つである、風見鶏の館のまだ上にあり、鳥居のある階段へ向かう最後の坂は、いったい勾配何度あるのよもう! と言うほどきつい坂道なんです。

 その道をゼイゼイ言いながら登っていった先に(まだほとんどお店も開いていない時間だったのですが)イケメンの若者が2人、閉まっている何かのお店前にある階段に座って、楽しそうにお話ししていました。

 へえ、若者はどこにでも座れるし、そんなことしてても絵になるし、いいなあ、などと彼らを横目に見つつ、

「はあ、仕方ない、行こう」

 と、ため息とともに思って、階段へと向かう筆者。

 すると、待っていたように若者2人がおもむろに立ち上がって、パンパンとズボンを払うのが見えました。

 次に行くところ決まったのかな、と、気にもとめずに階段を上がろうと手すりを持ったところで、なんと! 若者2人がこっちへやってくるのです。

〈ええ?! あんたたち若いんだから、もっと今どきの若者らしいところへ行けば良いのに! by心の声〉

 願いもむなしく、どうやら彼らも北野天満神社さんへ行く模様。

 げえ、おばさんものすごく遅いし、途中で息継ぎいるし、じゃあ先に行ってもらおうと思って、ゆっくりゆっくり登るんだけど、何故か彼らも話しながら、決して追い越さないんだもん。

 まいったー。

 仕方がないので、頑張って登り切りましたよ。


 でも、頑張っただけのことはあった、拝殿の下にある広場から見える景色がとっても素敵~。

 そのあとも、若者2人はものすごくのんびりしてるので、筆者ものんびりお参りできたのですが。


 さて、こっからが妄想です。

 ――筆者が鳥居の前に着くのを待っていたかのように、座り込んでいた若者。

 ――筆者が決死の覚悟? で階段に向かうと、慌てた様子で? あとからやってきた彼ら。


 ――もしかして、もしかして。

 彼らって、北野天満神社さんの、眷属~?!

 おばさんが足を滑らせて転げてきたら、下で受け止めてくれるべく、護ってくださったの?

 なーーーーーーんて|(笑)

 爆笑ものの誇大妄想ですよね。


 でも、そんな妄想するほどの、清々しい雰囲気を持つ、若者2人でした。


 北野天満神社さん、おすすめですよお、神戸にいらしたときは、是非、訪れてくださいね。







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