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眷属さま


 私の小説たちの中に「神さま仏さま眷属さま」と言う作品があります。

 あれ? シリーズものになるはずなんだけど、ちっとも更新がされてないなあ、と言うツッコミはさておいて。

 私は神さまや仏さまなんかが大好きで、もちろん神社仏閣も大好きで、もちろんもちろん眷属さまも大好きなんですが。


 とある日、パラパラと新聞をめくりつつ何か面白い記事は載っていないかなあ、と思っていたところ、


眷属!


 と、踊るように書かれた文字が目に飛び込んできました。

 なになに? 

 と、よく見てみると、どうやら京都の西本願寺近くにある「龍谷ミュージアム」で、まさにそのままのお題の特別展が開かれるとのこと。


おれたちも、いるぜ


 なんて、やる気満々の副題までついているじゃ、ありませんか(笑)

 これは! 是非観に行かねば! と言う事で、開催を心待ちにしておりました。


 そして先日、とうとうお邪魔させていただきましたよお。

 龍谷ミュージアムは初めて行ったのですが、龍谷大学が運営する日本初の仏教総合博物館なんだそうです。場所は本当に西本願寺さんの目の前! これは間違いようがない。京都駅からてくてく歩いて10分強なので、お天気の良い日は散歩がてら歩いて行くのも良いと思いますよ。

 ミュージアムに到着すると、ババーン! と、特別展のでっかいポスターが目にとまり、「写真撮ってもいいよねー」と、早速撮影会の始まり~。

 では、いざ参りましょうと入り口へ向かいますと。

 まず目につくのが、のれんの掛かったカフェ。ここは京都の老舗、前田珈琲さんのカフェなんだそう。チケットがなくても入れるので、展示の帰りに一休みなんかも出来ますね。あ、もちろん普段使いも大丈夫ですよね。

 その横に階段とエスカレーターが設置されています。

 ミュージアム自体の出入り口と受付は地下にある模様。

 降りて行くと、1階からの吹き抜けとおまけに大きなガラス張りで、中はとても明るくなっていました。

 受付を済ませて説明を聞くと、展示はエレベーターで3階まで上がり、順に降りて来るという構成になっていました。



 で、で!

 私は眷属さんというと、勝手に動物ばかりだと思っていたのですが……

 全然違っていたんですよねえ。

 まず、如来と呼ばれる仏さまには、必ず2人の菩薩が両脇に控えていらっしゃるのですが、それとは別に、もう、たーくさんの従者がいるそうで、その方を眷属と呼ぶそうなんです。

「へえー、ちーっとも知らんかったー」

 そう思いつつ、神さま仏さま好きのくせに、今まで何しとったんやー! と怒られそう〈誰に?〉

 よく名前を聞くのが、十二神将や羅刹女。そして四天王さんなんかも眷属だったらしい、へえ、それも知らなかった、また怒られそう〈だーかーらー、誰に!〉

 他には、二十八部衆だとか、四十八使者なんかもあるそうです。ひええ、四十八人も強面のお方がゾロゾロ従ってやってくるんやあ、それは悪者逃げていくわ。

 また、童子と言って、子どもの眷属さんもいるらしいです。

 でもね、子どもだとあなどってはいけません。

 え? 子ども? と思ってしまうような大柄の立派な? 眷属さんもいらっしゃいましたわ。

 しかも強そう~、これもやっぱり悪者逃げていくわ。


 で、肝心の動物は? と言われると、やはり日本人なら誰でも知っている狐さんがおられました。あとは、狼や、人の身体に蛇の頭の眷属さんとか(この方は初めて見ました! けどちっとも恐ろしくないの)。


 展示には、数ある仏教展ではよく見かける、掛け軸とか曼荼羅とかも並んでいるのですが、対象を眷属さんに絞ってみると、また違う目線で見られるのだなあ、と、目からうろこでした。


 これから物語を書いていく上で、非常に勉強になりましたわ。

 え? 最初からもっと勉強して書きなはれ、って? 

 いやあ、そうなんですがねえ、私は何というか、心が思いつくままにババーッと作り上げてしまうので、間違いもまた醍醐味なりという感じで、只々楽しんで頂ければ良いかと。もともとがフィクション。小説家は見てきたような嘘を書くものです(開き直った! 笑)


 まあ、与太話はこれくらいにして。

 ご興味ご縁がありましたら、眷属さんの不思議が詰まった特別展、是非訪れてみてください。




 話は変わりますが、以前このシリーズでランチのお店をご紹介した事があります。

 で、今回ランチで利用させて頂いたお店、SNSで拡散して下さい~とずいぶん積極的でしたので、これは紹介せねば! と思いまして。でも悲しいかな私はSNS不得意なので、また文章で。


 西本願寺さんの東側、堀川正面という交差点の目の前の歩道に、ドドーン! という感じで門が立っています。

「こんなところに!」

 と、驚きますが、これは西本願寺さんの総門だそうです。以前は他にも門があったそうな。京都の寺院がどれほどの力を持っていたかがよくわかりますね。

 で、その総門をくぐって徒歩3分ほどのところに、今回お邪魔させて頂いたお店があります。

「食と森」

 と言うのがそのお店。

 町家を改装された店内はほっとくつろげる雰囲気。

 ランチはワンプレートのみで、お野菜をたっぷり使って女性好みなヘルシーなものになっています。ご飯を玄米か白米か選べるのがまた良いですね。イタリアなどで働かれておられたシェフが作るお料理は色とりどりでお味もGood!

 訪れてみる価値はありますよ~。

 お店の中はほんとうに日本の普通のお家という感じ。靴を脱いで上がるとお食事場所は畳敷きで、ちゃぶ台がいくつか置かれています。

 私が訪れたときは赤ちゃん連れの方がいらっしゃいましたが、お座布団の上にコロンと寝かせておられました。赤ちゃんには優しい(笑)

 ランチの他にスイーツなどもあるようでしたので、そちらもぜひ。



 さて、今年は10月に入ってもなかなか涼しくならないですが、それでも季節は秋。

 芸術と食欲を満喫した、とある天高く晴れ渡った日のお話しでした。









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