鞍馬寺
『はるぶすと』では、欠かせない存在の、鞍馬くん。
名前を決めるときにも色々苦労はしたのでしょうが、すでに十年が過ぎ、その苦労も忘れてしまってますね(笑)
でも、鞍馬という名前はとっても好きですし、しっくりきています。
と言うのは。
私は義経が大好きなんですよねえ。
そう、牛若丸。
お話の中でも、冬里にコスプレさせていますね(笑)
その牛若丸がご幼少のみぎりに、天狗に修行をつけてもらったと言われているのが、鞍馬山です。
なので、鞍馬山も鞍馬寺も大好きと言う、単純馬鹿な奴です。
『はるぶすと』の中では、彼らは真冬に鞍馬に行っていますが、なんと、筆者も2月だったかな、雪がどっさり降っているころに訪れています。
〈はるか昔にも行った事あるんだけどなあ。秋の紅葉を見に行ったと思うんですよね、いつだったかなあ、四半世紀は確実に過ぎている……〉
山門から、行きは由利香たちと同じように、ケーブル使わず頑張って歩きましたよお。
でも、寒かったから良かったのかな。真夏だったらきっと死んでいました(笑)
魔王の滝も見たし〈水はほとんど流れていなかった〉
火祭りが行われる、由岐神社も参拝したし〈大杉、素敵だった~〉
山頂に登ったときは、息も絶え絶え……と言うのは言い過ぎ? けれどしんどかったですよ~。
でも、登った甲斐はあった。
景色は見えなかったけど、本殿は圧倒されるほど立派だし、それにここの狛犬がね、虎なんですよ。
狛虎? なんか可愛くて、じいっと眺めたあとはお写真撮らせて頂きました。
それから、金剛床でしたっけ、宇宙のパワーをいただけるという。
真ん真ん中に立ってみたんですが、……由利香と同じく、「なーんも感じない」でした、すみません。
私って由利香と同じく、本当に霊的なものは、見えない聞こえない感じない、の人なんですよ。なのになぜか金縛りには遭ったりします〈誰でもあるのかな?〉でも筆者は金縛りに遭うと、怖いと思うんじゃなくて、「絶対に動いてやる! こんなもん解いてやる!」と、向きになって目を見開いて、うがあ! って思いっきり解いて動いてやります(笑)
そんなだから、霊も怖くて寄ってこないのかな(笑)
で、ここからは妄想ではなく、ちょっと面白いお話を。
金剛床で筆者の前にいたグループさんのお一人が、真ん中で天に手を差し伸べていたのですが、「ああ~すごいすごい、パワーが来てる~」と言うようなことを言っておられて、へえ、それは楽しみ、どんな感じなんだろう、と思っていた結果が前述の通り。
なあんだ、と、がっかりしたあと、奥の院には行かずに、帰りはケーブルカーを使って降りて来ました。
〈余談ですが、そのケーブル乗り場までの道が切り立った竹林なんですよね。雰囲気がとても幽玄というか、幻想的で。下を覗くと、今にも牛若丸と天狗が抜きつ抜かれつ、飛び跳ねながらやってきそうな錯覚にとらわれました〉
ケーブル降り場をあとにして、かなり冷えたので何か温かいものを、と、何軒かあったお店のうちのひとつに入ってみると。
なんとさっき金剛床で遭遇したグループもそこにいらしたんです。
まあ、偶然、とか思いつつ、狭いお店なので聞くともなくお話が耳に入ってきたのですが。
金剛床でパワーをもらっていた方が、どうやらみえる方らしくて〈霊とかそう言うもの〉、で、お連れの方のご親族かお知り合いでしょうか、誰かの病気平癒を祈願しに来られた模様でした。
何の病気かはわかりませんが、どうやら現代医学では治療が難しいらしいんです。
そこで何気なく言われた言葉。
「今度、奇跡を見せてあげるわ(実際には関西弁で、今度奇跡見せたるわ、でしたが)」
ほへ?
まったく、ほへ? という感じで、脳内にクエスチョンマークが飛び交いましたよ。
奇跡って、奇跡って。
そんなに軽々しく口にして良い言葉なのかなあ。
お話の中では、大丈夫必ず治せるみたいな感じで、自信満々で言っておられましたが。
とは言え。
その後本当に奇跡が起こったのか、とっても気にはなるところです。
まあ、鞍馬山だからよしとしよう〈いいんかい!〉
鞍馬山での、なんとも不思議なお話でした。