中之島香雪美術館
中之島香雪美術館
この美術館は、大阪中之島、と言うより、どちらかというと堂島の近く。
コンサートなどでおなじみ、フェスティバルホールのお向かいに位置しています。
もともと私は神戸の御影にある、香雪美術館が大大大好きで、年間の美術展はすべて行き、皆勤賞が取れるほど通っていました。
が!
今、神戸の香雪美術館は長期の改装中。工事期間は未定のようで、当分行くことが出来ません(涙・涙)
いつ終わるのかなあ、生きてるうちに終わってくれるかなあ(笑)
と言う訳で、本館改修中の美術展は、この中之島香雪美術館にて行われています。
で、距離的に遠くなってしまったおかげで、足を運ぶこともなく今に至ると言うわけです。
それがなぜ行く気になったのか。
そりゃああなた、これを見れば一目瞭然。
「刀と拵の美」
と言う企画展が今、開催中なのですよ〔開催期間 令和6年1月6日~3月17日〕
香雪美術館は、朝日新聞を創業された方が収集した様々な美術品を所蔵しています。
特に刀の所蔵も多くて、刀にまつわる装飾品などもけっこう展示してくれるので、神戸の方に行くのは、本当に楽しみだったんですよね。
今回、中之島にて刀の展示がされるというので、遠路はるばる?(なんて大げさな言い方 笑)行ってきたわけです。
昔むかーしあるところに、淀屋橋に勤めるOLがおりました。
それは不肖わたくし。
もう40年以上前にあのあたりで事務員をしていたので、よく知ってるはずなんだけど、フェスティバルホールはほとんど行ったことがなくて、遠くて行くのがややこしいイメージがあったんですよね。
で、今回行くにあたり、大阪駅から歩ける距離なんだけど、年々方向音痴に輪がかかる今日この頃。
オバサンは何か良い方法はないかと考えて、そうだ! 地下鉄で行こう! と、四つ橋線の西梅田から肥後橋まで一駅ですが、乗って行くことに決めました。
なんでこんな説明をするかというと。
ここからが不思議の始まりです(一応「旅する不思議」と言うタイトルなんで)
大阪駅は今、あらゆるところが改装中なんですよね。何ヶ月ぶりかなので阪急百貨店のウィンドウディスプレイが見たくてそちらを通っていきました(時期的に今はバレンタインのディスプレイでした。始まるぞ、聖なるイベントが! 笑)
そこから西梅田へと続く道がえらい綺麗になってて、うわーとかおわーとか、お上りさん丸出しで歩いておりました。
四つ橋線はこちら↓、の案内表示も所々にあって、方向音痴にも優しい街になっています(笑)
ようやく西梅田駅に到着して、良かった~と胸をなで下ろしたんですが、なんか前方に人だかりが。
「あれ、四つ橋線界隈でイベントでもあるんかいな?」
と、進んでみると……
なんと! ななんとなんと!
四つ橋線、運転見合わせ、だってー!?
うっそおー、地下鉄が運転見合わせなんて、前代未聞だわ。
そこでオバサンは気が付いた。
これは。
これはきっと。
いくら方向音痴だとは言え、この距離を地下鉄で行くと考えた私に、神さまだか仏さまだかが、
「ウラァー! なに考えとんじゃあー! この距離を地下鉄で行くだとお! 歩かんかい!!!」
と、お怒りになったんだわ。
巻き添え食った人、ご免なさい(そんなわけあるかいな 笑)
そう考えた私は、とりあえずスマホで地図を検索して歩いて行くことに腹を決めました。
堂島地下街(通称ドーチカ)を、とりあえず南に行けば良いのよね、と、出口も探しつつ歩くこと数分。なんと、検索していた出口が見つからず、とうとう行き止まりみたいなところまで来てしまったのですよ。
ええ? これはもう地上に出るしかないか。
そう考えて、えいやっと階段を上がった先に見えたものは……。
橋を渡った向こう側にそびえ立つ、フェスティバルホール!
中之島香雪美術館はフェスティバルホールのお向かい!
と言う事は、あのビルよね。あのビル。いやったー!
なんて、そんな大層なもんか(笑)
とりあえず目的地を見つけたので、ビルの下まで意気揚々と歩いて行くと。
【香雪美術館】
燦然と輝くプレートに重厚な文字でそう書かれていました。
よし!
と言うわけで、めでたしめでたし、……ではなくて。
入り口がいくつもあるので、ここでまた右往左往し、エスカレーターに乗ったまでは良いのだけれど、それが3階までしかない!(美術館は4階)
キョロキョロとあたりを見回すと、エレベーターがあったのであれで上れるかと前まで行くと、向かいの隠れたところにエスカレーターがあるではありませんか。
わかりにくー!
大都会に慣れていらっしゃるレディス&ジェントルマンならいざ知らず、田舎から出て来たオバサンには、難度が高すぎるわ!(笑)
とは言え、何とかたどり着き、意気揚々と展示を拝見しに行ったのでした。
受付のお姉さま方は皆お綺麗だし、丁寧だし。
返却式のコインロッカーもあるし、至れり尽くせりですね。
とりあえず展示室の中は空調がきいていそうだったのでコートだけ預けて、いざ出陣。
さて、展覧会の内容は?
新しいからだと思いますが、展示品は明るい照明に美しく照らされ、刀の細部もじっくり見ることが出来ますし、ひとつひとつ余裕を持って飾られているのでとても見やすいです。
順路はあるのですが、行ったり来たりも自由でしたので(空いていたからかなあ)、いったんすべての展示を見てからゆっくり写真撮影もさせて頂きました。
楽しかったー。
展覧会を楽しんだ後には出口を出たところに、御影の「旧村山家住宅」にあるお茶室が再現されていて、こちらもたいそう見応えがあります。
(そう言えば、神戸の香雪美術館はお庭で御抹茶とお菓子が頂けるんですよ。もちろん別料金ですが、季節の良い時期はこちらも楽しみでした)
堂島、北新地、淀屋橋、と、大阪を代表するビジネス街の高層ビルにある、静かな美術館。
もし今後、神戸の香雪美術館がリニューアルオープンしても、また来たいと思える、とても素敵な美術館でした。
もし、お近くにお住まいだったり、近くに行く機会がおありなら、是非訪れてみて下さい。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
いかがでしたか、大都会の美術館を探す旅。
でもまあ、たまには都会にも出てみるものですね。さび付いた頭の体操にはもってこいでした。
この後にランチに行ったのですが、店を検索していたのも忘れて、あちこちウロウロしているうちに、なぜか目的のお店が目の前に現れていました。
これも不思議?
それとも、楽をしなかったオバサンへのご褒美だったのかな。
まだ旅は続きそうですので、これからもどうぞお付き合い下さいませ。
それではまた。




