SSでSダンジョン経営 なろラジ大賞(1)
第一弾はダンジョン経営モノ。
実は見た事無かったりします。ダンジョン経営モノ。
この作品は『カクヨム』『NOVEL DAYS』『小説家になろう』の3つに投稿しています。
ダンジョン「SSでS」
このダンジョンに入る事になった盗賊。
それは悲劇の始まりであった。
「宝箱だ。罠は……仕掛けられていない。」
宝箱に罠が有れば罠感知が発動する。
大丈夫だ、問題無い。
中を開けると金の指輪。当たりだ。
「よっしゃゲット!」
指輪を持ち上げた途端。
ドカン!
爆発が起きてダンジョン入り口に戻されていた。
解せん。
「やられた!」
吹き飛んだ箱を見てみる。
箱には何も仕掛けられていない。
しかし、箱の下にセンサー式の爆弾が有った。
箱が軽くなったら吹き飛ぶような仕掛けが成されていた。
「性格悪ッ!」
一本橋が有る。
そこを振り子のように巨大な斧がブンブンと揺られていた。
橋の下は底が見えない。
斧は巨人の持ちそうなサイズ。当たれば即ミンチ?
ダンジョン内では死なないが、気分は悪い。
幸いにも、斧と斧の間には人一人通る隙間が有る。
俺ならイケる。
斧の揺れるタイミングを見計らって一本橋を渡る。
斧が振り戻って来た。
斧の間で立ち止まる。
ゴッ!
気付いたらまたしても入り口に居た。
解せん。
やられた。よく見れば斧の中心に糸が通っていた。
細くて見えにくい、強度の有る糸。
一糸乱れぬ振り子運動を可能にすると同時に間に居る奴を切り刻む気マンマン。
「トンだサディスト野郎だな。設計者!」
仕方ないから斧にしがみついて渡ることにした。
吊り橋みたいに渡れる。
楽勝。
ガキン!
天井から音が聞こえて斧が落ちた。
橋を斬り落として俺ごと真っ逆さま。
入り口に逆戻り。
「またかよ!」
斧の根元には一定の時間斧以上の重量が加わると外れる仕組みになっていた。
つまり、
「セッ、トゥッ、モッ、ノッ、イッ、チッ、バッ!」
斧が落ちる前に先に進むしかない。
ガラガラガラ
橋が落ちた。
「ウォイィィィィィィ!」
次は鉄球の試練。
ベタだが威力は抜群。
傾斜を駆け下りる。
前方に如何にもな回避用の穴が有った。
ピョン
回避用穴を回避。
絶対なんか有る。
ならば前方左に曲がる通路に行った方がましだ。
ピョン
通路に飛び込む。
「ヘヘヘ。二度も同じ手食うか。」
ドカン!
鉄球が破裂した。
リトライして回避用の穴に飛び込んだ。
無論入口へ。
結局、隠し部屋が在りました。
さぁ、次はボス部屋。行くぞ!
乗り込んだ途端、落とし穴に引っ掛かって入口へ。
彼は諦めましたとさ。
「SSでS」
S…すごく
S…サディスティック
で
S…性格の悪い
ダ
ン
ジ
ョ
ン
「うふふふふふふふ………ダンジョン経営って、これだから止められないんですよね。」
私がダンジョンを作るならこれくらいします。
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宜しくお願いします。