終幕
国取り合戦は私達が勝った。国の悪いところを正直に言い。魔国傘下だけど……傘下になれば今より待遇が良くなる事を大体的に行った。
冒険者主体の国家だったが衛兵主体により……執事長……バルバロスは英雄になって帰ってきたというちょっとあれなことで纏まった。
他の国のSなんたら冒険者を寄越してたが。そういうのも辟易してた国民が追い出し。周りは敵国だが魔国の都市となった。
そして………この激戦区に兵が駐屯する。
「よっ!! 女王陛下アモン~」
「側近……オオコ」
側近の部隊が駐留することになった。
「執事長は?」
「会ってすぐそれ!?」
「もちろん!! これの御礼言ってないから……」
頬を染めて首に四角い御守りをかけていた。どんな宝石よりも嬉しいらしく。大事にしているのだろう。すっごーくズルい。
「オオコさん。こんにちは」
「おお!! 執事長!! 活躍は聞いている。流石は執事長」
「お恥ずかしいです。そして……流石は側近……完敗しました。7日間でしたね」
「ああ……アモン。執事長を借りるぞ」
「えっ? な~に~!?」
私はどういうことか聞く。どういうこと? どういうこと!?
「申し訳ありません。私がふがいないばかりに………」
「ククク。実はな賭け事をしていてな……私はアモンが国を取る。もしくは女王になるのが先と予言したんだ。執事長は先に婚約者を見つける方に信じて賭けていたな」
「はい……休暇中でも見つけると信じてましたよ」
私はプルプル震える。
「無効じゃああああああ!! ワシのもんじゃあああああああ!!」
「アモン。魔王両陛下に援軍の功で執事長の件を貰ってる!! いやぁ~努力して報われるのいいわぁ~働きかいがある」
オオコが国印を押された証明書をかざす。本物である。
「なかなか。側近殿は用意周到ですね……少し何を言い渡されるか不安です。7日間」
「なーに……無理は言いませんわ~」
御守りをにぎりしめて甘い声で執事長の前に立つ。
「執事長……騎士として命ずる。恋人の振りを7日間頼みます」
「……ん?」
「だめじゃろおおおおおお!!」
私は玉座から立ち。側近に詰め寄った。
「お前はああああ!! そんな事!! 執事長も困ってるし。執事長も断れよ」
「………わかりました」
「にやぁ……」
「7日間よろしくおねがいします」
「はいいいいいい!?」
私は睨んだ。側近は………
「ひぐ……ひぐ………」
泣き出した。
「知りませんでした。好意をお持ちだったとは………応える事は出来ませんが賭け事に負けた身……偉そうな事は言えません」
私は……おじさまが笑顔で側近の頭を撫でるのを見た瞬間。なにも言えなくなる。
憑き物が取れたような優しい笑みに見とれ……目を閉じてしょうがないと思うのだった。
「はぁ……しょうがない。執事長……7日間駐屯する故に準備があるだろう。側近について回れ」
「ありがとうございます。お嬢様」
「ありがとう。アモン女王」
「………7日後。オオコ……期待しとれよ。女王は私だからな」
「怖い」ぎゅう
オオコがおじさまの腕に抱き付く。
「……」ピクッ
ヤバイ。殺したい。
「ふぅ。側近どの……姫様を苛めるのはそれぐらいにしてください。では行きます」
執事長は銀時計を開けた。そして……空間を移動する準備をした。
「執事長……文字が……変わってる?」
「そうですね。命日とは別に別れの日を書きました……」
チッチッチッチッ
銀時計の音が響き。二人は何処かへ転移したのだった。
*
チッチッチッチッチッチッチッチッカチッ
「そこに居るのは分かってます。そろそろ時間ですね」
銀時計を閉じて。何もない路地裏に執事長は立っていた。僕は私は自分は笑顔で彼の前にでる。
「こんにちは。いい散歩日和ですね。バルバロスさん」
僕は私は自分は彼に声をかける。主役にお願いしに。
「やぁやぁ~復讐かっこよかったです」
「それはどうも……名前は無いのでしたね」
「……いやー知ってるでしょう? そう言う能力もある」
「銀を崇拝し、色んな所で活動する変人しか……わかりません。その姿も偽りであり……性別も不明。見た目は女性に見えますがね」
「まぁ、合ってる合ってる」
執事長はゆっくりと近付いてくる。銀時計を開けて。
チッチッチッチッ
「あと少しですね。20分」
「そう、それでお願いしに来た。期間延長を」
「お断りします。1月の中で10日だけの取材です」
「どうしても……ダメ?」
この姿で可愛く言ってみる。鼻で笑われた。
「ダメです」
「……はぁ。しょうがない。完結としよう」
「そうです。これ以上、お嬢様やオオコ様を辱しめるのは許せません。危害を加えないと言うことでの契約です。すでに内面を見られている」
「そう言うもんだから……ごめんね」
「許しません。ですが……勝てないのも事実。いえ……勝とうと努力しましょうか?」
こいつ……中々ヤバイね……危ない。
「はぁ~面白い人だったのに残念ね。これからであなたがどちらを選ぶかが見物だったのに」
ヤレヤレと肩を落とす。
「それを流石に見世物にする気はございません」
「ん? ああ……」
にやっと笑う。
「君は極力感情を見せなかった。だから好意を抱いてるのはキサラギさんしかわからなかった。そこでひとつ。質問いいかい?」
執事長は銀時計を見た。
「あと1分です、どうぞ」
「オオコちゃんの好意は知っている。なら……アモンちゃんの好意の向けているのは知っているかい?」
「………残念ですが時間切れです」
「1分内じゃないか!?」
「残念。私は嘘をつかないとは言ってません」
「………ここで時間の嘘をつくのかい」
「では、さようなら」
「はぁ。さようなら」
僕は私は自分はその劇場から消え失せる。残した映像に執事長はため息を吐く映像が写った。
「全く……契約違反です。忘れ物ですね」
チッチッカチ!!
ガシャアアアアアアアアアアアン
全部壊されてしまった。あーあ。あのキャラ大好きだったのに。じゃぁ~他いきましょう。そう……いっぱい類似の世界があるのだから。止まってもしょうがないのだ。




